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愛とはせせこましいもの。

今日読んだ本。

「いや」二度とオリヴァーに抱き締めてもらいたくない。二度とオリヴァーに抱き締めてもらいたくない。二度とオリヴァーに抱き締めてもらいたくない。「そういうのがきみの話し方だよ」
『ボーイフレンド演じます』

ロックスターの両親を持ち常にパパラッチに追いかけられスキャンダルを巻き起こしてばかりのルークと、紳士でお堅い品行方正な法廷弁護士のオリヴァー。
正反対な2人がお互いの利益が一致したため恋人を演じることになった。期間限定の偽りの恋人のはずだったが…。
というベタな設定とベタな展開を満喫できる小説。

小説でもドラマでも漫画でもなんならラブソングでも、対照的な2人がお互い反発し合いながらも次第に惹かれ合うという話は沢山あるけど、現実ではそのパターンってなかなか見ない。
むしろ性格の不一致とか価値観の違いって離婚原因でよく聞くやつだ。

正反対の性格価値観でうまくいってるカップルっているのかな。
なんでフィクションではそうした設定が人気なんだろ。
みんな自分とは違うものを持ってる人に憧れがあるけど、現実では仲良くなれないし受け入れられないから、フィクションでくらい正反対だけどうまくいく2人を見たいんだろうか。

なにかで、「恋は相手の中にある自分とは違うところに惹かれて、愛は相手の中にある自分と同じところに惹かれる」と読んだけど、それって逆じゃないのかと思った。

相手の自分とは違うところに惹かれて受け入れるから愛じゃないのか。同じところに惹かれるというのは、愛というにはせせこましくないか。
私が勝手に愛とは広くて深いものだってイメージを持ってるだけで、本当は愛ってせせこましいものなのかもしれないけど。

広かったら自分とは違う人誰でも彼でも愛してしまうかもしれないものね。
誰でも彼でもっていうのも愛のイメージとはずれるものね。

でも自分と似てる人でないと愛せないというのは、やっぱり狭くてつまらない気がしてしまう。
でも自分と正反対の人に惹かれたこともない。
恋と愛の中間ってないんでしょうか。

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