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2024年7月の記事一覧
よそ者もそこに生きる人「虎に翼」第88回(ドラマ鑑賞備忘録)
ハングル文字がNHK教育テレビやNHKスペシャル以外で見られるなんて!
それだけで胸が熱くなる。
ストーリーはそれを喜んでいられるような内容ではなかったけれど。
ハングルで書かれた手紙、誤訳以外の部分はいかようにも読み取れる内容となっていた。バイアスって怖い。
そして、光の当て方、似た境遇にいる人によって全く印象が変わる。
実行犯ではなさそうだけど、何か隠しているように見える顕洙(容疑者)。
「虎に翼」第87話(ドラマ鑑賞備忘録)
まだ公共の電波で言うことができるのか。
ニュースで信用できるのは気象情報と地震速報だけだと思っていたけど…。
ドラマではまだ言えるのかと思い、ほっとして泣いた。
朝鮮出身者が虐殺されたことをはっきり言及された。
事実を事実として描き、放送することが憚られるというのもおかしな話だけれどそれでもまだ光はある気がした。
ここ十年ほど、誰かの都合の悪いことはなかったことにしようとしているのをずっとずっ
色んな無神経「虎に翼」第86話(ドラマ鑑賞備忘録)
無神経って実はどういうことだろうと考えた今日の回。
ChatGPTに聞いてみる。
読んでいくと、今日ってもしかして色んな「無神経」を集めた回ではないかと思い始めた。
今日の発言と行動
他人を傷つける発言:
警察官(無神経というより差別)
裁判官 入倉
プライベートな情報を暴露する:
書記官 深田さん(杉田弁護士や庶務課の小野さんに関する発言)
他人の意見や感情を無視する:
書記官
強引なのはOK?「虎に翼」第85話(ドラマ鑑賞備忘録)
たまちゃん涼子様の関係が新しいステージにはいった。
直道さんの、やっぱり話さなきゃねと言う声が聞こえてくるようだった。
たまちゃん、涼子様の件は、寅子の正面突破力とすべて俎上に載せて公明正大な場を作るというストロングスタイルが功を奏した。
そして今日。
稲さんに今後のことを提案した寅子。
そこまで考えていたのかと目からうろこだった。
心の機微をとらえること、察することが苦手でそれを自覚している
おぞましいこと「虎に翼」第84話(ドラマ鑑賞備忘録)
15分と言う短い時間の中で複数の人生が語られ、それが全部心に刺さる。
4月からずっと幸せ。
このドラマが最終フェーズに入っていることを認めたくない。
ずっと続けばいいのにと願いながら幸せな時間を過ごしている。
さて、本日前半の優実のパート。
同級生は、先生にお願いされて優実と親しくしていたことがわかる。
ああ、それよく聞くやつだ。
私もそれやられたことある。点数稼ぎか「いい子」なのか地味に傷つく
守りたいものを守る覚悟「虎に翼」第83話(ドラマ鑑賞備忘録)
ああ、今日もまた喪失の話だ。
戦争によって亡くしたものの大きさや重さは人それぞれ、向き合い方も人それぞれだ。
戦争とは関わりなく、いつも「家」を優先し、自分の夢を諦めた涼子様。
選択肢がない中で「自分で決めた」ことは本当の意味での自己決定と言えるのか。
そして、戦争によって多くの人を亡くし、終戦によって身分と財産を亡くした。
ただ、たまちゃんとふたり新潟にたどり着いた涼子様の表情はすがすがしかっ
休日のチェックシャツ「虎に翼」第82話(ドラマ鑑賞備忘録)
航一の休日ファッションが「だよね!」の一択でツボだった82話。
ギャップ萌えとかそういう気持ちさえ起こさせないチェックシャツ。
そういえばスーツもどちらかと言えば野暮っため、寒くなると中にウールのセーターとか着てしまう質実優先タイプだ。
岡田将生さんに惑わされてはいけない。
ファッションといえば、涼子様が制服のように白いリネンの開襟シャツと黒のパンツを合わせられているのが気になった。
