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百薬の長

 体調が良くない。
 そんな時に皿うどんやちゃんぽんを欲してしまう自分は、長崎っ子なんだなあぁと思う。
 仕事初めを務めていると、急に寒気はするし熱っぽい。
 これはまずいと引き継ぎ後に診療所に行くと、「コロナ陽性ですね」とあっさりと診断される。しかも自宅待機で10日間は出社できません。
 家にずっといると着想は湧かないし、食欲もない。
 ただ身に触れた布類は洗浄して消毒したい。
 午後からは時間がカッポリと空いてしまう。
 結果としてお手製のちゃんぽんに頼るのです。
 買い物にも出て行けないので、冷凍庫を漁って、牡蠣のアヒージョの作り置きを引っ張り出した。それで牡蠣ちゃんぽんにしよう。

江山楼の皿うどん

 新地中華街でちゃんぽんを食べたのは、3年も前になる。
 今回の帰省でもまた食べ損ねた。帰省のタイミングには観光客が押し寄せていて、馴染みの店では、とても愉しめそうにないのです。
 もはや想い出の一杯になりつつある。
 それにしても、なぜ体調を崩したら食べたくなるんだろう。
 見た目もボリュームがあるし、野菜も具沢山で栄養価の高さが一目瞭然だからかな。きっとその安心感が欲しいのでしょうね。
 皿うどんもちゃんぽん麺の方が好みです。
 この議論を始めると、長崎人では闘争になる。
 

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