子供時代の記憶の発掘
息子と時間を共にする中で、驚いた事について。
それは、息子が居なければとうに記憶の彼方へ葬り去られていたはずの、私自身の子供時代の情景がワッと記憶に蘇ることだ。
例えばそれは、一緒にEテレを見ていた時のこと。
たまたま再放送されていた番組を見ていたのだが、何十年も前に同じ映像をテレビの前で見ていた記憶が急に鮮明に思い出された。
おそらく当時何度も何度も繰り返し聴いていた童謡。
あんなに気に入っていたはずなのに、すっかり蓋がされており、今この瞬間にテレビで見かけることが無ければ、恐らく一生思い出すことが無かったであろう記憶・・・
そんな記憶の断片を引っ掴んで目の前に差し出してくれたような気分になる。
そもそも何処か彼方へ行ってしまっていた記憶が蘇ること自体が驚きだったが、それに加えて、人間の記憶というものは実は完全に消え去っているのではなく、実は何処かにひっそりと存在しているということも衝撃だった。
きっと息子と過ごす此れからの生活の節々で、これと同様な経験をするのだと思う。
そして息子の成長を見守るともに、自身の幼少期の記憶を発掘し、追体験をしていくのだ、としみじみと感じる今日この頃。
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