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【風土を考える】世界遺産 福建土楼|今日の1冊#044


中国福建省南西部の山岳地域にある客家、その他の人々による独特の版築建築物で客家土楼(はっかどろう)とも呼ばれています。12世紀から20世紀にかけて建てられたものがほとんど
008年、福建の土楼として、ユネスコの世界遺産に登録された。「生活と防衛を集団で行う組織の、特徴的な伝統的建築と機能の例として、またその環境と調和したあり方に関して」優れた点が認められた
一般的に、中央に中庭を置き、居室の壁を周囲に巡らす。
福建土楼は、中国の伝統的住居の「外に閉じ内に開く」概念に従って設計されている。
土楼は、土の地面に2段から3段、石を敷き詰めて舗装したものを基礎として建設される。一番上の段の基盤に丸く排水溝が作られ、雨水が土楼の壁を損ねるのを防ぐ。
土楼の外壁は2つの階層からなる。下の階層は、切り出した石のブロックや、川の玉石と石灰、砂、粘土を混ぜたものを1メートルから2メートル積み上げて造られる。これは、この地域の洪水の水位を考慮した高さである。石の階層の上に、押し固められた土壁が積み重ねられる。
壁は中央に向けて建設されることで、自然の重力で壁を支えあうように造られている。


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