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ひとりで見上げた打ち上げ花火

今年も花火の季節がやってきましたね。今のところ私の中で一番印象に残っている花火は、誰かと見た花火よりも一人で見た花火でした。

夏の風物詩として当たり前のように見ていた花火。それが見られなかったのが、コロナ禍の年。

次々と花火大会やお祭りごとが中止となって、今まで経験した夏の中で、一番静かなさびしい夏に見た花火だったと思います。

家の中に一人でいたら、突然鳴り響いた花火の音が一瞬にして心をときめかせてくれたんです。

少し遠くから聞こえる花火の音に心が躍り、バーン!と聞こえた瞬間、思わず外に飛び出しました。

経緯はよく覚えていないのですが、コロナ禍でいろんな立場に置かれた人たちへの励ましの意味で打ち上げられた花火だったと思います。

そんな粋な計らいは見事に打ち上がり、私の心まで届きました。

一瞬の出来事が、心を救ってくれることもある。
救うとまではいかなくても、あっけらかんとした気持ちに変えてくれたり、前を向く力になってくれることもある。

一瞬の出来事をこれからも見逃さずに切り取っていきたいです。



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