お金のことしか考えられなくなったら、その商売は辞めた方が良い ~作家売買~

商売は「お金を動かしてナンボ」って方もいらっしゃるけど、「それは当たり前の第一歩」だと、破綻を見たことある体験者として一言。


商売でお金を動かすことは当たり前で、その『お金を動かすことで他者に与える利害と感情』をも計算するのが商売だと思っています。

だから、なかなか上手くいきません。私もただいま四苦八苦しています。

お金=数字だけの計算なら小学校の算数(四則演算)ができれば、誰でもできるんだけど、それプラス利害と感情を勘定できなければなりませんからね。


・社会(第三者の集団)には、自分の仕事(商品や商売方法)はどうみられるか?

・取引先や従業員など、一緒に働いている人たちにどう見られているか?

などなど。



昔、商売が苦しくなると「期末までの支払いができないかも?」ってヒヤヒヤしてる社長さんがいました。

最期は「仕事がない。」「金がない。」ってだけブツブツ言っていました。子供から数千円~数万円を借りに来る始末。


そんで終いには仕事の話はしなくなり

「不景気が悪い。」

「私はとっても苦労してるのに。努力してるのに。頑張っているのに!どうして私ばっかり損をする。」

って、商売とは別のことだけを考えるようになっていました。


まあ、その人、私を育てた人だったんですけどね。


成長期の時に、家が経済的に破綻する様を見てるんで、「ああ、これが一つの商売の終わりなんだ。」って経験させてもらえたんです。

若い時は、思い出したくもないことでしたけど、年を食うにつれて、育てた人と似たような年齢になって俯瞰して見ると「ああ、あの人は既に商売になってなかったのに、仕事をしてると勘違いしてたんだね。」って感情も湧いてくるようになりました。


既に、モノもサービスも溢れる時代です。それをぶっ壊して、また、『どうしようも無かった!」って、モノがない時代に戻してモノを売って商売するって仕組み飽きませんか?


なので、今の商売も上手くいかないってわかれば早期撤退は恥ずかしげもなくサクッとしようと決めた月曜の決算書類を読みながら考えた朝でした。


今日も、誰かに笑われていますように。