「基本」が一番の近道

「なんだか、あいまいで、輪郭がぼやけているな」

つくづく自分自身に感じることが多い。

このような状態に陥っているときは、たいてい「基本」というものを見失っているときだ。

基本をしっかり身につけたものに関しては、基本から飛び抜けてしまっても輪郭というものをしっかりと保っている。ぼやけることはなく、よりよいカタチを作っていく。

けれど基本なしに作りあげたものは、いつもあいまいで、ぼやけていて、スッキリ感がない。この状態が長く続くと、本当にモヤモヤする。

基本というのは、とてもむずかしい。

何度もトライアンドエラーを繰り返して、「あ!これだ!」とわかった時にはじめて「基本をマスターできた」という気持ちを持てるのだが、分かるまでは「基本がなっていかなった」ということにもなかなか気づけない。

だから曖昧でぼやけているときは、「基本」をあえて探すようにしている。

私はめんどくさいことが嫌いで、楽をしたい性格である。

だから基本を忠実に身につけてから行動しようするクセがあり、それゆえに途中で飽きたり、諦めたり、進まなかったり、放棄してしまうこともある。

基本というのはあまり楽しくないし、正直めんどくさいから、なかなか続けられないのだ。

そんな性格ゆえに、どうしても行動が遅くて鈍いし、理解力も悪い。

「基本」をずっと続けられる人こそ、本当に才能のある人なんだろうと、なかなか続けられない私は空を仰ぐ。

ただあいまいで輪郭がぼやけている状態が続くことほど、辛いことはない。

何度もやれない自分と葛藤し、やっぱり「基本」を見つめ直そうといつも反省する。

一番の近道こそが、地道に一歩ずつすすむこと。

願いは、常に真逆の行動で叶っていくんだなぁ、と、壁にぶち当たる度にぼんやり考えてしまうのである。


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