「代わりにやってあげる」という罪【仕事論】

ようやく暑さのピークも過ぎた頃でしょうか、相変わらず元気いっぱいのさやかさんです、こんばんは。

タイトルの"代わりにやってあげる"というのは、いくつかの工程に分かれる仕事で、その自分の担当工程を超えて仕事をしてしまうことを指しています。

例えるなら、厨房に、食材を切る担当と、下ごしらえをする担当がいたとして、食材を切る担当の人が、「ついでに火を通しておきましたよ」って言ってるようなものです。

(この例が伝わりやすいかはさておき…)こういう、自分の仕事の範囲を超えて仕事してしまうのって、本当によくないよね。って思っています。

それを端的に、"罪"と表現してみました。

「次の人の負担が減るし、もし時間が短縮できるならいいじゃん!」と思っている方、もしかしたら、これからの話が少し参考になるかもしれません。


いつもやってもらっているとそれが当たり前になる

いつも範囲を超えた仕事をする人がいると、受け取る側としては、次もしてもらえるだろうと無意識に期待してしまうものです。

そのため、決められた通りにする人がいたり、普段やっているけどやらなかったりすると、口には出さなくても、「やってくれなかったんだ」と、残念に思われるかもしれません。

やり方がわからなくなる(もしくは、慣れない)

これは、仕事を奪うなという意味です。その仕事をする機会を奪ってしまうと、後工程の人がいつまで経ってもその仕事を完璧にできるようになりません。

これは、組織としてはとてもマイナスだと思います。もし自分の方が経歴が長くて、経歴の浅い人に仕事を引き継ぐときは、特に注意したいポイントです。

責任の所在が不明確になる

問題さえ起こらなければ顕在化しないものも、いざ問題が起こってしまったら…。

もし、何か問題があったときに、原因となる工程を誰が担当したかわからなくなるという、次なる問題が出てきてしまいます。

最悪なのは、やってもない仕事の責任を押し付けられること。トラブルの原因を作らないように気をつけましょう。

いざというとき、抜けてしまう恐れがある

一番の問題はこれだと思います。

「次の人がやってくれるだろう」
「前の人がやってくれただろう」

きちんと連携できていれば大丈夫なのですが、いつもこうだから、と過信して確認しないと、完全に抜けてしまうこともあります。

過不足なくやる価値

以上4点の理由から、代わりにやってあげない方がいいと思うのです。つまりは、過不足なく自分のミッションをやりきるべき、とも言えるかもしれません。

これ、実はお客様相手のサービス業にも応用できて、「あの人はここまでやってくれたけど、この人はやってくれない」みたいな不要なクレームを避けるためには必要な考え方だと思います。

(いわゆる、仕事の標準化)

余談ですが、「あまりに次の人の仕事が遅くて、やってあげないと終わらない」というのは、また別の問題ですからね。。。

ということで、今日のところはこの辺で。

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