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『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』感想

2017年3月3日、待ちに待ったニンテンドースイッチとゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが発売され、以前から予約していたので発売日から毎日遊んでいるのだが、今この文章を書いている4月1日現在でもあまりにも面白すぎるので、一度感想をどうしてもちゃんと書きたくなった。
というわけで長文を投稿できるここで書くことにしたわけで、個人の日記みたいなものではあるが、買うかどうか悩んでる人などの参考に少しでもなればいいなと思ってね。
めちゃくちゃ長くなってしまったが……。
ちなみに言うまでもないがここに書かれていることは私個人の感想なので、参考程度にとどめてほしい。
客観的に見て名作なのは保証するけどね!


まず最初に、もし買うかどうか悩んでる人がいるとしたら、本当に今回はめちゃくちゃ面白いと保証するから是非買ってほしい!
Wii U版でもスイッチ版でもいいが、出来ればスイッチだと場所を選ばず出来ていいかな!これからのハードだし。
で、何故最初に言うかといえば、感想を書く上でやはりどうしても少しネタバレを含んだ文章を書かなければならないし、今回は本当に何も知らないでこのゲームを始めた方が十二分に楽しめると思うからである。
もしこの文章を今読んでいる人がこれから買うかどうか悩んでいるというのなら、喜んで後押しをしてあげるから、是非買ってください。
あの広い世界に放り込まれる感覚を味わってほしい!
かつて3Dアクションゲームに革新を起こした『時のオカリナ』に負けず劣らず、今回のゼルダも必ずや今後のゲーム史に語り継がれる名作であるのは間違いないのだから!



さて、簡単に言えば今回のゼルダは「オープンワールドゲーム」である。
開発スタッフの言い方を借りるなら「オープンエアー」であるが、その名にふさわしいボリュームと雰囲気になっているといえる。
特にオープンワールドゲームをやったことない人はこれから入ってもいいと思えるほどに。

ちなみにしつこいようだが、感想を書く上でネタバレには配慮するが、どうしても軽くストーリーや謎解きにも触れるので、まっさらな状態でプレイしたいなら今すぐ買うように!


~自由度の高さ~

本作の特に素晴らしい点はその自由度の高さにある。
ゲームにおける自由度というものが何を指すのかは一言で言うのは難しいが(wikipediaに項目があるくらいだし)、本作は簡単に言えばプレイヤーが思ったことは大抵できると思ってくれて構わない。
まあGTAみたいなゲームではないので人を殺したり民家をぶっ壊したりとかそういうことは流石に出来ないが、例えば草原に火を放ったり、木を切り倒してその丸太を川の上にかけて橋にしたりなどの基本的なことから、鉄の箱を磁力で持ち上げて敵の上に落としたり、雷が落ちる嵐の中、鉄の武器を敵に投げつけてそこに雷を落として攻撃するなんてことも可能だ!
草原を燃やしたり焚火をするとそこに上昇気流が発生するなんてのは細かくてすごく感動した!

さらに今回のリンクはアサシンクリードもびっくりの身体能力であり、ほぼ全ての場所を上ることができる。
これにより目の前に壁があろうが断崖絶壁があろうが、地面と水平になってるようなネズミ返しな地形でもない限りどこでもどんどん登っていける!
最近のゼルダでよく見るガンバリゲージというスタミナのようなものがあり、それがなくなると落ちてしまうが、これはアイテム(料理)でいくらでも回復できるので、あまり心配しなくても大丈夫だ。
このシステムのおかげで、目的地に到達するために山などを迂回してもいいし、目の前に何が立ちふさがろうがひたすら直進してもOKだ!


~戦闘~

そして戦闘も今回は今までのシリーズとは一味違う。
単純に防御しながら隙をついて攻撃するという今までのような堅実な戦い方ももちろん可能だが、本作は武器も盾も耐久力が設定されており、修理不能の使い捨てなので出来るだけ無駄にしたくはない。
といっても武器や盾はバンバン拾えるし、いざとなったら爆弾が無限に使えるのでそこまで心配しなくても大丈夫だ。
更に今回は敵が固まってることが多いので、馬鹿正直に真正面から突っ込んでいくとすぐにピンチに陥る。
特に序盤はこっちの装備の防御力が低いこともあってあっさり死ぬ。

