デンマークの性教育週間UGE SEX  今年のテーマは「からだ」〜2時間目〜

UGE SEXの2時間目。今回はCanvaを使って授業を進めます。
生徒たちは床に座り、なんだか楽しみにしている様子。「またオリエンテーリングしたい!」「Kloppeloppen(前回使ったキャラクター)来る?」と、前回の楽しかったことを覚えています。

今回のテーマは「からだの発達①」赤ちゃんから現在(10歳くらい)をターゲットにしています。

ねらいは3つ
⭐️赤ちゃんと自分のカラダの違いを知ること。
⭐️大人も子どももみんな赤ちゃんだった事を知る事。
⭐️大人も子どもだったことを知る事。

まずは、Uge Sexについてと前回の授業の振り返り。

字を少なくイラストを多く



今日の授業のねらいを伝えて、赤ちゃんの人形を生徒全員に渡します。人形を渡された子どもたちは、ビックリニコニコ。

「あかちゃんと自分の体の違いは?」と質問しましたが、質問がわかりにくかったようなので変更。「赤ちゃんは何を食べる?」と聞くと「りんごの煮たの」「ミルク」と。他には「赤ちゃんはお腹が空いたり、眠くなったらどうする?」「あかちゃんはどうやって移動する?」など質問をしました。子どもたちに赤ちゃんの鳴き声を聞かせてもらったり、ハイハイするあかちゃんを人形で見せてもらったり。

スライドを使って子ども達の気づきを確認

続いて「みんなも、私たち大人も産まれたときは赤ちゃんだったし、お母さんのお腹から出てきたんだよ」と伝えました。ここで、セックスと社会の映像教材を使いました。「身体の発達」という短い映像を見ます。

その後は、保護者と同僚に協力してもらって作ったクイズ。子どもたち、私たち大人の赤ちゃん時代、子供時代の写真を集めておいたのです。最初に赤ちゃん時代の写真を見せて、誰だか当ててもらいます。わからない場合は幼稚園時代の写真を見ます。

子どもたちは「〇〇ちゃんだと思う」「私だー」などと思い思いの言葉を口にします。自分の写真が映るとなんだか誇らしそう。自分の写真が大きなスクリーンに映されて嬉しそう。子どもたちが「自分ごと」としてこの授業を受け取れるねらいもあって、子どもたちの写真を使いました。子どもたち9人分の写真を見たあとは、私たち大人の番です。

ちびっこだった頃の私

「まー可愛い❤」と私たちの写真を見てコメントする子も。「私たちも赤ちゃんや子どもだったし、私たちも保育園や幼稚園に行っていたのよ。大人にケアしてもらっていたのよ。」と伝えます。

写真クイズの後は、プリントアウトしておいた赤ちゃん・幼稚園時代のそれぞれの写真を切り抜いて、年表に貼り付けます。私たち大人の写真も貼り付けて、クラス全員の赤ちゃん、子供時代の写真が貼られた年表が出来上がりました。

ここまででこの日の授業は終わり。翌日も年表を見ている子どもたちがいました。

一週間の冬休みを挟んで、次回の授業は「からだの発達②」現在〜思春期〜大人です。思春期の体の変化をメインフォーカスにします。


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