価値をつくるのは、“愛でる”こころ
ジャンルに捉われず、絵画や立体作品などさまざまなアート作品が展示されているボーダレス展に行ってきました。
以前インタビューさせていただいた、環境活動家の三留綾子さんが作品を出展されていたからです。
インタビューでは綾子さんが以下のようにお話しをしてくださったのですが、
綾子さんの作品コーナーは、まさに無駄と呼ぶものは存在せず「すべてのものを受け入れる優しい空気」が漂う空間でした。
作品に使われていたのは、新潟の海に流れ着いたプラスチック製品や流木、タンスの中に閉まってあった着物などです。
使い道がなさそうなものでさえ、「アート作品」という新しい役割を与えられていました。
また、綾子さんはご自身のアート作品を「私の手元に届かなければゴミになっていたかもしれないものたち」と言っておられたのが印象的でした。
同じモノでもだれの手に渡るかで、「ゴミ」になるか「アート作品」として生まれ変わるのかが変わってしまうのなら、モノ自体に価値があるわけではないと思えます。
ゴミから価値あるものへの変化はどこからくるのか?
価値はどうやって生み出すのか?
(そもそも価値とは何なのか?を語りだすにはまだ思考が追いついていないのと、長くなりそうなので今回は割愛させていただきます…)
ちょっと考えを巡らせてみました。
綾子さんの作品や言葉から思ったのは、
「価値が生まれる過程は、目の前のコト・モノに向き合って『活かす面』を見逃さずに拾い上げることから始まる。拾い上げたものは、枠に捉われず自由な発想で扱ってあげる。その過程の根底には、あらゆるものを『愛でる心』がきっとある。」
ということ。
価値は、「何であるか」が大切なのではなく「どう感じて、どうするのか」で生まれてくるものなのかもしれないですね。
綾子さんはこのボーダレス展を通して、また新しい夢ができたそうですよ!
次の作品もとても楽しみです(^^)
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