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【1989年100日旅】97日目。ボストン

1989年7月11日は旅の97日目。太陽がぴかぴか光る暑い日。大きな体を揺すって笑う、気取りのないアメリカ人に囲まれ、ボストン観光バスに乗る。港で降ろされ、潮風を感じながら散策。カモメが多く、ロンドンで買ってもらったばかりの赤いカチューシャに急に糞を落とされて、悲鳴をあげた。

船の中でティーパーティという劇をやるというので見にいく。すると劇をやるのは自分たちで、ネイティブアメリカンの衣装を着て、発泡スチロールで作られた「お茶のつまった箱」を海に投げ落とすことになってしまった。意味がわからなかったけれど、18世紀の衣装の顔出しパネル等もあり、楽しくすごした。

後日、歴史の授業で、あれがアメリカ独立革命を象徴するボストン茶会事件を紹介したものだったと知った。すてきな国だと思ったイギリスが、アメリカから税を絞り上げ、反対する人々はネイティブアメリカンに濡れ衣を着せるようなやり方で行動した。複雑な思いで学んだ。

こんな感じの97日目。旅は残り3日。

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