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先日、代々木八幡宮へ参拝に行った時のこと。
鳥居をくぐってすぐにあるベンチに、優しい陽が降り注いでいたので
ここで静かな時間を取らせてもらおうと
20分ほど瞑想しました。(気付いたら20分経ってた)
瞑想後の気持ち良さの一つは、
目を開けて飛び込んでくる景色が
さっきより澄んでいて優しい色彩で、とても穏やかに静かになること。
これについては改めて書くとして、
今日はその後すぐに
目の前で繰り広げられた優しい世界のこと。

赤ちゃんを胸に抱え、可愛い小型犬を散歩させる男性。
帰り際、参拝にきた年配の女性とすれ違います。
その途端、散歩中の小型犬が
嬉しそうに女性に駆け寄り
ズーーーーっと甘えているのです。
もうこれだけで微笑ましいのですが、
ごく自然に会話が始まりました。

男性「すごく甘えん坊な子で、すみません。」
女性「いえいえ、可愛いわね〜。ありがとうね。」
男性「この子、寂しがりやでもあって〜。」
女性「あら、わたしが寂しそうな顔をしていたんだわ、きっと。
   先日○○を亡くしてね。(ちゃんと聞こえなかった)
   優しいわね。本当にありがとうね。」

と。
その後もしばらく女性から離れたがらないワンちゃん。

わたしは、動物と暮らしたことがないので
どう接していいかも、どのような存在かも
あまりわからないのだけれど、

この女性が話していたことは、本当だと分かりました。
女性の寂しさを、感じ取ったんだと思います。
そして自分が自然と癒しを与えられる存在であり、
そんなこと考えなくったって、自然と心のままに行動できる。
それが自然とありありと分かるくらい心優しい女性。

この感動をどう書けばいいのかわからないけれど、
「目の前にある世界は、優しい」そう思いました。
思わず涙が溢れるくらい。

私たちは、自然や動物から
当たり前のことをたくさん学べる。
いや、思い出させてもらえる。
私たちも、初めはたくさん溢れるほどに
持ち合わせていたものだろう。

優しい世界は思わぬところに、たくさんある。
見つけられるか見つけられないかだけ。

わたしはどんな世界で生きたいだろう。


ホリエ

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