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“普通”じゃない私!―だから、コーディネーターが長続きしているのかも…。

こんにちは!
一般社団法人クロスオーバーで農福連携コーディネーターをしている沖村さやかです。
まず、私の変わっているところ、他の人と比べると違うところをお話します。
そしてそれが、コーディネーターとしての私に合っている理由に繋がっていくという不思議なお話です。
ではまず、私が“普通”ではないところを見ていきます。


私が変わっていると指摘されるところ

・祖父母、父母には、全く血の繋がりのない、弟妹も含めた7人家族でした。
・身長は170cm以上あって、足のサイズも26.5cmあるので、かなり大きい方です。
・小学生まで肥満児で、小学校6年生で、身長163cm、体重76kgありました。
・幼少期、肌が過敏で肌着の縫い目がチクチクしたので、肌着はいつも裏返しに着ました。
・3歳の頃、1人で行っては行けないと言われていた神社に1人で向かう途中、雨上がりでぬかるんだ道から滑り落ち、増水した川に流され死に損ないました。
・大きな音と光が降ってくる花火大会は幼いころから好きではありません。
・小学校の担任には、気まぐれと言われていました。
・満員電車に毎日乗ることは、あり得ません。
・ディズニーランドは、人が多く疲れるので、できるなら行きたくありません。
・魚の匂いが苦手で、今でも直接触ることはあまりしません。
・大学生の頃から、10年ほど、摂食障害を経験しました。
・学生時代、考え過ぎだと友人によく言われました。
・職場の細かい感情をキャッチしやすく、ルーティンワークの仕事も苦手で、短期間で仕事をコロコロ変えました。
・大勢の飲み会は楽しいですが、その後大変疲れます。
・「私、ホントは内向的なのよ」と言うと人は、「え~!またまたぁ」と信じません。

etc.

それぞれエピソードはあるのですが、話が長くなるので、やめます。
まだまだ変わっているところは浮かびますが、社会に“普通”を求められた高度成長期には、珍しいタイプだったと思います。

こういうアクセルとブレーキを同時にかけるような性格の人は、HSS(刺激探求)型HSP*というのだそうです。
*Highly Sensitive Person:非常に感受性が強く敏感な気質もった人。

なぜ、コーディネーターは長続きしているのか?

①違いを客観視する癖

この時代の私は、“普通”とは違うという体験をしばしばします。
小学校時代は、友達と同じ悪戯をやっても、体が大きいから悪目立ちし、私だけ学校の先生には注意されました。
そこで、出来る限り“普通”に暮らせるよう、何がどういう風に、周りと違うか客観的に自分を見るようになりました。

若い頃は、“普通”ラインに自分を近づける努力ばかりしました。
この自己肯定感が低い時代は長く続くのですが、努力して“普通”になれるものとなれないものがあることに、ある時気が付きます。

農業者、障がい者事業所のお互いの違い、またその担当者の人間性の違いに気づき、それを受け入れ、調整する事は、コーディネータとして大切で重要なことです。

②人の感情に敏感

私の生家は、一人娘の祖母が養子に祖父を入れ、一男一女をもうけますが、いずれも夭折し、私の父を養子に迎え、母が嫁に入り、私が生まれました。
初めての子どもだったこともあり、私の争奪戦が直ぐに始まりました。
おじいちゃんおばあちゃん子になったのは、この戦いの結果なのですが、私の一挙手一投足で、大の大人がバトルを始めてしまうのです。

幼いながらどうやったら家内の平和を保てるか、波風を立てないように行動できるか考えるようになります。
そのため、人の顔色を読むことが上手で、こうなるかもしれないという結果も予想していたような気がします。

マッチングの最中の感情の変化を敏感に受け入れることで、こちらから突っ込んだ言い方をして、本音で話せるよう場を和ませたりもします。
例えば報酬の話でどちらも金額を言いだせないと、私が投げた金額に対する両者の表情を読んで、段々寄せます。

③とにかく飽きやすい

頻繁に髪型を変えるので、会う度に髪型が違うねと言われることもあります。
毎朝、鏡を見ると毎回同じ髪型で退屈になってしまうのです。
根本的に神経質で内向的な部分もあるのですが、それよりも退屈なことが苦手で、今日は何が起きるのか楽しみなのです。

この事業を始めたばかりの頃、お仕事を提供頂いた農家さんの作業開始当日朝、事業所職員から電話がありました。
「予定していた利用者さんが、急に休んだので今日は作業にはだれも行けません」といとも簡単に言われて、呆気にとられたこともあります。
意を決し、農家さんに事情を伝えると、全然あてにされてなかったのかもしれませんが、了承して下さり自然相手の農業は、意外と懐が深いのだと気づきました。
このように、スムーズに単純に仕事が運ばないところに、私は農福連携の魅力を感じてしまうのかもしれません

弱みが強みに変わった?

ある時、どうしても“普通”になれないことに気づき、仕事はもちろん全てにおいて、無駄な迎合を一切しないと決めました。
無理して相手に合わせても、また次の段階で必ず合わなくなります。
だったら最初から本音で話し、知恵を出し合い調整する方が効率的です。
何事にも飽きやすい私は、専門家とか職人気質ではありません。

しかし“普通”になるための努力は決して無駄でなく、結果、人脈も、仕事の守備範囲も広くなりました。
肝心なのは私のやりたい事ではなく、相手の本音を引き出しながら、皆がお互いの目指すところの実現ができるよう誘導できるかどうかではないでしょうか。

世の中色々ありますが、長い間、自分にとってマイナスだと思っていたことがプラスに転じることがあるのだと不思議に感じます。実は答えはもっと単純で、私の考え方次第だったのかも知れませんね!


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