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微妙な熱

37.3度。今の私の体温だ。まさに微妙な熱だ。
体が感じる熱さから、もっと熱が高いのではと思っていた。それほど高熱ではなかったことを喜ぶべきだろう。しかし、微妙とはいえ熱を持った体は動きが鈍い。

私はnoteで、自分に起きたことをネタにして記事を書いてしまうが、その中には体調不良に関する物も多めにある。それを読まれた方に、心配していただいたことがあり、申し訳ない限りだ。基本的には、体調不良もネタにしてつらさの元を取ろう、くらいの気持ちでいるので、あまり気にしないで大丈夫だ。

しかし、ネタの中には本気の不安が交じっていることも確かである。不安な気持ちをそのままに自分の中だけに留めておくことが、私は下手である。同時に、不安な気持ちを誰かに聞いてもらうことも下手である。よって、こういった場所に書き出すことで、気持ちを何とか収めているのだろう。それは見苦しい姿なのかもしれない。体調不良を書いたとしても、それが面白い物になっていれば、見苦しさは減ると思う。だが、そう書き上げるには、私に筆力が足りない。

不安という物がすっかり消えてしまうことはないだろう。例え、今、つらさを感じている症状が改善したとしても、また同じ状態になる可能性は消えない。そして、別の不都合が起こる可能性だってある。不安要素を探し出したら止まらない。

そんなふうに誰もが少しの不安を持ったまま、それを人には見せないようにして生活しているのだと思う。だから、ふいに漏れ出てしまう不安も、その人の一部なのだ。似たような不安でも、人によって受け止め方は違う。よって、その人にそういうふうに感じられている不安も、その人の個性である、くらいは言ってもいいのではないか。

むやみやたらに他人に不安を振りまいては迷惑だと思うが、その不安は今、その人にとっての重要事項であり、その人の一部になっているのだと、そっと見てもらえると有り難い。

そんなわけで私を不安にさせている微熱だ。念のため、もう一度測ってみる。36.6度。おや? なぜ0.7度も下がった? 何が起きたのだ。不安だ。


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