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韓国産後入院(付き添い)日記④ 産後調理院の人々。

医者先生・看護師先生。

医者先生超優しい。
物腰柔らかで小柄な初老の先生だ。凄く労わってくれる。

看護師先生達も優しい。
皆いつもニコニコしており、産後ボロボロのお母さんたちのストレスを全身で受け止めてくれる。プロフェッショナルだ。

出産入院するのは韓国人だけではなく外国人も多いらしい。
僕らの滞在中にはベトナム人の夫婦がいた。
韓国語が通じない僕のような人にも翻訳アプリや身振り手振りを駆使して色々世話してくれる。常に笑顔だ。

ストレス半端ないはずだ。
医療従事者は偉い。

子を産んだオンマ達とその夫達。

産後調理院を歩くと我々と同じような夫婦がいる。(当たり前だが)

子を産んだばかりのお母さん達は皆ボロボロだ。
点滴スタンドを杖代わりにし、なるべく体に負担をかけないように前かがみの摺り足でゆっくりと歩いている。髪が前に垂れて顔は見えないが、表情は想像できる。
点滴が外れたお母さん方も疲労の色が濃い。胸も張るし、3時間毎の搾乳であまり眠れていないのだろう。この段階で笑顔の人は基本いない。

我々夫達は神妙な面持ちで妻を支える。
その意味は妻への敬意半分、恐れ半分だ。
今何かやらかしたら色んな意味でヤバい。
妻の行動を先回りしてサポートし、決して間違うな。言動にも注意しろ。
失敗してもリカバリーが大事だ。
何事も慎重に遂行しろ。
 
夫婦ともに正念場だ。

エレベーター前の祈り。

外出から部屋に戻る時、エレベーター前で4人の家族がお祈りをしていた。奥さんが今から出産するのだろう。上の階には保護者一名しか入れないので、両親が一緒に入れるのはここまでだ。

宗教は違えど安産祈願は万国共通だ。

そういえば、うちは安産祈願しなかったな。
祈るにしてもどの神様に祈って良いかわからない。
韓国で生むからキリスト教の神様かな。

スタバのお母さん。

休憩室に行くと、いつもスタバカップを片手に体あっためる器械(名前がわからない)に入ってとろけているお母さんがいる。

土日は旦那さんが一緒に泊まり込んでいたが平日は一人だ。
仕事に行ったのだろう。
一人だと何かと大変だ。身の回りのこともろくにできないはず。

エレベーター待ちで鉢合わせした時もスタバカップを片手に持っていた。
雰囲気からかなり苛ついていることがわかる。なかなかエレベーターが来ず「はぁ~~ッ!!」と大きなため息をついていた。

いや、本当に大変だと思います。お疲れ様です。


掃除のおばちゃん。

掃除係のおばちゃんが好き。

みんな元気いっぱいに部屋に入ってきて元気いっぱいに掃除する。
元気いっぱいに何か言ってるけど、何言ってるか全然わからん。

どことなく関西のおばちゃんのノリを感じる。
大型ネコ科動物のガラが似合いそうだ。

僕が100日風邪の注射を打たれて「あっぱちゅけっそよ」と言うとなんか言って笑ってた。

おそらく。
「あんた男やろ?注射くらいで痛い言うてたらあかんで!」
的なことを言ってたのだろう。

知らんけど。

以上







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