そこで今回は広い視野で周りを見渡して、その場その場の状況を活用する戦術が特に必要である。
『スカイウォードソード』のように敵の防御をかいくぐったりするような戦闘ではなく、もっと大きな視点での戦術である。

例えば敵がキャンプをしていたりすると都合よく周りに火薬樽が転がっているのでそこに爆弾を投げ込んで大爆発!だったり、崖の上から岩を転がして敵を攻撃したり、さらに敵に気付かれないように背後から攻撃する「ふいうち」(何と威力8倍!)で少しずつ仕留めていくアサシンプレイなどなど、プレイヤーの数だけ敵を殲滅する方法があるのだ!
ちなみに私は貧乏性で中々武器の耐久力を減らしたくなかったので、序盤はほぼ爆弾だけで戦ってました。
爆弾と言っても今回は無限に使える分火力は低いので時間はかかるが、集団に投げ込んで吹っ飛ばして逃げて……を繰り返して地道に。

また単純に1対1の戦闘においても、敵の攻撃の瞬間に盾で弾いて敵の隙を作ったり、タイミングよく敵の攻撃を回避すると発動する「ラッシュ」で敵をボコボコにしたりなどリスクとリターンのメリハリが効いた戦闘が楽しめる。

それにしても敵からしたら、たき火を囲んでのんびり食事をしてるだけなのに急に爆殺されたり肉を奪われたりするのはたまったもんじゃないな……。
まあ今回のリンクは身一つで縦横無尽に野山を駆け回り果物や獣狩りにいそしむ蛮族なのでしかたない。


~ストーリーの進行の自由~

自由度といえば、根幹であるストーリー進行もかなり自由であるし、しかも面白い。
本作はリンクが突然パンツ一丁で謎の祠の中で目覚めるところから始まる。
そして服を手に入れて(手に入れなくてももちろん良い)その祠を出ると、目の前に広大な大自然が広がっている丘の上に出る。
そこで美麗なBGMと共にタイトルロゴが出るという最高にわくわくする演出が入り、そこでプレイヤーはいきなり右も左も分からない大自然の中にリンクともども放り出されるのだ。
まさに、プレイヤーと未知の世界が「リンク」するわけである。

そのあとはチュートリアルマップ(便宜上そう呼ぶが、これはまだ道具が足りなくて外に出られないというだけの意味で普通に広大な世界の一部)で、序盤こそ言われた通りにしなければいけないが、その時点でもかなりのボリュームがある。
そして本作ではその段階でクリアするのに必要な道具をすべて手に入れることができるので、そこさえ終えてしまえば何をしようがプレイヤーの自由なのだ。
そう、いきなりラスボスに挑むこともできる。
といってもDQ3ゾーマに光の球なしで挑むようなものなので、勝てるかどうかは別の話だが……(余談だが、RTAでは45分程度でクリアしている人もいる。ガノンよりよっぽど化物である)。


~広大なフィールド~

そしてフィールドを探索するのもとても楽しい。
そもそものマップが本当にとてつもなく広いので、移動するだけでも一苦労だが、先述の通り本作は崖なども登れるし、各地には「試練の祠」と言われるミニダンジョン兼ワープポイントが無数にあるので、一度行った場所などに戻るのはそれほど苦労しない。
そしてフィールドを走り回るあいだにも、植物や果物を採取したり、敵を襲撃したり、天候が変わったり旅人がいたりなど、上げたらきりがないほど色々なことが起きるので飽きが来ないのだ。
目的地を目指して歩いてたら怪しい場所があって、そこに行ったらまた怪しい場所があってと繰り返していくうちにどんどん脇道に逸れていくのは日常茶飯事である。
そこに巨大な中ボス的な敵がいた時なんかは期待と不安で最高に冒険心が高まってくるのである。

そしてフィールドには気候があるので、雪原や高所では気温が低いので厚着をして、逆に熱い(暑い)所では熱さ(暑さ)に強い服に着替えなくてはいけない。
また雨が降ってる時は壁が滑るのでまともに登ることが出来ないし、焚火ももちろん焚けない。
さらに雷が落ちるときは金属製の武具を装備していると自分に落ちるので、装備を外したり、木製のものに変えなければいけないのだ。
これは人によっては煩わしいと感じるかもしれないが、装備が整ってきて慣れてくるとすぐに対応できるようになると思う。

