【6】彼からのライン
彼を送った那覇空港からの帰り道、2体の大きな龍柱が立つ若狭の交差点を左に曲がり、宜野湾バイパスに向けて車を走らせた、20分ほどの走った時に彼からラインがとどいた。
何かトラブルがあったか、忘れ物があったのかと思い、急いでコンベンションセンターの駐車場に車を止めてラインをあけた、すると彼から長文のラインが目にはいった。
ドキドキしながら、ラインを読んだ。ラブレターともいえる内容にフリーズしていた頭と心が少しだけ緩んだのか、ハラハラと涙がこぼれだし泣いていた。
まだどうしていいか分からなかったけど、涙が溢れつづけ私みたいな男性に対して疑い深い人は幸せになるにも勇気がいるんだと気がついた。
喜べばそれをそれを失った時、喜んだ分だけ辛くなる。子どもの頃、父親を「信じない」と決めたワタシを黙らせるのは簡単じゃなかった。
何があっても大丈夫なように予防線をはり、がっかりしない程度に喜び、いつでも踵を返し逃げれる体制をとっていた。
彼のもとへ飛び込んでいいのか、この時はまだ決めかねていた。
#忘れられない恋物語
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