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【1989年100日旅】94日目。ロンドン

1989年7月8日は旅の94日目。午前中は科学博物館に行き、夜行寝台列車に乗る。2段ベッドの2人用個室を2つ借りたら、間にドアがある。2部屋が1つに繋げられそうだ。車掌さんを呼び、母が張り切って言う。「Open the WINDOW, please!」車掌さんは怪訝な顔。

何度か繰り返すが車掌さんには通じない。父が話し、DoorとWindowを言い間違えていたことに気づく。みなで大笑い。母は「教科書で何度もOpen the windowと勉強したから間違えちゃった」と照れた。無事2部屋が繋がり、車窓からの景色を楽しんだ。

列車は森や畑を横切る。さくらんぼを食べながら、野生の鹿が草を食み、畑に大きな藁玉が置かれているのを見た。ロンドンという大都会とは違うイギリスの顔。フィリパ・ピアス『真夜中のパーティ』やロビンソン『思い出のマーニー』などイギリスの田舎の話を思い出した。

こんな感じの94日目。旅は残り6日。

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