見出し画像

エンジニアの給与?日本トップクラス企業の相場は?

テック業界専門のリクルーターをしております。

中でも日本トップクラスの企業とご一緒する機会が多く、エンジニアの給与水準がかなり上がってきていると感じております。

そこでできる範囲で給与の実態についてお伝えできればと思い、こちらにまとめていきたいと思います。

これを読んで頂くと

・昨今の日本でのトップレベル企業の給与レンジはどれくらいなのか?

・大手外資企業との差はどこまで小さくなっているのか?

・スタートアップ界隈の給与はどうなっている?

・今後の展望とは?

がご理解頂けるかと思います。

この内容はあくまで私の知る範囲での情報であり、もし誤りがございましたら訂正させて頂きたいと思いますので、その点ご了承下さい。

また企業名を出すことは避けさせて頂きましたので、個別にご相談頂ければお話させて頂きます。

昨今の日本トップレベル企業の給与?

ここではまず日系の企業のエンジニアに対する給与について見ていきたいと思います。

まずIndivisual Contibuter (IC)と呼ばれるエンジニアリングのスペシャリストとマネージャーで少し変わってきます。

最近はICでも給与がしっかり上がっていくキャリアパスが用意されている企業が増えてきています。

例えば某Pre-IPOの給与水準が高い企業では、ICのポジションでも年収1,500万円程度まで可能な企業も存在します。

(ただし選考プロセスは非常に難しく、非常に優秀なエンジニアを採用している企業です。)

またその他メガベンチャーでも1,000万円~1,200万円程度でオファーがでることもよくあります。

これに対し、マネジメントロールであれば同等かそれ以上の水準であることが多いです。

例えばEngineering Managerであれば、先ほどの某Pre-IPO企業であれば2,000万円~2,500万円程度まで検討可能です。

もちろん経験によりますが、ICの給与に対して+数百万円は検討できると考えて良いかと思います。

さらにEngineering Mangaerを束ねる役割(VPoEレベル)になると、さらに+数百万円のイメージかと思います。

またこれらの企業であれば中途で入社する場合、ミニマムでも700万円程度のオファーが出ることがほとんどです。

これは即戦力の採用がメインということも一つの理由ですが、やはり給与水準が高い企業だからこそだと言えます。

大手外資系企業との差はどこまで小さくなっているのか?

では某有名外資系企業と日本トップクラス企業のエンジニアの給与は、どれほどの差があるのでしょうか?

GAFAMクラスであれば、先ほど述べた金額の×1.5~2.0倍程度は可能であり、やはりまだ大きな差があると言わざる負えない状況です。また現金+RSU(Restricted Stock Unit/譲渡制限付株式報酬)といった給与パッケージの会社も多く、在籍年数によって付与される株数が変わったり、約束された期間在籍しないと自分のものにならなかったりもします。

そのため競争が激しい企業では入社1~2年で辞めた場合ストックがもらえなくなるため、事実上給与が低くなったりすることもあります。

また大手コンサルティングファームも給与水準はかなり高いです。もちろん職種の違いもあるので単純な比較は難しいですが、GAFAMクラスに近い水準とも言えると思います。

またコンサルの場合は働き方が少し異なる(クライアントワークとなり柔軟性はやや劣る)点もあるかと思います。

スタートアップ界隈の給与?

これも感覚になってしまいますが、ここ数年での各社の給与水準はかなり上がってきているように感じます。

良く人事の皆さんからも、給与水準上げないと採用できなくて厳しいという話は聞きます。

これは先ほど申し上げた日系トップクラスの企業でも給与水準がかなり上がってきており、それらの企業とバッティングしてしまうとなかなか入社までつなげられないということが実際に起きているようです。

一概に言うことは難しいですが、スタートアップで1,000万円以上の年収となるとかなりの役職者であることがほとんどです。特にそのレベルの方を中途で外から採用しようとなるとかなり慎重になり、プロセスも厳しくなります。比較的給与水準の高いスタートアップでも、現実的なアッパーは900万円程度と考えておくとよいかもしれません。逆に700~800万円程度の企業もたくさん存在します。

給与面での利点があるとすればストックオプションでしょう。企業側からするとなかなかストックオプションに踏み切れないところもわかるのですが、やはり良いエンジニアを採用するためにはストックオプション含めての給与パッケージとする企業も増えてきているように感じます。ただし権利行使の条件が複雑であったり、しっかりと説明を受けないとどれだけのメリットがあるのかわからないといった声も聞くので、この部分は面倒臭がらずしっかり確認されることをお勧めします。

今後の展望?

コロナによる後押しもあり、海外の企業で働くことが以前に増して簡単になりつつあります。日本のトップクラスの企業も、日本の優秀なエンジニアが海外に流れていくことは不可避だと考えているようです。

これは良し悪しではありませんが、ただ報酬面でも魅力的なオファーを出すことができなければ、優秀なエンジニアを採用できないことになってしまうため、いかにエンジニアに還元できるか、エンジニアにとって魅力な環境を作ることができるか、考えている企業は増えているように感じます。そのため、働き方等の制度面に加え、給与面でも一部企業では今後も水準が上がっていくことは十分考えられる、というのが私の見方です。

とはいえビジネスが成長していることが前提ですので、ドメスティックなマーケットだけを視野に入れている企業よりはやはりグローバルに展開している企業の方が、水準が上がる可能性は高いのかなとも思います。

かなり一般的な説明になってしまいましたが、もちろん個々の企業によって大きく異なりますし、また職種によっても大きく変わります。企業も形態によっても違いがありますので、よろしければ参考に以下の記事も呼んでいただけると全体像がつかめるかと思います。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?