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【1989年100日旅】89日目。ロンドン

1989年7月3日は89日目。大英博物館へ。エジプトや中東の美術品に惹かれがちで、広大な博物館のそのエリアをめがけて見に行き、そのためにまたミイラを見ることに。エルミタージュよりもミイラが豊富で、小さく「やだー」と言うと、近くにいた日本人らしき男の子が「えっ」と振り返った。

その後、ロゼッタストーンとギリシャ・ローマゾーンを見る。パルテノン神殿の彫刻は鑑賞者の多さに疲れているように見えた。おもしろかったのは、世界のお金を集めた展示。この旅では様々な国のお金に触れたけれど、さらに多様なお金を見て、小さな面積に広がる細かい造形を味わい、お金という物の不思議さを考えた。

大英博物館は膨大な収蔵数にも関わらず無料。文化的なものへの豊かな思想を感じた。入り口には日本語で「1人1ポンド以上の募金を」と呼び掛ける大きな看板があった。他の看板は日本語は一切書かれていなかったので、日本人は募金をしないのか、それとも日本人は募金をしなくちゃならないのだろうか、などと考えた。

そんな感じの89日目。旅は残り11日。

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