洋書ってなんでこんなにむずいん?【読書記『欲望の見つけ方』・前半】
翻訳された本って、どうにも読むのが難しいと感じているさやかさんです、こんばんは。
今回は、ルーク・バージス著の『欲望の見つけ方』(副題:お金・恋愛・キャリア)を読んだので、簡単な要約と感想について書きたいと思います。
まずは難しさに面食らう
日本語で書かれているのですが、1行読んだだけで洋書だとわかるくらいの抵抗感があり、頭の中で「また完読できないかもしれない」と思いました。
今まで何度か洋書を訳した本を読んだことがありますが、その難しさから、途中離脱していて、最後まで読み切った記憶がないのです。
しかも、分量が多い。
最近の書籍にはないほど、ページが文字でびっちり埋めれられていて、それが大体400ページ。私はメモをとりながら読むので、読むのが遅く、おそらく10時間くらいはかかったんじゃないかと思います。
しかも、冒頭から、「読者の皆さんへ」「プロローグ」「序章」と、本編に入るまでが長い。本編に入るまでで挫折しそうな私に追い打ちをかけるように、第4章までのパート1は、ただただ下り坂だということで。。。
後半のパート2は出口が示されるということで、それだけを希望に読み進めることにしました。
少しだけ、読み方の工夫をした
いつも、しっかり深く読みたいタイプではあるのですが、それをしていると、本当に挫折しそうだったので、なんとなく軽く「ふ〜ん」くらいのノリで読んでみることにしました。
それでも、大事なことは繰り返し書いてあったので、なんとなく要点はわかったような気がします。100書いてあることを100吸収できるはずがないと、この歳になってようやく理解できたのかもしれませんね。
序章
欲求について語られる時によく登場する考え方として、「マズローの欲求階層」があります。名前は知らなくても、5段階の階層に分けられる欲求と聞いたら知っている方もいるのではないでしょうか。
本書では、それを否定しています。
生理的欲求と安全的欲求が満たされたあとは、明確な階層のない欲望の世界に進む、と。
そしてその欲望は自分自身の中から見つけるのは困難で、それは模倣でしかなく、必ずモデルが存在するという。
パート1「模倣の欲望の力」
人は、無意識的にモデルを真似ているらしい。(それは全く逆の選択をするときも同じく)しかし、完全に同じというのは、恐怖を与えるため、真似しすぎないように気をつけないといけない、と語られています。
確かに、各メーカーが競い合った結果、同じような商品ばかりになることもよくありますよね。そういったイメージでしょうか。
「ライバルだ」と思っていても、相手と戦えば戦うほど似てくるから、敵は賢く選ぶのが良いらしい。そもそも、同じものを求めれば求めるほど、争いは激しくなるため、競争自体、危険なことだと指摘されています。
スケープゴート・メカニズムの終焉
現在の市場経済が発明される前は、共通の敵(それ自体が悪くなくても)を持ち、それを生贄にすることで、団結を図る方法も多く用いられてきたが、それも、イエスの磔(はりつけ)では効果をなさなかったという。
歴史的に考えると、間違ったことを正すことで、何か消化しきれない感情が生まれてしまうということかもしれません。
豊かではあるが、不自由な世界で、”薄い欲望”が蔓延している、筆者はそんな状況に警鐘を鳴らしているのでしょうか。。。
明日は後半(パート2)について書きたいと思います。
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