今回は装備も沢山あって、いろいろな姿のリンクが見られるのも面白い。
鎧や普段着のようなものもあれば、下着だけでもいいし、女装もあるぞ!
しかも服装によっては会話の内容が変わったりする場合もあって、本当に細かいところまで手が届いていて感心する。
それにしても今回のリンクは自由だな……。


~馬~

また、広いフィールドを駆けるうえでかかせない馬も本作にもちろんいるが、今までと違い野生馬を捕まえて各地にある馬宿というところで登録するシステムである。
フィールドにいる野生馬に気づかれないように近付いて、馬に乗って手懐けるのである。
基本的にはゆっくり後ろから近づいて乗るのだが、高い所から飛び乗ってもいいし、何なら凍らせて融けるまで後ろで待ってから乗ってもいい。
その辺は自分の良心と相談してくれ!

しかし今回の馬は残念ながら死ぬ。
もちろんこのゲームをやっていると各地にいる動物を狩ったりしたら肉になったりするので、生き物が死ぬのは当たり前のことではあるのだが、今までのエポナが無敵であったためにこれは初めて見た時結構ショックだった。
他の動物のようにボンッっと肉になったりせず、その場で横たわって動かなくなる姿は、野生馬を捕まえてきて懐かせて登録するという過程を経て愛着がわいてるだけにかなり心に来るものがある。
だが、多少ネタバレになるが、どうしても諦めきれないというときは世界のある場所に馬を生き返らせることができる所があるので、そこで生き返らせることも可能なので安心してほしい。

ちなみに「馬宿」なので馬以外の登録は出来ないが、結構乗れる生き物はいて、クマやシカなど何種類かいるので是非色々乗ってほしい。
その場限りではあるが、こういう風に乗れそうな動物に乗れるという細かい所がちゃんと出来る点もこのゲームの素晴らしい所である。

余談だが、実は馬はかなり序盤の場所からいるのだが、基本的に馬は平原にいるので、崖や山を登ったりして移動することが多かった筆者のリンクは、かなり中盤になっても一度も見たことがなくて「いくらなんでもおかしいだろ!」と攻略サイトを見て馬の居る場所を調べてやっとの思いで手に入れたのであった。


~期待に答えてくれるマップ~

そしてある意味今回のゼルダで一番すごいと思ったところは、「何かありそうな所には何かしらある」というところである。
言葉にするとあっけないが、私はこれには本当にすごく感動した!
実際開発者インタビューの動画でもそういう風に作ってあると言っていた。

本作のマップには細かく地名が描かれているのだが(ちなみに地名も過去作を遊んでいるとニヤリとするようなファンサービス的地名が多い)、大抵の場合その地その地に何かしら宝であったりイベントであったりが隠されているのだ。

先述したように私が山ばっかり登っていたのは、まあ横着していたというのもあるが、山の頂上などには何かしらあるからなのである。
大抵の場合はコログとよばれる『風のタクト』にも出てきた植物の精霊が隠れていたりして、「コログのみ」と呼ばれる武器の所持枠を増やすのに使うアイテムをくれるのだが、時には思いもよらぬ敵がいたりイベントが待っていたりとフィールドを駆けまわるのが本当に楽しいのだ。

ちなみにこのコログのみ、参考までにプレイ時間120時間くらいの筆者が丁寧に探索していないとはいえ、普通に世界の大体の場所を回ったうえで手に入れた数が100個強くらいなのだが、調べてみたら総数900個あるらしいので、二度見どころか五度見くらいしました。
流石に私は自力でコンプは無理そうなのでちょくちょく攻略を見ながらやってるが、コログの場所もさることながら、出現条件も自力じゃ気付かないようなのが多くてなあ……。
まだまだ遊べそうだ。


~ストーリー~

メインストーリーの内容も本作は本当に面白かった。
出来るだけネタバレにならないように簡単に言うと、今回はリンクが100年間「回生の祠」という所で眠っていて、突然目覚め外に放り出されるところから始まり、眠っている間に失ってしまった記憶を取り戻しながら各地を巡るという話である。
そしてゼルダお約束の「ダンジョン」が大きいもので4つあるのだが、そこもどのような順番で回ってもいい。
それぞれ『ムジュラの仮面』のように各種族(ゾーラ、ゴロン、リト、ゲルドの街)に関連するシナリオなのだが、その街自体も各種族の個性が出ていて面白い。
リトの村のBGMは「竜の島」アレンジですよ!
初めて辿り着いたときしばらく聞き入ってたわ……。

