吹奏楽の好きなところ!part2
part1の続きです。
part1よりも少し奥深い魅力を語ってみます。
吹奏楽の好きなところその4
完成形がない
これは吹奏楽に限らず音楽全般に言えることかもしれませんが、吹奏楽のいいところは突き詰めようと思えばどこまでも突き詰められるところだと思います。
個人の技術にしろ、全体での曲作りにしろ、終わりがないというのがとても大きな魅力です。
次から次へと課題が見つかるし、ここをこうしたらもっとよくなるかも?というポイントがどんどん見つかっていくため、曲がどんどん進化していって練習がとっても楽しいです。
一般的に上手いと言われるような演奏をするためのポイントはありますが、そのポイントを守りながらどう曲を表現するのか、どうやったらお客さんの心に残る演奏ができるのかを考えるのもとても楽しいです。
経験を積んでいくと自分の演奏技術が上がって表現の幅が広がっていくのも楽しくて、やめられないとまらない吹奏楽なのです。
吹奏楽の好きなところその5
練習の難しさ、大変さ、達成感
まずは個人練習のお話から。
個人では、曲を吹けるようにする練習だけでなく、そのために必要な基礎練習がとっても重要になってきます。そしてこの基礎練習がとても奥深い!
例えば、基礎練習のひとつであるロングトーンは、ただひとつの音を伸ばして吹くだけなのですがこのたった一音を吹いている間に、ブレス、音の出だしと終わり、音色、音程、口の形、息の使い方など様々なことを考えて練習します。
なかなか自分の思うようないい音が出なかったり、音の出だしがきれいに決まらなかったり、音が安定して伸びなかったり、ロングトーンは簡単なようでとても難しい練習です。
正直このような基礎練習よりも曲の練習のほうが断然楽しいのですが、私の場合は基礎練習7割曲練習3割ぐらいでいつも練習しています。
なぜかというと、基礎練習は自分がいい音を出すために必要不可欠であるから。ひとりひとりがいい音を出さないと全体で合わせてもいい演奏ができないからです。
自分の理想とする音を出すために必要な基礎練習ですが、これが簡単なようでとっても奥が深くて難しいです。これも突き詰めようと思えばいくらでも突き詰められるので。
次に複数人での練習について。
複数で練習するときは何をするかというと、曲の音程やリズム、表現などを揃える練習です。
音程やリズムを揃えるためには個人の技術がとっても重要になってきます(ここで基礎練習が役に立ってきます)。ほとんどの人が正しい音程やリズムで吹けていても、ひとり音程やリズムがずれるだけで全体的には揃っていないように聞こえてしまいます。
そのために、みんなで合わせるための基準を決めたり、個人での練習を重ねたりします。
ただ、これもその日のコンディションによってうまく吹ける日とそうでない日があったりするので、どんな状態でも確実に合わせられるようになるまで練習を重ねていくのはかなり大変です。
そして、曲の表現を揃えるには、練習だけでなく話し合いなどもします。
この部分はどんなイメージで吹いているのかを話して全体で統一したり、どのように曲を解釈するのかを共有したりします。
そうすると、相手が自分とは違った曲の受け止め方をしていることがわかったりして、なるほどこういう表現方法もあるのかと、曲の見方が広がって楽しいです。
曲の解釈や表現方法に正解はない(人によって様々な吹きかたをするのでとても個性が出ます)のですが、全体で合わせるためにはある程度曲の解釈を統一しないといけません。
そのため、自分はこう思うんだけどなぁ…と思いながらも相手に合わせることもあります。だけどこれもまた、自分なら普段はしないような吹きかたで演奏することができるため新鮮で楽しいものです。
初めて曲を合わせるときは特に、自分はこうやって表現したいんだ!と、それぞれの音の個性がぶつかりあって、なるほどこうくるか!とか、そこはそう表現するのもありだな!とか、新たな発見がたくさんあります。
最初は人によってバラバラの演奏をしているからこそ、色々な刺激を受けることができるし、最後にまとまった演奏ができるととても達成感が大きいです。
ちなみに、私の所属していた部活では、コンクールにかける思いはとても大きかったので(コンクールは吹奏楽の甲子園と言われるほどです)、どの曲よりも長い時間をかけて丁寧に練習していたため、本番の演奏が終わっただけで涙が出てしまうこともあったぐらい、大変で難しい練習を乗り越えた達成感は大きいのです。
最後に
ここまで吹奏楽の良さ、練習の難しさなどをお話ししてきましたがいかがだったでしょうか。
なかなか言葉にするのが難しいところもあったので自分の言いたいことがちゃんと伝わっているのか少し不安な部分もありますが、吹奏楽の奥深さや魅力を少しでも感じとっていただけたらうれしいです。
そして!ぜひ!なんでもいいので演奏会に足を運んでもらいたいです!
YouTubeなどで吹奏楽の動画はいくらでも見つかるのですが、生で聴く音には敵いません。
生だからこそ感じられる演奏者の思いや会場の空気、音圧をぜひ感じてほしいなと心から思っております!
まだまだ言葉に出来ていない吹奏楽の魅力もたくさんある気がしているのですが、そんなことを考えたらきりがないので今回はここら辺で終わりにします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
早くコロナがおさまって吹奏楽ができるようにまりますように…。
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