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「コミュニティマネジャー」がなぜ必要かとか、どんなスキルが必要かとか書いてみた

こんにちは!さとけんです。

僕は普段、「Tonamel」というプロダクトのコミュニティマネジャーというお仕事をしています。

コミュニティマネージャーというポジション自体はもう何年も前から耳にしますが、一体どういうポジションなのかって良くわからないですよね。僕もいまだに良くわかってません。

ただ、最近「コミュニティマネジャーのポジションで声をかけられてるんだけどどんな仕事なのか教えて欲しい」という相談を受けたのですが、今後、もしかしたら今後、コミュニティマネジャーのポジションを設けるという競合サービスが増えてくるかもしれません。僕は、この仕事に就く前に採用の仕事をしていたのですが、採用担当というのは企業経営において重要な役割を担っているに関わらず、世の中全体的に最適な人財がアサインされていないという課題感を持っていました。コミュニティマネジャーというポジションにはそうなって欲しくないので、採用を検討している企業の人とか、コミュニティマネジャーを目指す方に向けて、今僕が考えるコミュニティマネジャーという仕事について書いてみることにしました。

Tonamelというのはどんなプロダクトなのか

Tonamelは、対戦ゲームの大会を運営する「主催者/団体の力となる」プロダクトです。大会というコンテンツは、対戦ゲームのコミュニティを維持・発展させていく上で重要な役割を担っています。そんな重要な役割を担っていながら、大会の準備〜当日の進行といった作業の負担、賞金や会場費など金銭的な負担といった、あらゆる負担が主催者に集中しているのが現状です。

コミュニティ大会の主催者が抱えている負担について、もっと詳しいことが謎部えむさんの記事に書かれているのでこれも読んでもらいたいです

そういった負担の中で、まずはイベントの作業的な負荷を減らし、クリエイティブな時間に充てられるよう、簡単に大会運営ができるような、トーナメント管理機能を提供しています。

近い将来には、金銭的な負担に関する課題などにも取り組み、大会主催者のクリエイター的価値をもっと高めていくことに貢献したいと考えています。

Tonamelはなぜコミュニティマネジメントに取り組む必要があるのか

そもそも、コミュニティマネジメントとはなんなのか。本題の答えに近いところなのですが、僕は「コミュニティ」と「マネジメント」という言葉を以下のように翻訳しています

コミュニティ:プロダクトに関わっている人たちの共同体
マネジメント:なんとかする、より良くする

特に、後者の「マネジメント」については「管理する」という風に翻訳されているケースが多いように思いますが、それはマネジメントではなく「コントロール」だと思います。

解決したい課題があって、プロダクトは生まれます。ですが、プロダクトだけでその全てが解決される訳ではないですし、何よりプロダクトだけが頑張っていても課題を解決するスピードが上がりません。同じ課題やテーマに取り組む人たちと共同体を生み出し、ネットワークを通じてプロダクトやナレッジをスピーディーに展開していくことで、課題の解決速度は早まり、それに伴ってコミュニティの価値もプロダクトの価値も相互に高まっていくものだと考えています。

そのようなことを実現するために、同じ課題に取り組む仲間を探したり、横繋がりに介入したり、コミュニティをより良くする為にできることはなんでもするというのが、コミュニティマネジャーの仕事だと思っています。

コミュニティマネジャーに必要なスキルセット

そういった、プロダクトを中心としたコミュニティをマネジメントするために必要なスキルセットは以下だと考えます

①マーケティングスキル
コミュニティを創出する以前に、解決したい課題を抱えている人たちに、自分たちのプロダクトが良いものであるということを伝え、愛用してもらわないことには何も始まりません。スタートアップ期であれば、コミュニティマネジメントの前に、コミュニティマーケティングから取り組んでいく必要があります。僕は2020年の1Qから着任し、まずは利用者数に課題があったのでまずはそこから取り組んでいきました。

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↑この伸びすごくない?

参考: https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01527/5c6c735d/ada6/4f3b/b9c6/8c278acf747b/140120200813481437.pdf

②コミュニケーションスキル
このポジションでは、社外とのコミュニケーションスキルが重視されがちですが、社内のコミュニケーションスキルが重要なポジションだと考えます。いくらコミュニティと関係が築けていたとしても、コミュニティの声を事業の意思決定に反映させられなければなんの意味もありません。その為、コミュニケーションをする相手は、ビジネス担当・開発担当、時には経営者や法務担当などなど多岐に渡り、かつ優先順位の意思決定に関われるだけの信頼を社内で積み上げられているかどうかが非常に重要です。新しくこのポジションに就く人は、社内外の信頼関係作りに取り組まないといけないので最初はめちゃくちゃ大変だと思っておいた方がいいです。

求人みると「SNSの運用経験」とか書いてあるんですが、SNSは手段でしかないので、SNSを始めとした様々な手段を柔軟に取り入れられるかということの方が重要な気がします。

③課題の自分事化スキル
コミュニティがニッチであるほど、そのコミュニティのメンバーは強いこだわりを持っています。例えば、そこに「esportsこれから伸びると思ってこの業界に来ました」みたいな感じでくると、一気に信頼が失われます。コミュニティと共に歩むビジネスであれば、自身もコミュニティの一員となり、課題を自分ごと化して取り組んでいく必要があります。僕は、この仕事を始めるまであんまりゲームやってなかったんですが、今では真剣にスマブラのプロを目指していて、それだけの思いでゲームに取り組めているからこそこの仕事にも楽しく取り組めていると思いますし、ゲームを楽しんでいるからこそ信頼してもらえてるなーと感じる場面も多いです。

最後に

以上が、今僕が理解しているコミュニティマネジャー像なんですが、就活や求人募集の参考になれば幸いです。また、この考えは日々アップデートされていくと思うので、この先「あの時考えていたこととはだいぶ変わってきたなー」とか変化があればまた書きます。

また、質問とかはオープンに受け付けてますんで、どんどんぶつけてくれたら嬉しいです。

あと、今日Supercellさんが運営する「ブロスタ」に関する取り組みがGAMEクロスさんに記事としてアップされていたので、ぜひこちらもご覧ください

ではまた!

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