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スラムダンクと韓国。時々沖縄。

映画「The First Slum Dunk」を観てきた。


ここ最近忙しくて心が鬱々している。

何か美味しい物でも食べて元気を出そうと川崎の街へ出ると、駅前ではヘイトスピーチが行われており、ますます鬱々とした。

韓国籍を持つ息子をこの街で育てて良いのだろうか。
いや、理不尽な世界を知ることも大切な学びかもしれない。
しかし、この街は彼の成長に大きな悪影響を与えるかもしれない。
飲む、買う、打つの三拍子がそろった街だし、ラッパー多いし。
ラッパーは別に良いか。

悶々としながら気分の晴れる何かを探していると、スラムダンクの映画が公開されていることを思いだした。数日前に友人からも勧められたし、正直なところあまり期待はしていなかったが観ることにした。

感想は、
超良かった。

前の席の女性は号泣していた。
僕も泣いた。

映画は「原作+オリジナルストーリー 」なのだが、原作が映画のための伏線だったかのような見事な構成だった。
アニメではあるが、漫画の絵がそのまま動いているかのようだった。
動きもかなりリアルだし、臨場感が凄かった。
当時のスラムダンクど真ん中世代をターゲットにしているのか、無駄なギャグや大げさな表現も少なく、大人でも見やすかった。

何より、リョーチン、お前沖縄人だったのか。
確かに顔濃いし、苗字宮城だしな。
沖縄のバスケ人口、また増えるだろうな。

映画のおかげで気が晴れた。

ありがとう、スラムダンク。
ありがとう、井上雄彦先生。

韓国とスラムダンク。

産後調理院に付き添い入院中、貸出用の本棚に並んでいた唯一の漫画がスラムダンクだった。完全版だ。

ウチの妻から聞いた話では、中学か高校の頃だかスラムダンクが流行ってて女子も男子も皆読んでいたそうだ。韓流ドラマ「応答せよ1997」(1994かな?)でもスラムダンクの単行本が机に山積にされているシーンがあった。ような気がする。

ウチの妻も読んだと言っていた。

ただ、当時は作者も作中のキャラクターも町や高校の名前も全て韓国に置き換えられており、皆韓国の漫画だと思っていたとか。韓国で売り出すための戦略的な事情だろう。

先日、映画が韓国で大ヒットしているという中央日報のコラムを読んだ。
やはり当時夢中になった世代が観客のようだ。

国が違っても、胸が熱くなるよね。

ありがとう、スラムダンク。
ありがとう、井上雄彦先生。


追伸
因みに、本棚に会ったもう一つの日本作品は村上春樹の1Q84だった。
(僕も村上春樹好きだよ!)と本を選んだ人に言いたかった。

以上

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