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マイナー言語を習得する価値とは?

マイナー言語とはどのような言語のことなのでしょうか?

自分でタイトルに含めながら、言語にメジャーとマイナーの区分けをするのは、あまり好きなことではないのですが、敢えて今回の記事では、マイナー言語という言葉を使いたいと思います。

メジャー言語とは、その言語を使用している人の人口が大きいもののことを示します。つまり、マイナー言語とはその反対で、その言語を使用している人口が少ないものです。

やはり、どの国に行っても理解できる人が多い英語はメジャー言語の中でも有用性の高い言語と言えるでしょう。

言語習得には時間とお金がかかるものですから、やはり、あまり使う頻度の少ないマイナー言語に時間をかけるのであれば、英語のようなメジャー言語を勉強することに時間をかけた方が良いと考える人も多いと思いますが、私はマイナー言語の習得には次の3つの価値があると考えます。

・その国の文化を深く知ることができる
・現地の人との交流が深まる
・マイナー言語を理解することで、日本語について考えるきっかけとなる

私の過去の言語学習歴

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私はこれまでずっと、メジャー言語である英語を極めてきました。それはやはり、海外で生きていくための教養であるためだと考えるからです。

しかし、私の中でずっと一つの疑問がありました。それは・・・

英語ができれば、他の国の言葉を学ぶ必要はないのか?

ということです。

それを証明すべく、私は過去に英語以外の3つの言語を勉強したことがあります。

・韓国語
・タイ語
・シンハラ語(スリランカの言葉)

韓国語は、今でも文字程度であれば読むことはできます。タイ語は、文字が非常に難しい言語なので覚えきれていないのですが、生活に困らない程度の会話能力は身につけることができました。シンハラ語は、1年間という短い期間で一番伸びた言語だったような気がします。

もちろん、これらの言語を勉強し、ある程度話せるようになるまでの道のりは、とても時間のかかるプロセスでした。多くの時間を費やしたにもかかわらず、結局、今残っている言語能力は、残念ながら中途半端なものです。

それでも私は、これらの言語を勉強してよかったなーと思っています。

その国の文化を知ることができる

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マイナー言語を学んで良かったことの一つは、その国の文化的な理解を深められたことにあります。

海外旅行へ行くと、日本の文化と違ったその国の食べ物、美術作品などを見るのってとてもワクワクしますよね。

私も海外旅行が大好きで、文化的な知識を学ぶことが好きなのですが、言語を学ぶとその文化の深みをもっと知ることができます。

例えば、タイ語であれば、王様に対する尊敬表現があるので、タイ人にとっての王様の重要性を言語から感じ取ることができました。

また、ラオス語とタイ語は非常に似ていて、歴史的にラオスがタイの一部であったことを言語そのものから強く感じることができます。

そういった点は、現地の言語と向き合い、学ばなければ見えてこないタイの文化や歴史的な側面だったと思います。

現地の人と交流が深まる

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マイナー言語を学ぶと、現地の人との距離はグッと縮まります

私はスリランカに留学している時、必ずスリランカ人にシンハラ語で話しかけるようにしていました。たとえ、彼らが英語で話しかけてこようとも、分かる限りのシンハラ語で答えると、一瞬で彼らと打ち解けることができました。

日本人でシンハラ語を話せる人は珍しいからなのか、とても喜んでもらえました。でも、私たちも同じで、外国の人が日本語で話しかけてくれると、嬉しい気持ちになると思います。つまり、外国の人がその国の言語を学んでくれることは、現地の人にとって親近感の湧くことであると感じます。

日本語について考えるきっかけとなる

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そして、最後に、私はマイナー言語を学び、日本人として改めて自分の言語である日本語について考えるようになりました。

韓国語を勉強すると、日本語と韓国語の語彙や文法の共通点を発見することができ、日本語や韓国語のルーツ、韓国と日本の文化的・歴史的な関係に非常に興味が湧きました。どちらも、中国語が由来となっている言語にも関わらず、日本の方が漢字を多く導入していることが面白いなと思いました。

タイ語を勉強すると、声調のない日本語はとて単調な言語であることを実感しました。しかし、文字のシステムについて考えると、日本語はひらがな・カタカナ・漢字と覚えることが多く、大人になっても、まだ読めない漢字が存在しているという点で、日本語の難しさを考えさせられました。

色々な言語を学んでみると見えてくるもの

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私は過去に多くの時間をマイナー言語の習得に費やしてきましたが、そこまで言語力を高めることができなかったのは事実です。しかし、その国の文化的な理解、現地の人との中の深まりは、言語を勉強したからこそ得られたものだったと感じています。

それとともに、日本語という言語について改めて考え直すきっかけともなり、英語を勉強するだけでは得られない視野の広がりを持つことができたような気がします。

ぜひ、皆さんも興味のある国があれば、その国の言語を少し勉強してみてはいかがでしょうか?視野が広がりますよ!

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