お店用なの
人生が交差するタイミング「虎に翼」第81話(ドラマ鑑賞備忘録)
思いがけないところで、同じようなタイミングで昔の知人に出会うことがある。あるんだなぁ…しみじみ。
若いころは新しい出会いばかりだった世界。
40代に入って、思いがけないタイミングで思いがけない人と再会する、しかも立て続けに、という現象が発生する。
なので、今週の怒涛の再会シーンは「あるよねぇ、そういうこと」と驚きながらもストンとストーリーに入り込めた。
驚きと違和感のなさが両立する脚本にのめり
穏便と引き換えに亡くしてきたもの「虎に翼」第80話(ドラマ鑑賞備忘録)
地元有力者に手を出してしまった高瀬。
理由はどうであれ、寅子は正当な手続きにのっとって本庁に事の顛末を報告し、注意処分と言う判断を下した。
処分結果だけでなく、「支部長の考えをきちんと言葉で聞きたい」という高瀬。
支所で働く彼らがこれまで「よい」としてきた「穏便」が、何と引き換えになっていたのか、寅子の言葉で表情が一変した。
そして、法を司るものとしての同志、つながりができたように思えた。
時間薬の効能「虎に翼」第79話(ドラマ鑑賞備忘録)
なぜかちょくちょく支部に顔を出す星航一。
少し口の端を歪めて伏し目がちに話す様子、悪気なくナチュラルに失礼な感じに、中村慎森(「大豆田十和子と三人の元夫」)がちらつく。
航一は、シンシン(中村慎森)のおじいちゃんのように見えて仕方ない。
好みのタイプも何となく似てそうだし。
この祖父(航一)にして、あのシンシンあり。
そして、高瀬、転生後は「殺人者S」として同級生の死を悼んでいたあの子に…(「ア
ダメエピソードは救い「虎に翼」第78話
優未の「(お風呂)あ、私やります」に「あら、ありがとう」が自然と口に出る。寅子、疲れ果ててるときの方が肩の力が抜けているようで彼女に緊張は感じられない。
そして、机に出しっぱなしにされたノートに手をやる寅子。
躊躇しつつ、遠慮がちにページを開く様子に、個を尊重しようとする寅子の誠実さと言うか潔癖さと、心配するあまり個人の領域に入りこんでしまう危うさが感じられた。
その後のやり取りで、優未のテス
人間関係構築講座・地方編「虎に翼」第77話
狭い地域…と言ったら語弊があるかもしれないけれど、保守地域での人間関係の作り方講座だ(既視感)。
BGMはキューピー3分クッキング。
材料:
主人公寅子①
味方っぽく近づく狸②(入れすぎると毒です)
常に困っている部下その①(多少年季が入っている方が良いでしょう)
距離が遠い部下その②(フレッシュですが未知数です)
聞き耳を立てる部下その③庶務担当(タイミングによっては薬にも毒にもなり
100%で頑張り100%を目指す「虎に翼」第76話(ドラマ鑑賞備忘録)
心機一転、桜咲き誇る自然豊かな新潟の風景。
新しい土地、新しい出会い、新しい業務、何かが始まるワクワクとした雰囲気とは裏腹に、見ているこちらはまたハラハラしている。
家族からの指摘を胸に頑張る寅子。
家で洗濯物を畳んでいた優未に「勉強」の言葉を呑みこみ「遊んで」と言いう。
優未に「負担をかけまい、子どもらしい生活を送らせてあげたい」という気持ちが痛いほど伝わる。
でも、そこは…第一声で「ありがと
頭の中の小橋さん「虎に翼」第67話(ドラマ鑑賞備忘録)
「これをやったらもっとよくなる」と思って動いたのに、周りの理解が得られずちょっと孤立したような気持ち、自分のやる気が暴走ではないかと不安がよぎるとき、過去の嫌~なツッコミが頭の中で盛大に回り続ける。
同僚は「???」の表情、実際には何も言っていないはずの小橋さんが寅子ににらまれるという、完全当て逃げの「し・ら・ん・が・な」なエピソードであった。
(小橋にとっても寅子は、本当にちょっとウザいんだろ