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人類を前進させるのは国際協力

PRディレクターのさやです。

今日は駐日EU大使の寄稿をもとに国際協力について考えたいと思います。気候変動対策の国際的な枠組みであるパリ協定の採択から5年の節目を迎えたのを機に、パトリシア・フロア駐日EU大使が寄稿しました。

パトリシア氏は寄稿の中で以下のように語っています。

私たちが新型コロナウイルス感染症のパンデミックから教訓を得たとするならば、それは、地球規模の課題に直面したとき、人類を前進させるのは国際協力だということであろう。

パンデミックを前に人類の国際協力の重要性が浮き彫りになりましたが、国際協力の重要性は気候変動においても同じです。ワクチンが広がりつつありますが、それでも少なくともあと数ヶ月はコロナ渦である中で、気候変動をへの対策を呼びかける意義はなんでしょうか。

理由はただ一つ、本当に気候変動に対する時間的な余裕がないからです。

世界各地で気候変動による深刻な影響が散見されています。アフリカでは干ばつやバッタの大群、オーストラリアでは希少な動植物が多く犠牲になってしまった森林火災、アメリカやアジアを襲う大型台風やハリケーンなど。自然の猛威は私たちの生活を脅かしています。

私たちはこの新型コロナ禍を、より強力でレジリエンス(回復力)のある社会と経済を構築する機会として捉えるべきだ。

と語っています。

今年12月11日にEUの首脳たちは2030年の排出削減目標を、今のところ世界で最も野心的な1990年比で最低でも55%へと引き上げることに全会一致で合意しました。

欧州としても排出削減目標を遵守し、他国もそれに追随してくることを望んでいます。新型コロナウイルスでの結束が、気候変動にも活かされるように、私たちの姿勢が問われています。

photo by Ioana Bultoc


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