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暮らしの中にRを。

ここ数年、とにかく私の私生活は目まぐるしかった。
ひょっとしたら今の夫に出会って15年、ずっっっと慌しかったのかもしれない。
だから息つく間が欲しかったんだと思う。

今月、私は大好きだったカフェの職場を離れます。(唐突!)
寂しい気持ちも後ろ髪引かれる思いもあるのですが、せっかく決めた事なのでネガティブな雰囲気にしたくない!
もちろんポジティブ要素もある退職です。
そして次の仕事もまたカフェ。
一つの場所に留まり続けて水が濁ってくると、どうしても次の場所を探し求めてしまう、要は飽き性なんです。
けれども好きは好き、新しい環境で楽しめるように善処いたします。

昨日の自己紹介ではカフェ店員、ときどきピアノの先生、3匹の猫と書きましたが、つまりコーヒーと音楽と猫が大好きなのです。
これらには私なりの共通点がいくつかあります。
コーヒーを淹れる時、お湯を注ぐ手元と立ち上る薫りに集中する瞬間は、音楽の弾き始めに鍵盤の上に手を乗せる瞬間の静寂にすごく似てるなぁと感じるのです。
自分の外側にあるものに注意するというのは、一種の浄化作用みたいなものがあるのだと思います。
ちょっと嫌なことがあった日も、その一瞬は雑念を伏せて目の前のことに集中できる。
普段一つのことに集中することを許されない大人には、そんな時間が必要なのでは。

それから、楽器の持つ円やかなカーブ、湯気が描く曲線、猫の丸いフォルム。
暮らしの中に直線だけでなくアールのついたものがたくさんあるというのもまた、気持ちが和むのに一役買っています。
ピアノは比較的直線の多い楽器ですが、いつかRみたいな形した大きなピアノが欲しいなぁ!って遠い目でぼんやり思いながら。
今日はそろそろおやすみなさい。。

さやか

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