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占い師がみた私の正直な未来

こんにちは。ヨガインストラクターの吉田紗弥です。9月も終わりに近づき夜の風が気持ち良く感じるこの頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
今日もヨガのお話から進めて参ります。
今から約2000年前に成立されたとされるヨガの根本経典「ヨーガスートラ」には私たちの生活をより良くしていくための賢者の教えが記されております。
その中から一説ご紹介します。

「サティアに徹したものには、行為とその結果が付き従う」

まずこの一説の「サティア」という言葉は「正直」という意味があります。そしてこの一説は簡単にいうと「嘘をつかないようにしましょう」という教えになります。みなさんもご存知の通り「嘘をつくこと」は悪いことだと理解できるかと思いますが、ヨガの実践という意味では、「思い」「言葉」「行動」のレベルで考えていくことが大事になります。つまり頭で考えることと言葉、そして行動を一致していくことがヨガでは嘘をつかないということになります。
 例えば洋服を買いに行き、試着した時、全くサイズ感があっておらず明らかに似合ってないのにもかかわらず、店員さんが「とてもお似合いですよ」とお世辞を言うとします。その時私たちは「この店員さんはお世辞を言っているな」と不信感を抱くでしょう。もしその定員さんが「もっと体型にあったサイズにすれば良いかと思いますよ」と正直に教えてくれ似合う洋服を探してくれたとしたら、きっとその店員さんにはお客さまとの間に信頼関係が生まれ、より多くの人とのつながりを築いていくことができるでしょう。私たちは相手に対して正直になり、嘘をつかないことが大切なのは明らかだと思います。

 けれども今度は「自分」に対してもどうでしょうか?思いと言葉、行動に矛盾が生じ、思っていることを口にせず、そして行動にも移さなかった時、それは自分との約束を破ることになり、大きな後悔や自己嫌悪に陥ったり、自信を無くしたりしてしまうかと思います。
自分自身との約束を果たし、思っていることをちゃんと口に出したり、また行動をしたりすることは自分自身を信頼することであり、そうすることで自信が湧き、もっと目の前の新しい世界と繋がりを作っていけるはずなのです。

私自身のお話になるのですが、現在はヨガに関わる活動を始めて時間が経ち、現在はヨガにどっぷり浸かった生活をし、周りはヨガインストラクターやみなさんのようにお休みに時間を割いていただきヨガの時間に充ててくれる意識の高い方々と関わりを持つことができています。

そしてそのような生活が続いていた時、1年ほど前に以前の職場の先輩から連絡がありました。私自身はヨガのインストラクターとして活動する前はホテル業界で働いており、その先輩は「週1でもいいからここでアルバイトしてみない?」というお話でした。私自身はそのホテルでは、人間関係もよく、5年以上務め、お世話になった会社でもあり、またいつか、ホテルで働くメンバーの方々にもヨガのレッスンに来てほしいと思っていたので、これもご縁だと思い、そのホテルでアルバイトとして戻ってきました。

当時ホテル業界はコロナの影響を受け、賑やかだった雰囲気はあまりなく、スタッフもあまり元気がないように見えたので「恩返しとしてヨガでみんなに元気に会ってほしい」「いつかみんなでヨガをして元気にエネルギーチャージしていただいたら嬉しい」と社内行事や社内イベントでヨガをやりたいと思うようになりました。

けれども私の中で思ってはいるものの、なんとなく「みんな忙しいから興味もないだろうな」「忙しい中ヨガの時間を割いてくれるだろうか」「出戻りのパートタイマーがヨガのレッスンをして果たして参加してくれるのだろうか」といろんな理由づけししたり、また、時々、ヨガのインストラクターをしているので勧めてみるものの、乗り気な人もあまりおらず、いざ人事や担当者に声をかけるのもおこがましく、時間だけが過ぎていきました。

そうしているうちに1年が経ち、ある日、休みの日に夫と一緒に台湾フェスティバルというものをやっているのいうので代々木へ向かいイベント広場に行くと、たくさんのキッチンカーやお土産やさんが並んでおり気づくとやたら占いのブースが多いことに気づいたのです。私自身は占いをやったことがなかったので、この機会にやってみよう!と2人で30分で3000円というのでこのイベントに来て勢いで占いをしてもらうことにしました。狭いブースで60代くらいに見える女性の占い師は明らかに怪しい雰囲気を放っており、真っ赤な派手なネイルで長い黒髪、マスクがやたらキラキラとしており、暑さで派手なハンカチで汗を拭っているのですが、汗でつけまつげが今にも取れそうになっており、ブースで入った瞬間やるんじゃなかったかなと若干の後悔を覚えました・・。
夫婦で早速占ってもらったのですが、夫には「健康ですね、仕事も今の仕事がとても向いている」とかポジティブなことを言われたのに対し、私は「胃腸が悪いですね、ヨガの仕事もこのままでは難しいです」と辛口なことを言われ、胃腸も悪くないんだけど!となんとなく残念で納得いかない結果となりました。「先生(私の師匠)に言われるならまだしも怪しい占い師に言われてもなぁ」とひねくれた顔をしてそのイベントを後にしたのです。
けれども家に帰っても占い師の言葉がどうしても頭から離れず、実は自分は今インストラクターとして自分に正直に、そして嘘をついて、自分との約束を果たしていないかもとこのサティアの教えが頭によぎりました。

「そうだ、自分で決めたこと、自分との約束、ちゃんと守っていないかもしれない。思っていることをちゃんと行動にしていないかもしれない」と考えるようになり、思い切って社内用インスタから担当者へ連絡し、ヨガのレッスンを持ちかけてみたのです。お返事は「ぜひやりましょう」と言っていただき、社内の会議室を使い、募集を図ると予想以上の予約が入り、当日はたくさんのホテルメンバーの方が忙しい時間を割いて集まってくれたのです。
そしてヨガのお話やペアワークなどあっという間の時間がすぎ、終わった後には、たくさんのメンバーが、足のむくみが取れてヒールがゆるゆる〜! 最後のポーズで気持ちよくて寝ちゃった〜、また第二弾やってほしい〜!などたくさん嬉しいお言葉をいただくことができ、その声は社内担当者にも伝わり次回も開催する予定となったのです。

そして何よりメンバーの人たちが一緒になって取り組む時間ができ、お互い他部署の人同士の繋がりができた、と心から思え、自分に自信が持てた出来事となったのです。

私たちは日常生活の中で、思いや言葉、行動を別々にし「いつかやろう」と自分との約束をないがしろにしてしまいそうになる時があります。
けれども、自分の気持ちに正直に誠実になって、思いと言葉に相違ない行動を取るとき、人生の豊かさを手に入れていくことができるはずです。
まるで純粋で誠実な美しい白い花を咲かす白百合のように、私たちも自分自身と正直に向き合い、目の前の世界と繋がっていくことにしましょう!

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