見出し画像

2023年度最新版ベルリン・フリーランスビザ取得方法

2023年4月24日にベルリンでフリーランスビザを3年取得しました!
どのようにフリーランスビザを取ったのか順序ごとにまとめたいと思います。

ちなみに私は海外スタートアップメディアでの取材や記事執筆、PRの仕事をしているため、メディアコンサルタントとしてフリーランスビザを取得しました。

申請時の必要書類とその準備

注意:ベルリン州のホームページに掲載されていない書類も多く用意しなければなりません。
私はAll About Berlinというベルリンに移住する/した人向けのウェブサイトを参考に書類を集めました。自分がフリーランスに当てはまるかどうかは同ウェブサイトのHow to apply for the German Freelance Visaにまとまっているので確認してみてください。

  • 移民局のウェブサイトでビザ申請のアポを取る

  • ベルリン市内の市役所(どこでも)住民登録をする→もらった紙を移民局にも持っていく

  • パスポート

  • 写真 x 2

  • フリーランスビザ申請書

  • 3年分の収益予測

  • 残高証明書

  • 申請費:100ユーロ

  • カバーレター

  • 履歴書(CVかレジュメ)

  • 賃貸契約書(Untermietvertrag)

  • 家主からの確認書(Wohnungsgeberbestätigung

  • 企業からのレター × 2-5(その内1枚はベルリンの会社から)

  • 推薦書(あれば)

  • ポートフォリオ(印刷されたもの)

  • 大学卒業証明書(英語で)

  • 健康保険加入の証明書


まず何よりも最初に移民局のウェブサイトからビザ申請の予約をします。大体予約は埋まっていますが、1日に何度も根気よくサイトをチェックすれば予約が取れることもあります。もしくは移民局の方にドイツ語で予約が取れない旨をメールすると良いかもしれません(ここでドイツ語でメッセージを送る場合、DeepLで翻訳にかけたドイツ語だと返信が返って来ず、ドイツ語ができる方に頼んでメール文章を見てもらってから送ったら5分後に返信が返ってきたこともありました)。

  • ベルリン市内の市役所(どこでも良い)住民登録をする→もらった紙を移民局に持っていく

ベルリンに移住したらどこの市役所でも良いのでまず住民登録が必要です。住民登録も事前にベルリン州のウェブサイトから予約必須です。3ヶ月先まで予約で埋まっている場合が多いですが、ビザ申請のように根気よくサイトをチェックすれば予約が取れます。この原本が面接の時に必要です。

ここから具体的に事前準備が必要な書類

  • パスポート

  • 証明写真 x2

  • フリーランスビザ申請書

フリーランスビザを初めて申請する場合は必要な書類になります。移民局のウェブサイト、移民局での面接予約完了pdfにこの申請フォームへのリンクも添付されているため、そこからダウンロードできます。

  • 3年分の収益予測

文字通り、3年分の収益予測を記載します。記載の紙は移民局のウェブサイト、移民局での面接予約完了pdfにこの申請フォームへのリンクも添付されているため、そこからダウンロードできます。

  • 残高証明書

N26で5,700€と楽天銀行に45万円入った英語の残高証明を提出しました。日本人の方が書かれたフリーランスビザ取得に関するブログで「申請する月数×1,000€」は必要、と書いてありましたが、実際に私の場合は合計100万円ちょいの残高証明書で大丈夫でした。英語でも調べたところ、3,000-5,000€あれば良いようです(参照:All About Berlin)。楽天銀行の英語残高証明はわざわざ電話しなければならないものの、N26はアプリ内ですぐにその時の残高証明を出せるのでお勧めです。

  • 申請費:100ユーロ

なぜか93?€だった気がするのですが(100€ではない)、現金でもクレジットカードでも支払い可能でした。

  • カバーレター

移民局の方向けのカバーレターとしてベルリンで何をしたいのか、なぜベルリンなのかをドイツ語でまとめました。書いた後もドイツ語ができる人に添削してもらいました。面接時の担当の方もこの書類をじっくり読んでいた印象です。

  • CVかレジュメ

今までやってきたことを英語でまとめました。ドイツ語で書いた方がベター、と書いているフリーランスビザ取得のブログも見たのですが英語でも大丈夫でした。

アパート契約時に大家さんからもらう書類です。

  • 企業からのレター × 2-5(その内1枚はベルリンの会社から)

私は計3枚のレターと1枚契約書を提出しました。レターの内容はどんな仕事を依頼するか、なぜその仕事が必要なのか/なぜビザ申請者に依頼するのか、その仕事に対していくら払うのかを依頼した方々に記載してもらいました。契約書は実際の業務内容やどれくらいの金額かを英語またはドイツ語で提出しました。

内訳として、業務委託している日本の会社からの契約書、ベルリンにある会社から、ベルリンでフリーランスをしている方から、そしてデュッセルドルフでライターやPRの仕事をフリーランスでされている方にレターを書いてもらいました。1社はベルリンの会社からのレターがあると良いようです。また、レターよりかは契約書の方が良いそうですが、最低2枚レターがあれば大丈夫だと思います。