もちろん先述したようにそんなところに行かないで俺は蛮族として生きるぜ!とか、まどろっこしいからガノンのところ突っ込むわ!とかも自由である。

また、今回のメインキャラがまたいいんだこれが。
かわいい幼馴染に兄貴肌・姉貴肌の相棒、ゼルダでは珍しい正統派なプライド高いちょっと嫌味なライバルキャラ等々より取り見取りであり、全員が個性的でしっかりと魅力がある。
各人のリンクとの絡みも最高で、本当にストーリーを早く進めたい!って気持ちがどんどん湧いてきた。
まあすぐロッククライミングに戻るんですけどねうちのリンクは!

世界観も、高度に発展した古代文明の遺物などのちょっとしたSF的な道具や敵なんかの要素がいつもより多いので、広大な自然との対比でとてもメリハリが効いているのもいい塩梅である。
まさかリンクがタブレットを駆使する日が来るとはな……。
自撮りも出来ます!


~謎解き~

本作ももちろんゼルダの伝説おなじみのダンジョンの謎解きはある。
しかし本作のすごい所は、謎解きすら柔軟に出来ているところである。
要するに、解答方法が一つでは無いのだ。

例えば仕掛けのネタバレになってしまうが、空中に浮いている迷路の中に落ちてきた球を、落とさないようにコントローラーのジャイロ機能を使ってゴールまで転がして運ぶところがある。
『トワイライトプリンセス』を遊んだことがある人には、釣り堀にあるビー玉転がしが空中に浮いているようなものだといえば伝わるだろうか。
当然正攻法はその球をゴールまで迷路から落ちないように運ぶわけだが、これがなかなか難しい。
しかしその迷路はコントローラーの傾き通りに動くわけだ。
そう、コントローラーを裏返せばその迷路も裏返るわけである。
そしてその迷路の裏側は真っ平らなのだ。
これで言いたいことが分かっただろうか。
つまり迷路などやらなくても底を転がせばクリアできるわけである。
まあ実はそれだけだと上手くいかない場合も多いので、私はコントローラーを勢いよく回転させて、迷路を卓球のラケットのように使って落ちてくる球をゴールまでうち飛ばしたわけですが。

このように、謎解きすら自由度が高いのである。
とにかく、ゴールにたどり着けさえすればいいのだ。
本作は試練の祠で小さな謎解きがいくつもあるので、色々楽しめるだろう。


~気になったところ~

ここまで本当につらつら長々と書いてしまったが、これでも書き足りないくらい本作は楽しいのだ。
時間のめちゃくちゃある筆者が、1か月間毎日アホみたいにやってるのに、まだまだ新しい発見があるのが本当にすごい。

と言っても、もちろんこのゲームにも気になる点はある。
私個人の感想ではあるがいくつか挙げてみる。

まずは料理。
本作は手に入れた肉や植物などの素材を使って料理をすることができる。
料理はいつでもメニューを開いて食べることが出来て、その種類や使った素材によって体力やがんばりゲージの回復、寒さや暑さから体を保護したりなど様々な効果を発揮することができる。
そして本作は結構敵の攻撃が痛いのでその都度料理を食べたり、気候が変わったときも同じように料理を食べたりなどかなり重要なのだが、その料理をするのが面倒なのである。
基本的にはメニューを開いて素材を手に持ち、街やキャンプ跡などに設置されている(火のついている)鍋に投げ込めば自動で出来上がるのだが、料理を纏めて作るときはその都度素材を選ばなければいけないので、少々面倒くさく感じる。

もっとも料理自体はかなり種類があるので、それを発見するのは楽しいし、自分の腕が上がってくれば被弾も減ってくるのでそこまで料理を大量に持ってなくてもいいかもしれないが。

それにしても鍋に材料を投げ込んで煮てるだけなのに串焼きの肉やカレーライス、はたまたケーキまでできてしまうとはこの世界の料理とは……。


後はメニューなどのUIも少々使いづらいと感じるところがある。
上述した通りこのゲームは頻繁にメニュー画面を開くことになるのだが、基本的には武器、盾、弓、素材、料理などの項目で別れたメニューをスティックで大雑把にめくって言って、大量のアイテムの中から探すことになるので少し使いづらいと感じる。
ソートも出来るが、決まった並びになるだけなので目的のアイテムを少し探しにくいときが多々あると感じた。
せめてLRボタン辺りで項目ごとにめくれたらなと思うのだが……。

