自分の『相場』は自分で決めよう。じゃないと交渉できないよ。 ~作家売買~

仕事してると、その業界の『相場』ってモノを否が応でも感じます。

あっちは高い。こっちは安い。なんて感じることもあります。

仕事を始めたばかりだと、正直、マイナス収支になっても「初回お試しキャンペーン」身銭を切って、先々の利益ある契約を見越して割り切って受任する時もあります。

慣れてきて、相手にも利益ある商売関係になっているなって思ったら、タイミングを見計らって交渉したり。(これがムズイんですよね。)


もしくは、最初っから「この方と取引しても、商売にならないな~」って思ったら、アホ高い値段設定にして、相手から断ってもらうように促したり。

商売のよくある話ですね。



イロンナ「相場」「単価」がネットや書籍で開示されたりしてます。

作家さんのお仕事のお値段ってのも、結構、イロイロと出ていますよね。


私も、それ系の本を何冊か読んでは「おお!そうなのか!!」って驚いたりしてましたけど、考えれば考える程、最終な結論は「まあ、結局、本人次第だよね?」ってなりました。


本を出せる程の作家としての力がある。ネットに書き込んで検索に出る程の力がある(知名度やSEOなど)。

そんな書籍やネットでの発言力がある実績ある方々だったら、確かに具体的に「○円」なんて提示できます。


けどさ、今の世界で「これから始まるド新人」っていうのは値段がつけられないのが本音ですよね。


ド新人の私が書いた作品が、他の作者と同じ割合の印税や原稿料になるのか?

答えは「否」でしょう。


原稿料や印税が作家によって違うのは当たり前。同じ作品なんてありません。


まして、書籍やネットで開示できる程の先輩作家が新人の時は〇%の印税だった。原稿料〇円だった。だから、全ての新人作家が同レベルの金額を貰える保証なんてあるわけないんです。

契約は各自が行っているんです。

それに、逆に売れる見込みがあれば高めの印税・原稿料の設定に変えたい交渉する時、「相場がね~」なんて言われると、それも困っちゃいますよね。


ハンコを押す。署名する。

作家だから、業界慣例だから、って契約してしまうのって、難しいですよね。

たた、出版に限らず「契約トラブル」って、どんな商売でも結構あるから弁護士って仕事があるんだと思うんです。

うちの家も、とある仕事契約失敗して、私の学費がポ~ンと飛びました。てか、学費だけじゃ足りず、私も働いてその契約書1枚の履行のために自分の給料を差し出していました。

その『契約』という意味をちゃんと理解せずに、あとから「知らなかった」では、お仕事ができないのは何屋も一緒なんです。


って、自分が交渉上手になりて~って思って、今日のプレゼンに失敗したので自戒の為に書きました。

こうやって、「契約書に判を押すな!契約は双方合意の上で~」って言うだけ、書くだけ、まとめるだけってなら簡単なんですよね。

自分がハンコを押したり、相手にハンコ押してもらうのって超~大変!

頑張ってますっすよね。


今日も、誰かに笑われていますように。