観劇感想vol.10 笑う門には福来・る祭「明治座でどうな・る家康」

土曜日のクリスマスイブ、明治座までひとりでお芝居見に行きました。充実してますね。

明治座でどうな・る家康
(公式サイト)

日時/会場
2022/12/23(金)〜26(月)
東京 明治座
(会場サイト内アクセスページ)

2023/1/8(日)
大阪 梅田芸術劇場メインホール
(会場サイト内アクセスページ)

キャスト
平野良
蒼木陣
菊池修司
大平峻也
松本岳
山崎静代(南海キャンディーズ)
原田龍二
浅野ゆう子
ほか

あらすじ
今年のテーマは「それでも生きる」。
「戦国」という、今以上に混沌とした時代を生き抜いた男、徳川家康。
多くの仲間を失い、どうしようもない理不尽にさらされ続けた男はどのようにして生き抜き、天下を取ったのか。
どんなにしんどくても、それでも生きることを選んで
江戸幕府という天下泰平の世の中を作った徳川家康。
今年はそんな彼の生涯にスポットライトを当て、「希望」の物語として製作したいと考えています。
苦労人家康と、一癖も二癖もある三河武士たちとの絆。
強すぎるし個性も半端ない有名武将たちとの攻防。
波乱万丈すぎる家康の半生を主軸に、爆笑必至のコメディで描く戦国青春絵巻です。
公式サイトより引用

過去にも何度かここの公演見たことあるんですが
お変わりなく期待を裏切らず、笑いあり涙あり喧嘩あり歌あり踊りありの
年末に相応しい、まさに「お祭り騒ぎ」でした。
楽しかった!!!

後に調べたところ、もともとはかつてテレビでやってた「戦国鍋TV」の舞台版として誕生したんですね。知らなかった。
(公式サイト「るひまの祭シリーズとは」)


相変わらず歌もダンスもギリギリを攻めたパロディ満載で
掛け合いやら映像やらもふんだんに使ってめちゃくちゃ笑わせてくるかと思ったら
題材が歴史上の出来事なだけにドラマ性もちゃんとあって、泣かせるとこは本気で泣かせに来るところ悔しいですね~~!!
たくさん出てくる魅力的なキャラクター達も、実在の人間の人物像のエンタメキャラへの昇華というか「そこをそんなに拾って拡げてキャラを作るの??」って感じが
ここのお芝居の見どころのひとつでもあり、今回も遺憾無く発揮されていました。
なので私にもっと歴史の知識があればもっと楽しめるんだろうな……とは思うんですが
コンセプトは「なんとなく歴史が学べる」らしいし、史実についてはこれくらいの解像度でもお芝居としては普通にめっちゃ楽しかったのでいいことにします。
明智光秀ってシティボーイなの??

歴史上の人物や出来事がベースなのでお話の展開や登場人物について話すのもなんですが
カリスマ性や傍若無人さ溢れる織田信長や、追われる立場になって焦りや不信感が生まれちゃった豊臣秀吉の存在が
周りの人達を大切にする徳川家康の矜恃を相対的に引き立てててよかったですね。
キャラクターの表現上とはいえ、織田信長から明智光秀へや豊臣秀吉から部下への当たりの強さは見てて心がギュッとなったから………
かつて戦ったり裏切られたりした人達が、今際の際には「自分に影響を与えた人達」として現れるのも
自分の人生に於いて全ての出会いが糧になってるって心から感じてるからだろうな。
泰平の世は現世まで続いてるのかなって〆になるのも、なんとなく投げ掛けられたような終わり方でいいですね。


また、こちらのシリーズはお芝居とショーの二部構成となってまして
お芝居でがっつり笑って感動したあとは、休憩を挟んで
出演者のみなさまの本編以上に()パロディ満載の歌って踊っての完全なる歌謡ショーが催されます。
こちらはペンライトもうちわもOK!!
出演者さんで組まれたユニットが、さながら大晦日のアレの如く順繰り登場して歌を披露したりミニゲームをしたりなど
これがまた年末感を増幅させる時間となってまして
劇場出る時の満足感がすごいです。ほんとに最高だった!!

因みに、3階席で見たので調光ブースがめっちゃ見えたんですが、すごい大きいスペースでスタッフさん達がめちゃくちゃ機材に囲まれて
当たり前といえば当たり前なんだけど、舞台って実際舞台に上がってる演者さんの何倍もの人数のスタッフさんの存在ありきで成り立ってるんだよなぁ……と改めてひしひし感じました。
芝居パートとショーパートで全然毛色が違う演出をされててすごかったです。大変だ。
最高でした、おつかれさまでした。

あと、明治座のロビーは「明治座横丁」と称され、さながら百貨店の催事スペースのように色んなお店が並んでまして
幕間の待ち時間もお買い物などできるのがたのしいのです。
ここ売ってる西京焼セットは明治座でも定番のおみやげらしい。


※明治座でどうな・る家康
明治座公式のチケット予約サイト「席とりくん」

※すみませんキャストスタッフ全員書いたらえらいことになるので抜粋表記、タグ付けは公演名のみで失礼します……

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