ちなみに本作はオートセーブではあるが、メニュー画面でほぼいつでもセーブ&ロード出来るし、オートセーブ自体も細かく大量に記憶されてるのでその点は安心してもらいたい。
手動セーブも滅茶苦茶はやい。
別のデータで始めたいときは、スイッチ本体のユーザーを変えれば別のデータでプレイできるので、新しく始めたい場合も気軽にできる。(Wii U版は持っていないが、おそらく同じ仕様だと思われる。)


後は人によっては武器や盾が壊れるのが嫌だという人もいると思う。
実際、今回の武器は本当にすぐ壊れる。
特に最初は所持枠が少ないので、強い武器を温存しすぎても弱い武器ばかりでも困るので、武器の取捨選択が重要になってくる。
私自身も最初は嫌だったが、やや威力不足だがバクダンが無限に使えるし、武器もバンバン拾えるので色々な武器を使えて楽しかった。
耐久力を修理することはできないので、基本的には使い捨てで武器をどんどん使っていくことになる。
おそらく恒久的に手に入らなくなる武器はないと思われるが、再入手できるとはいえ強い武器や特別な武器も容赦なく壊れるので、どこで使うかが重要になってくる。

またまた余談ではあるが、私は武器の所持枠を増やすことができる場所をクリア後に知ったので、初期値のままクリアしたのであった。
先述の馬といい自分の探索がいかに甘いかを実感したわ……。


~向き不向き~

このゲームは間違いなく名作と自信を持って言えるが、どんなゲームにも言えることとはいえ、やはり本作にも向いている人向いていない人がいるだろう。
具体的にこのゲームに向いている人、向いていない人を簡単に羅列すると

・向いている人
オープンワールドが好き。
自由度の高いゲームが好き。
メリハリのある戦いが好き。
長く遊べるゲームが好き。
亜人系キャラが好き。
ひらめきパズルのようなものが好き。

・向いていない人
決められたことを言われたとおりにやるのが好き。
全く頭を使いたくない。
めちゃくちゃ簡単なゲームが好き(本作は高難度ではないが、簡単すぎるということもないので)。
武器などが壊れるのがどうしても嫌。
以前のダンジョンクリア型ゼルダを期待している。

こんな感じであろうか。
と言っても、散々述べた通りこのゲームはかなり自由なので、本当にやることをすべて決めてもらって最後までひたすら一本道を進めていくようなものじゃないと遊べない人以外は誰でも楽しめると思う。
向いてない人の方の最後の「ダンジョンクリア型ゼルダを期待している人」というのを誤解を与えないように説明するが、今回は大きなダンジョンが少なく、またそのダンジョンも以前のよりも小さい規模なので、今までのゼルダのような大きなダンジョンを順番にクリアしていくといったことを期待していると少し肩透かしを食らうかもしれない。

その分「試練の祠」などのミニ謎解きが大量にあるし、先述したように何かありそうな所には何かしらあるので、それを探すことを広い意味で謎解きととらえれば、このゲームはそもそも世界全てが広大な謎解きダンジョンなのである。
以前のようにサブタイトルがアイテムや登場人物を差すものではなく、本作の世界自体を表しているという「ブレスオブザワイルド」というサブタイトルも、「この世界そのものが超巨大なダンジョン」であると考えると納得である。


~まとめ~

というわけで書きなれていないこともあって、本当に想定していた何倍も無駄に長々と書いてしまって申し訳ないが、ここまで読んでくれた人がいたなら本当にありがとう。
これでもまだ本作の魅力の10分の1も伝えきれてないと思うともどかしいが、それだけ本作はとてつもない出来なのである!
そしてゼルダファンは言うまでもなく、ゼルダ未経験、オープンワールド未経験の人も今すぐ買うように!
長すぎて言い忘れていたがBGMも素晴らしいぞ!
ファンが喜ぶ昔の名曲もあるし、新しい曲も素晴らしい!

本作は遊ぶ人ごとにそれぞれ違う遊び方があるし、遊んだら遊んだ分だけ新しい発見が待っている。
そしてとてつもないボリュームなのに飽きさせない工夫が各所にされている。本当に本当にゲーム史に燦然と輝く傑作と言っていい出来なので、少しでも興味を持ったら是非遊んでほしい!
そう自信を持って言える名作であった!

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