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4月にリニューアルオープンした藤田美術館へ

2022年4月にリニューアルオープンした藤田美術館。
各部の収まりと仕上げに設計と現場の妥協のない熱量を感じました。
設計は大成建設設計部

ガラスの継ぎ目に合わせて柱を配置
カフェスペースはかなりのスパンを飛ばしている
スタッフ用扉はガラス側を勝たせて外部から目立たないように
内部の材料を外部にも使い、内外の繋がりができる
スタッフの方が広場と呼んでいたスペースの一面三和土仕上げ
夏場の空調の効きが気になるが、柔らかい光と空気をまとった外でも中でもある心地よい感覚。
美術館内にはカフェスペースが併設されており
500円でお茶とお団子をいただける
カウンターも漆喰仕上げ、天端が汚れるのは覚悟の上だろう
クラックはいくとわかっていても、その仕上げでないと感じられない空間体験。
設計、現場の情熱とクライアントの懐の深さ。
庇が外に向かって上に開いているので日本家屋深い軒下のような隠のイメージはなく、むしろ陽の空間
対して蔵の美術館とのコントラスト。
美術品の中で個人的ハイライト
井戸茶碗
元々蔵であったことを随所に感じさせてくれる美しく風景を切り取った開口部
三和土でなければできないアールの仕上げ
大壁の漆喰仕上げは一体どうやって仕上げたのか。一発で仕上げたのか、想像がつかない技術。株
土間を控えて仕上げることで漆喰壁が浮いているような印象に
茶室の縁側
基礎で固定することで束を使わずに縁側が浮いているように見せているディテール
サッシの収まりを隠すディテールにもこだわりを感じる
縁側からの眺め
背景の高層マンションを隠すために高木の常緑樹を配置
数寄屋建築の醍醐味の一つ、美しい屋根の掛け方


隣の庭園公園との塀をなくしたらしい
より開放的で敷地に一体感を感じさせてくれる
番外編:夜は愛車のジャガーXJで名湯八尾グランドホテルへ^^

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