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職業病の大きなお世話

お隣りのリフォーム工事が始まって2ヶ月。
屋根瓦の取替、外壁の塗替え、窓の入替など、かなりの大規模リフォームだが、ようやくゴールが見えてきた。


①勝手に現場監督

前職が設計兼、現場監理兼、営業だったので、
お隣りのリフォームは現場監督しての自分のアンテナがピンと立ってしまう。
特にこの辺りは狭小地なので、
足場もこちらの壁スレスレに建てらている。
お隣りの工事と言えども自分の家の工事と同じくらいの音と振動で、工事の様子が手に取るようにわかる。


②屋根工事

屋根瓦の交換工事の際、
数人の職人さんで瓦を1日がかりで下ろした。
すぐさま新しい屋根材が葺かれると思っていたが、
ブルーシートをかけたままなかなか屋根工事が始まらない。
雨が降ったらどうするつもりだろう?
せめて下地材のルーフィングはした方がいいのに。
家の中のものが濡れてしまうじゃないか。
現職の時は屋根だけは一気に葺き上げることに苦心したものだ。
もし職人さんの都合や新しい屋根材入荷の都合でそれが叶わないなら、元の屋根材を下ろす解体工事を遅らせるほどだ。
10日ほど放置されたまま、
ようやくスレート屋根が葺かれた。
これで安心して眠れる。

KMEW 屋根材カタログより


③サッシ工事

サッシ窓も全て入れ替えた。
断熱のことを考えて断熱性能に優れたペアガラスのサッシへ入れ替えたのだろう。
これはなかなか大変な工事だ。
サッシの寸法は昔と今では異なるので、
前のサッシを外して新しいサッシをポコっと入れるだけではないのだ。
今のサッシ寸法に合うように、
縦横の開口を広げる時は最小限壁をハツリ、
サッシの下地枠となるマグサや縦枠を大工工事で作ってもらう。
サッシをはめ込んだ後に外部の壁はラスカットの下地をした後、
左官屋さんに繕ろい(つづくろい)してもらわないといけない。
フー。。。

TOSTEM サッシカタログより


④塗装工事

外壁の塗装の前には、
壁全体に骨材を吹きつける。
あのブツブツ、ザラザラした小さい粒状のものだ。
雨が降りそうな曇り空の早朝、
その工事が始まった。
エッ?今日やる?
案の定、10時過ぎから雨が降ってきた。かなり強めの雨。
少し吹き付けた骨材は流され、
周囲を汚す。
次は掃除から始めなければならず、余計な手間がかかる。
1日晴れてくれる日にやればいいのにねー。

KMEWカタログより


⑤トユ工事

トユが取り付けられた。
トユは地味だが偉大な働きをしてくれる。
雨が降った際に屋根に降り注いだ全ての雨水は軒ドユに流れ込む。
そして正確な勾配をつけられた軒ドユを流れた雨水はマスを介して縦ドユを一気に下り、側溝に流れ込む。
これで屋根の雨が滴って壁を汚すことがなくなる。
トユ工事は結構時間もかかるが、
この日は午後から工事が始まり、
夕方6時を過ぎても終わらない。
トユパイプを切る音やトユ受け金具を外壁に留めるインパクトの音が静かな住宅街に響き渡る。
明日は違う現場に向かわなければならないだろう職人さんたちは焦っている。
私はお風呂に入る。
お風呂の横でパイプをカットするノコの音が響く。

エスロン トユカタログより


⑥完成引渡し

もうすぐ足場が解体されるだろう。
足場がばれればゴールは目の前だ。
あとは洗い工事できれいにしてもらい、
リフォームの間、どこかに引越ししてもらっていた施主様に引渡して無事完了だ。
やれやれ。

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