【1989年100日旅】85日目。ロンドン

1989年6月29日は旅の85日目。ロンドン。ケンジントンホテルに滞在。スタッフは大変感じが良く、周辺の雰囲気もしゃれたところ。なのだけれど、父がロビーで貴重品を入れたバッグを置き忘れ、すぐに戻るも誰かに盗られてしまった。旅も終わりに近づき、残すは英語圏のみという安心感から、気が緩んだのだろう。

バッグには航空券も入っていたので、両親は私達をホテルに残して航空会社へ。ケンジントンホテルは、部屋は狭いが居心地は良く、テレビを見たりプールに行ったり、氷をもらいに行ったりして（人に会えるので、滞在先のホテルで給氷所に行くのが好きだった）して両親を待った。

テレビでは「オォレンジーナ！オレンジナ！」といかにも購買意欲をそそるCMがやっていた。チェコや東ドイツではそういったCMはなかったので、新鮮で頭に刷り込まれ、のちにせがんで何度も買ってもらった。オレンジーナが日本に上陸した時に一番喜んだのは私かもしれない。

今。夫はオレンジーナが好きで、フランスに帰国してからは冷蔵庫に常備されている。私は飲まないけれど、夫が飲むたびに頭の中であの頃のCMソングを歌ってる。

そんな感じの85日目。旅は残り15日。