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「頭の柔らかさ」について考えてみた。

「頭が柔らかいですね」と言われることが時々あるんですが、昔は自他ともに認める石頭でした。当時の自分と今の自分を思い返して、「こういうところに気をつけたら変わったな」というのを思いついたので、記録します。

世の中には、「要素」と「関係性」という言葉があります。「定数」と「変数」でも良いです。遠藤は文系よりの美術系なので、いったん「要素」と「関係性」という言葉で話します。

「要素」は、基本的には変わらないと言われるものです。水とかペットボトルとか冷蔵庫とか鏡とか、そういう「固定名詞」的な、「これって言ったらみんな通じるでしょ、これだよ」って指さしたら認識がブレないようなものです。

「関係性」はというと、これは変動します。AさんとBさんが、最初同級生だったのが、好きな人になって、恋人になって、結婚して夫妻になる、あるいは別れるといった一連の流れは「関係性」が変わっていったから色々なものが変わるとも言えます。でも「Aさん」「Bさん」は要素なわけです。

さて、ここで高校生の遠藤と今の遠藤の登場です。

同級生AさんとBさん。友だちが言うには、付き合ってると噂です。高校生遠藤は「へー」という感じであまり興味がありません。ひとまず、「恋人」という関係性がインストールされました。

それから数ヶ月。AさんとBさんが喧嘩して、別れたらしい。という噂が立ちます。「あれ?恋人だから喧嘩しても仲直りするルートがあるんじゃないの?」と高校生遠藤は考えます。「恋人」という関係性がインストールされたあと、動かそうという気持ちが感じられません。変化を嫌うタイプです。こういう時厄介です。

ここで今の遠藤なら「あ、そうなんだー」とにこやかに「別れた人たち」という関係性をインストールします。ここで、友だちから「あ、でも友人に戻ったらしいんだよね」と聞いたら「そういうのもアリだね」と言って「恋人→友人」という関係性に認識を切り替えます。

高校生遠藤なら「へ?別れた?友人?なんかよくわかんない。もういいや」と言ってどっかに消えます。それか、もう思考をどこか空の上に持っていって帰ってきません。おーい。

こんな感じで、「関係性」の変化を記憶したり貯めておけるようになったのは、20代半ば以降です。あれから10年近く四苦八苦して、ようやく頭が柔軟になりました。絵本を読んだり、人とたくさん話したり、新しい何かに挑戦したり、好きなことに没頭したり、そういうのは効果が高かったです。

結果、「世の中にはわたしの知らないものがいっぱいありそうだし、そういう変化に対応できる思考と言動と行動をするのが結果的に自分のためになるんだろうな」という結論に至りました。要素は変化しないと思いがちなので、関係性を変化させても対応できるようにするイメージです。繰り返しになりますが「定数」や「変数」と言い換えても良いです。

世の中のルールは変わりがちだし、そのなかでも「幸せな自分」は保っていきたい。そんな思いをしっかり固めたら、生きやすくなりました。30代半ばになるまで気づかなかったのが悔やまれます。皆さまにおかれましては、遠藤を反面教師にしていただいてもっと素敵な柔らかライフを贈られることを願っております。

まぁ、最初石頭だったおかげでその頃の気持ちもわかるし、色々時間がかかって遠回りもしまくったおかげでこういうnoteも書けました。良かった!ということにしておきましょう!

というわけで、記録のnoteでした。

遠藤さやえんどうでした。
お読みいただき、ありがとうございました!

それでは。

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