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仕事の情熱の根源とアジアンコスメへの情熱〜私はなんのためにアジアンコスメを日本に紹介し続けているのか?〜

なぜ起業という道を選んだのか

一言で言うと経営者が一番スキルがつくから。自分の目標とする国際的ビジネスパーソンという目標への近道だと思ったから。

貿易業務も商品開発も、営業も経理も採用も色々やってみたかったし、転職しても未経験者、若造になかなかチャンスを与えて試してみろという器の社長にはなかなか出会えない。大きい会社では部署移動は、希望したら好きなタイミングでいけるものではないし仕事の前に人間関係も大変だ。
一方起業したら全部広く浅く経験できるじゃんと。

大手をやめて起業した人が事務用品を買ったり細かい事務も自分でやらないといけなくなったので大変だと嘆いていたが、逆に大手企業で例えばFAX1枚おくるのに2人のハンコと確認が必要なまどろっこしいルールに馴染めなかった私にとって、誰の許可も要らず自分で判断できる喜びがそれを上回った、喜びさえ感じるくらい自由に好きなことができることに感謝したくらい自由に飢えていたのだと思う。

『魚を与えるのではなく、魚の取り方を教える』

小学校の時、外交官にあこがれた、
というのも小学校の時に日本人としても女性としても初めての国連の難民高等弁務官をつとめられた緒方貞子さんの本を読んで、世界の貧困問題や食料問題、難民問題に関心を持ったからだ。

大学では法学部に進もうと思っていたのだが、センター入試で失敗し、現役で後期日程で経済学部のある大学に進んだ。
経済学部に来たのも運命だと思い、ビジネスの方向のほうが、歴史抜きにスムーズにできることもあるなと気付いた。
そこで世界に通用するビジネスウーマンになるということに目標を変えた。

ある日たまたま、講堂でプレゼンしていた団体を見かけた。優勝したら世界大会に招待され、しかも毎年開催地も違うらしいというところも惹かれた笑
毎年海外旅行行けるやんと軽い気持ちで入った。

SIFE※というBPOが主催するビジネスコンテスト
学生が地域社会の問題を解決する、それを年に1度ビジネスコンテストという形で競うのだが、私はそこで「魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えるべきだ」という概念を深く身をもって学んだ。

日本大会で優勝しNYでの世界大会に進んだ私は世界各国の問題や課題に対して学生が実践し考え地域住民や時には政府を巻き込んで解決していくことに感銘を覚えた。

オーストラリアの干ばつ問題、
インドネシアのスマトラ島沖地震被災者のためのエビの養殖事業、
中国南部の少数民族の貧困層地域を経済的自立させるための民芸品の製作と販売事業もあった。
それを全て学生が、運営を行い毎年数百万円の利益を出している国もあった。
社会起業、2006年日本ではまだそんな言葉もなかった時に、SIFEのそれは地で先をいっていた。

SDGsという言葉が日本でも今年トレンドだがこれは全て今から10年以上前の話である。

うちのチームがしたことは地方創生ビジネス
携帯のQRコードを利用した観光案内システム。
イメージでいうと、ポケモンGOの観光地バージョン。
色んな店や遺跡や石碑の前にQRコードを貼りつけて、それを読み取ってクイズに答えると景品がもらえる。
NTTdocomoさんからも提携したり補助金をもらって、街中の資産を1件1件聞き込みしてコンテンツを作りこんでいった。

どうして私がタイコスメ、中国コスメを日本に紹介するのか

社会起業の1番の課題はファイナンスではなくサスティナビリティ=持続可能性、だと思う。何かの問題を解決するためにはビジネスの視点から行うべきであると確信している。

一方近年の日本を見るに、政治では近隣アジア諸国と色々な問題がある、しかしエンタメ界では若者はインターネットを通して、どこの国の人かとか物かとは考えずにただそれを楽しみ、交流している。テレビでは台湾ドラマや中華ドラマ、韓流ドラマが流れ、新大久保に人は行く。

それが相手を、文化を知るということに繋がるし、ひいては友好な感情を生む。
百聞は一見にしかずと言う、
アジア情勢のことをどれだけの日本の若者が気にしたことがあるだろうか。
私は小さい頃中国に住んでいたが、
中国は、チャイナドレスをみんな着ているの?テレビはあるの?と何回聞かれたことか。

現実は、1990年代の都市部の中国は、カラーテレビで聖闘士星矢やドラえもんのアニメが流れ日本と全然大差なかったにも関わらずテレビで、貧しい地域ばかり報道されていたからというのもあるだろう。

だから私は
今も自分の目で見たことしか信じないことにしている。百聞は一見に如かず❗️

そんなモットーなので21世紀になり、東南アジアがもてはやされ始めた時に見てみたいと思った。
初めて大学の時に観光でタイを訪れた時に感じたタイ人デザイナーの感性良さ、素材の良さ、タイ製品の種類の多さ

中国のスピード力と、4000年の歴史をバックボーンとした文化や芸術力から作られる芸術品デザインの高さ

それを知る人はまだ少ない

私は、まだ誰も扱っていなかったアジアのコスメという「魚」から、文化を発信したいと思っている

国際理解が進み、一回アジアに見に行ってみようかなと思う人が増えることを願って。


アジアンコスメを通じた国際交流、まだまだ挑戦ははじまったばかりだ。

身近なところでもいいのでそこであなたにとっての、魚や、魚の取り方を見つけて、それを取り方が分からない人に広めていくような考え方の人が増えたらいいなと思う。

※2012年10月にSIFEは世界的に組織名称をEnactus(エナクタス)に変更となっていてHPも変わっています





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