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くだものをたべよう(2024年夏)
一人暮らしであることを言い訳に、スーパーでくだものを手に取るという行為に何となく気後れしてしまう。 就職して、自分で稼いだお金で生活しているのに、そのお金を消費する時、中途半端にしり込みしてしまうきらいがあるなと感じる。購入に迷ったら、なんとなく安価な方を選ぶ。同じ値段なら、より量が多い方。そんな慣習のせいで、果物がわたしの買い物カゴに入る機会は、どうにも少なくなりがちである。
こいつぁいかんな
鳥の鳴くのが聞こえた日の夢
提灯が通りの両側に連なっている。往来が多い。
道に突っ立っている私に、ぽっちゃりしてかわいらしい女の子が「一杯飲み物を」と頼んできた。その場にあったワゴンの中身を見て、勘でなにかしら飲めそうなものを作ろうとしたところ、謎の奥様から指南が入る。「まず粉に水を差して練るのよ」へえそれは知らなんだ。面白く聞く。
カップルらしい男女が近づいてきた。「同じものをもう二杯」しかしカップがもう見当たらない。カ