【匂いの影響力】嗅覚と感情の密接性
過去のことを思い出す瞬間ってどんな時ですか?
ふとした時に…たまに…過去のことが頭に蘇ったりしませんか?
そのふとした時って、ある音楽を聞いたり、昔の写真を見返したり、とある思い出の場所へ訪れたり…いろんな瞬間があると思います。
でも私は「匂い」で過去のこと、思い出というものが一瞬で記憶として頭に蘇ります。
思い出の匂いってなんだかおかしく聞こえますが、あるんですよね…。しかも本当にふととした時に。
例えば近所を歩いてると、ふとした時に「アメリカの祖母の家」を思い出す匂いがしてくる時がありました、それは一瞬ですが…。その一瞬だけでも「アメリカの祖母の家」の景色がパッと頭に思い浮かんだんです。まるでその場にいるかのような、どこでもドアで、一瞬にしてその場に移動したかのような、そんな感覚になるんです。どんな匂い?って聞かれても、明確に答えることはできませんが、脳の中で、その思い出の景色と匂いがつながるんです。そしてとてつもなく懐かしくて、少し切ない気分になります。嗅覚と感情って深く結びついているのだなぁって感じるんですよね。
そして最近私を悩ませるのが「忘れられない人の匂い」
なにを言っているんだ、と思う人もいるかもしれません(笑)
でもみなさんにはいませんか?初恋の人、長く付き合っていた人、ずっと恋心を抱いていた人、、、忘れられない人っていませんか。
私には一人いて、悲しいことにその人とはもう繋がりは持っていませんが、その人の匂いがしっかりと記憶されていて、ある特定の匂いを嗅ぐたびにその人を想像してしまいます。
その人を単体で思い浮かべるだけではない。その人との思い出、当時持っていた感情が鮮明に蘇ってくるんです。その人ぬ対する想いが強かったらこそ、脳の感情の部分と嗅覚が強く結びつき、その特定の臭いを嗅ぐと、私の心の鼓動は激しくなるのです。
「会いたいな」
切ない想い、忘れていたはずの記憶がスッと息を戻すかのように戻ってきて、タイムスリップするこの現象、、、つくづく匂いが感情に与える影響ってすごいし、人間の匂いに対する記憶力もすごいなと思います。
その人の匂いというのはその人が使っていた洗剤。その人の使っていた洗剤の匂いは独特だったけど、大好きだったんです。それを嗅ぐたび、とろけるかのように嬉しかった、し、その人の胸に顔をうずくまるだけで、幸せだった。だけど、その人とはもう一緒にいないし、今後も一緒にいることはない。
そんな幸せ、かつ切ない気持ちが混ざったかのような感情が、一瞬その匂いを嗅ぐだけで蘇り、私の心を支配するんです。
その匂いが、普段の日常生活でどこから、どうやってやってくるのかはわからない。アメリカの祖父の家だって、何か「香水」の匂いがするわけではない、なんとな〜くニュアンスで、それっぽい匂いがしてくるだけなんです。
忘れらない人の匂いだってそう。洗剤の匂いっていうのは確かだけど、誰かの服装からその匂いがしたわけではないんです。ふとした時に、香るんです。
よ〜くわからないなぁって理解できない人もいると思いますが、少なからず私は匂いを嗅ぐだけで、その匂いと共にしまった記憶を復活させ、思い出の一ページに戻ることができちゃうんです。
切ないけど、こういうちょっとしたタイムリープをして過去を懐かしむのも悪くないのかなぁって思います。
ー後ほど調べたら、これはプルースト効果というらしい。やっぱり匂いって偉大なんですね。
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