ジャズそのものより〝アドリブ演奏〟

私は、最初からどっぷりジャズが好きだった、というわけでもないですし、いまでもジャズそのものにこだわりがあるわけではありません。
なぜ私がジャズを演奏しているのか?
今日は私が感じていること、自己紹介を兼ねて、振り返って考えてみようと思います。

吹奏楽部時代

私は、3歳からクラシックピアノを習い、小学校ではトランペット(鼓笛隊)、中学高校は吹奏楽部に所属しサックスをはじめました。
サックスを始めたのは、ただ「姉がやっていたから」くらいの気持ちだったと記憶しています。

吹奏楽をやっている当時は、とても楽しくて、毎日みっちり練習し、合奏の時間を楽しみに過ごしていました。でも、そのころから、どこかで、「この音楽をずっとやっている自分」は想像できていなかったのかもしれません。それは、音楽そのものに対してというよりかは、一人で演奏したい!という気持ちがあったんだと思います。

脱吹奏楽部

大学に進学(経済学部)し、サークルを選択するときには、やはり吹奏楽部の選択肢はありませんでした。受験勉強からの解放感もあり、「はっちゃけたいぜ!」という想いがありましたw

そこで、ソロでも活躍できる音楽を!と考え、ジャズ研や軽音部を見て回りました。

そして、たどり着いたのは・・・軽音部でした!
なのでこの段階では、私はジャズに出会っていません。

軽音を選んだ理由は、ずっと憧れていた音響の勉強ができるということでした。


自分に合う音楽を求めて

軽音部では、最初はギターを演奏して過ごしていましたが、やっぱり私はサックスがやりたいんだよなーと思い、ロックでもサックスが入っているバンドのコピーをしはじめました。

でも、何かが違う・・・

私がやりたい音楽と何かが違う・・・と感じ、新しいジャンルの開拓を目指しました。

そこで、出会ったのがスカ、ファンク、そしてジャズでした。

これらの音楽は、リズムも心地よく、それに、「私が求めるはっちゃけ感」を感じました。

ロックのほうがはっちゃけた感じがするイメージだけど、当時の私にとっては、これが自分にとっての解放感つながる音楽だと感じました。

いま思えば、それがアドリブソロ部分から感じたものだったのかもしれません。

アドリブ演奏へのあこがれ

そうして、スカやファンクのバンドを組む(ジャズの演奏できる人は軽音部にはいなかった)ようになり、ソロ部分はコピーをしつつ、でも自分でもちょっと変えて演奏して・・・と楽しむようになりました。

そして、ついに
これは自分でアドリブで演奏したいぞ!!!!

と思うようになったのです。

そこで、アドリブを学ぶならジャズの教室だ!と習い始めたのが大学2年生のときでした。

そこからどっぷりジャズの世界にはいっていきます。


ジャズの学びそのものにはまる

ジャズのレッスンを受け始めてから、もしかしたら、私はジャズという音楽を演奏することより、ジャズの学びそのものにはまっていったのかもしれません。

アドリブって、こんな風にやってるんだ!!!
という希望がみえたからかもしれません。

私は感覚的には演奏ができない人なので、理論を学ぶことでどんどん自分の演奏が変わっていくのを感じていました。

音楽を続けるために私はなにをすればいい?

大学も終盤になると、この先どうやって音楽を続けていけばいいのか・・・
と考えるようになりました。

軽音部の仲間とは、卒業すればバラバラになってしまう・・・
どうやってサックスを続けようかな・・・

ということを考えるようになったとき、
「ジャズならだれとでも演奏できる」ということを知りました。

セッションとの出会いです。

覚えた曲を、アマチュアの人が集まって演奏するお店にいって、その場で初めましての人と演奏できる

その世界なら、私もずっとサックスを吹いていられる!とわかり、ますますジャズの学びを進めていったのでした。


ジャズはコミュニケーションツール

こうして書いているうちに気が付くのは、
ジャズは私にとってコミュニケーションツールだということです。
ジャズというか、音楽そのものが。

そのコミュニケーションのとりかたとして、
私はアドリブ演奏という
自分の言葉で自分の想いを発することができることそのものが
自分に合っていて、楽しいと感じられる。

だからジャズを演奏している。

だから、自分の言葉に磨きをかけたくてアドリブの学びをしている。


新たな気づきをありがとうございました!

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