しかし、私が提出した日本の会社の契約書には週4での勤務と記載があったため、移民局で担当の方にこれだとほぼフルタイムだから受理できないと言われてしまいました。一方、他のレターがあったのでこれで書類としては十分ということで、日本の会社の契約書は提出せず私の方でキープしておきました。

  • 推薦書

私は日本の自治体によるスタートアップ支援の海外PRとアウトリーチをやっているため、ベルリン州政府のスタートアップ支援の方と仕事で繋がっており、そのスタートアップビザ担当の方から推薦書を書いてもらいました。この推薦書がベルリン州からのレターということもあり、ビザ申請の際面接官の方にビザ給付する上でこの書類が一番パワフルだったと言っていました。内容は私の今までのバックグラウンドや、私がベルリンと日本のスタートアップエコシステムを繋ぐ重要な人物である的なことを書いてもらい、また3年間ビザを発給してあげてといった内容でドイツ語で4ページほど書いてもらいました。今の仕事で出会ったご縁には感謝しかないです。

  • ポートフォリオ

今まで書いた記事の中で特にドイツやベルリンに関連するものや、仕事でSNS運用を少ししていた時の投稿記事や、自分がベルリンで開催したネットワーキングイベントのLinkedIn投稿記事なども全てプリントアウトして提出しました。用意した書類の半分くらい占めていたかつ、日本語の記事も多かったためちゃんと見られないだろうと思っていましたが、全てちゃんとスキャンされていました(笑)

  • 大学卒業証明書(英語)

日本の大学の卒業証明書(英語版)を提出しました。日本に一時帰国した際に発行しに行けばよかったのですがうっかり忘れてしまい、結局発行と海外への送料に3,000円くらいかかりました。大学のウェブサイトから申請し、約1週間くらいで届きました。

  • 健康保険加入の証明書

ここが一番ややこしくて、かつ直前までやっていなくてめちゃくちゃ焦った案件です。結果として私はfeatherExpatという保険にしました。ドイツに来て5年以内であればこちらの保険で大丈夫のようです。featherのExpat保険はオンラインで2分で完了、しかも全て英語で簡潔でした。featherのウェブサイトかアプリからドイツ州政府の許可をもらっている保険ですよという紙をダウンロードし、ビザ申請に持って行きました。

実際に用意して移民局に持っていた書類たち。

ビザ申請:面接

私はドイツ語があまり話せないので、ドイツ語が話せる私のパートナーと一緒に上記の書類を全てプリントして移民局でのビザ申請に行きました。良かれと思い書類別にクリップで留めていたのですが、面接官曰く、書類をスキャンしなきゃいけないからクリップ留めしないほうが助かるとのことでした(笑)

また、私の担当面接官はカバーレターとドイツの会社からのレターや日本の会社の契約書をめちゃくちゃまじまじと読んでいた印象です。また上記でも書いたように、日本の会社の契約書に週4の勤務と記載があったため、面接官が「これではフリーランスではない」と日本の契約書を弾いてしまいましたが、他にも申請に十分なレターがあったためなんとかなりました。またベルリン州政府のスタートアップ支援をしている方に推薦書を書いてもらえたこともあり、無事3年のビザをもらえました。

担当の面接官の方は最初私のパートナーとドイツ語で話していたものの、私に確認する際は英語で話しかけてくれたので、運が良かったなと思います(ワーホリを同じ移民局で取った時は本当にドイツ語がゼロすぎて、何もわからず英語で返していたものの、頑なに先方はドイツ語で話してきていたので今回はラッキーでした)。

またその場で3年のビザ発給するね、ということになり、ビザ申請の予約から書類集めになんだかんだ半年くらいかかっていたので本当に嬉しかったです(私の場合は元々2023年の3月上旬にビザ予約が取れていたものの、移民局のシステムエラーのせいで4月後半になってしまったので少し他の方より長く時間がかかっていると思います)。

それから面接官の方に「他の機関に書類のチェックを出すから、また3ヶ月後くらいに滞在許可書を移民局まで取りに来てね、日程はまた手紙で送るね」ということで面接終了、ビザ申請に必要なお金を払って移民局をあとにしました。

ビザ申請に必要なお金は申請の93ユーロと、出張でドイツ以外の国に行く予定があったため、EUの滞在許可書(3ヶ月分)11ユーロを移民局の機械で支払いました。その後、7/19に移民局に滞在許可書を取りに来てという手紙が来ました。



以上、ベルリンフリーランスビザの申請時必要な書類とその準備に関してでした!他のベルリンフリーランスビザのブログを書いている方に比べたら、私はすでにワーホリ期間に仕事で出会った現地の方や、ベルリン州の方に推薦書を書いてもらえたりしたので、かなりイレギュラーな方だと思います。誰かのお役に立てたら嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?