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紺碧の回遊

 バカンスもそろそろ終了。
 ワーカホリック気味の日本人では、かなりの怠け者である私でさえひと月は持て余します。余暇が多すぎてメンタルがやられて、詩作が中々浮かびません。
 ただ昨夜はかなり色っぽい夢を見て、それを必死に描写して台詞を脳裏に刻んでいる自分がいたので、もうじき復活できるなあと思っています。
 
 この数日は近隣の島巡りに充てていました。
 お隣は宇久島といいまして、面積は3倍程でしょうか。その割に人口減が加速していて、私の住む島と人口は大差ありません。
 BROMPTONで流していても、その風景は大差ありません。でも遠方から見える島影が逆になっているので楽しいものでした。
 この島。
 西日本最大級と目されるメガソーラー発電所で埋め尽くされるようです。

紺碧の海も見納めか

 この紺碧の海は、保たれるのでしょうか。
 なだらかな丘陵を覆う自然林は伐採されて地肌が剥き出しになり、あの無機的なパネルが並ぶのでしょうか。しかも火災が発生した場合に、鎮火できるだけの水量が島にはありません。
 エコだ、再生可能エネルギーだとかを謳いますが、その二酸化炭素を吸って酸素を産み出す森林を伐採する理屈が全くわかりません。壊された自然が再生するには莫大な時間がかかります。
 この島で発電してそれを本土に送る間に、どれだけの電力が空中喪失するんでしょうね。

 この島には平家伝説があります。
 平清盛の異母弟の平家盛が、源平合戦後に流れ着いたというのです。
 彼は宇久家盛と名を変えてこの島を平定、さらには五島列島をその支配下に置きます。ここがその宇久氏の菩提寺になります。
 但し史実では家盛は急逝して、合戦前は故人になっているはず。
 その血筋の落武者がその名を使ったというのが、可能性ありそうです。

 宇久島は佐世保市に編入されたせいか。
 物流網が強いようで、我が島では見かけない商材を見かけますし、価格も本土なみです。保冷剤などを準備して、再度ここへ買出しを行いました。
 こんなときにBROMPTONの積載力は有難いものです。
 島暮らしも3年目になりますが、山間の限界集落よりも大変です。このモノ探しの日々、あるもので工夫してなんとかするという知恵。
 まあ醍醐味と言えば醍醐味なんですけどね。
 

久々のフェリー輪行


 
 

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