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価値をつくるのは、“愛でる”こころ

ジャンルに捉われず、絵画や立体作品などさまざまなアート作品が展示されているボーダレス展に行ってきました。

以前インタビューさせていただいた、環境活動家の三留綾子さんが作品を出展されていたからです。

作品と向き合う三留綾子さん

インタビューでは綾子さんが以下のようにお話しをしてくださったのですが、

役割を終えてしまったモノも「ゴミ」ではなく、また誰かのために使われる「資源」になるのです。無駄なものは何ひとつないことを、海が教えてくれました。

「めぐり、めぐる“地球のいのち”を感じて。大切なものを大切にできる世界が、笑顔の花を咲かせる 
環境活動家 三留綾子さん」記事より

綾子さんの作品コーナーは、まさに無駄と呼ぶものは存在せず「すべてのものを受け入れる優しい空気」が漂う空間でした。

作品に使われていたのは、新潟の海に流れ着いたプラスチック製品や流木、タンスの中に閉まってあった着物などです。

使い道がなさそうなものでさえ、「アート作品」という新しい役割を与えられていました。

絵画と帯とプラスチック製品が同じ空間でひとつの作品をカタチ作っています。
赤と白のドレスの広がりがとても華やかでした。
青い布に絡まる流木は海を漂流しているように見えます。
器は海に流れ着いたプラスチックを溶かしてつくられているそうです。

また、綾子さんはご自身のアート作品を「私の手元に届かなければゴミになっていたかもしれないものたち」と言っておられたのが印象的でした。

同じモノでもだれの手に渡るかで、「ゴミ」になるか「アート作品」として生まれ変わるのかが変わってしまうのなら、モノ自体に価値があるわけではないと思えます。

ゴミから価値あるものへの変化はどこからくるのか?
価値はどうやって生み出すのか?
(そもそも価値とは何なのか?を語りだすにはまだ思考が追いついていないのと、長くなりそうなので今回は割愛させていただきます…)

ちょっと考えを巡らせてみました。

艶やかな帯と印象的な模様が四隅に描かれている額縁

綾子さんの作品や言葉から思ったのは、

「価値が生まれる過程は、目の前のコト・モノに向き合って『活かす面』を見逃さずに拾い上げることから始まる。拾い上げたものは、枠に捉われず自由な発想で扱ってあげる。その過程の根底には、あらゆるものを『愛でる心』がきっとある。」

ということ。

価値は、「何であるか」が大切なのではなく「どう感じて、どうするのか」で生まれてくるものなのかもしれないですね。

綾子さんはこのボーダレス展を通して、また新しい夢ができたそうですよ!
次の作品もとても楽しみです(^^)

綾子さんInstagramより
https://www.instagram.com/ayako.story/?hl=ja


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