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『いい歯の日』〜噛んで食べる効用〜【ひみこのはがいーぜ】

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どうも!

『人に噛み付く』なんて言葉がありますが、最近はすっかり噛みつかれることがないのですがニャンコにはよく噛みつかれる

さわたや薬房の早川です。

#それもどうかとおもいますよね

しつこくモフモフしているとだいたい噛まれますね。

さて、噛み付くいえば『歯』ですが、歯の健康を考える日は年間に何日かありますが、11月8日は『いい歯の日』と言われて歯の健康の啓蒙活動などが行われたりします。

丈夫な歯で良く噛んで食べることは様々な養生の中では基本中の基本と言えることですが意外とできない養生の一つでもあります。

今回は

『いい歯の日』〜噛んで食べる効用〜【ひみこのはがいーぜ】

というテーマでお届けいたします。

【齢(よわい)という字には『歯』が入っている】

『よく噛んで食べなさい!』子供の頃一度は言われたことがある方も多いと思います。

大人になるとそんなことを言ってくれる方もいないので自分で気をつけるしかありませんよね。

でも小さい頃『なんでよく噛んで食べないと行けないのか?』と思いませんでしたか?

噛んで食べると消化に良い、ぐらいは子供でもわかりそうですが、それ以外にも実はたくさんの『噛む効用』ってありますよね。

改めてですが、歯の健康は本当に大切です。

年齢という単語に使われる『齢』(よわい)という感じには『歯』という字が入っています。

これは昔は歯の状態で年齢がわかる、といういわれがあるそうです。

考古学でも遺跡から骨が出た時、歯の状態でおおよその年齢がわかるそうです。

それぐらい実は歯というのは古来より大切にされてきました。

【食べれないというのは動物としては『死』を意味する】

人間は当然ですが動物です。動物にとって歯というのは命に関わるものなのです。

『歯なんて無くても死なないよ』と思われがちです。

確かに現代人には入れ歯やインプラント、差し歯などがあります。

僕らはそのような歯科の技術を手に入れたので歯が亡くなっても死ぬことはなくなりましたが、野生だとそうは行きませんよね。

歯がない=食べることができない=死

と言えるはずです。

なので、それぐらい本来動物としては大切な機能なのです。

また、歯も骨の一種と考えるので歯が抜けてなくなるというのは骨格にも影響がでるとも言われています。

【噛めるためのよい歯を維持するには?】

今日は噛むことの大切さをお伝えしたいのですが、その前に噛むことができる良い歯を維持しないといけません。

その歯が年々弱っている方が多く見られます。

その原因の一つがカルシウム不足です。

軟水で土壌にもミネラルが少ない日本人は全員がカルシウム不足、と言っても過言ではありません。

世界的にみてもカルシウム不足の方が多い民族なのです。歯や骨の健康にカルシウムが必要なのは言うまでもありませんが、よい歯を維持するためにカルシウムを中心にしっかりとミネラルをとっておきたいですね。

日本人がミネラル補給で活用したい食材は何と行っても海のものです。海藻類や魚介類などをしっかり食べてミネラルを補いましょう。

ちなみに中医学では歯は加齢で弱っていく『腎』をしっかり養うことが大切と考えるのですが、薬膳的にこの腎を養うのが実は魚介類、海藻類だと言われているので、栄養学的とちょっとつながって面白いですよね。

歯が弱っている人が増えている2番めの理由は

『柔らかい食べ物』が食卓に増えたことです。

最近は硬いものを本当に食べなくなりました。

柔らかいもの好きの現代人は1回の食事で咀嚼する回数も昔に比べると激減しており、アゴの力が低下して歯が弱ってしまっていると言われています。

ちなみにには一説には1回の食事で噛む回数は

卑弥呼の(弥生時代)3990回

源頼朝の(鎌倉時代)2645回

徳川家康の(江戸時代)1465回

そして我らが現代人は・・・620回

と激減しているというデータもあります。これはその時代の人たちが平均的に食べていたものの硬さから想像した回数ですがかなり減っていることがわかります。

それだけアゴの力が弱ってしまっているので歯の材料であるミネラルをしっかり補給しながら意識的に良く噛んで食べることが大切です。


【噛むことの効用】

それで良く噛んで食べることに対してなかなか意識が向かないと思います。

『歯が丈夫になる』

だけだとちょっとパンチが足りないのかもしれません。そんな我々のために考えられた『噛むことの大切さ』を教えるための標語をご存知でしょうか?

それが

『ひみこのはがいーぜ』

です。

歯が弱ってしまった現代人に噛むことの大切さを伝えるために作られた標語です。

これは噛むことで得られる様々なカラダへのプラス効果を伝えるための標語で、噛むことへの意識付けとして活用されています。

では、この『ひみこのはがいーぜ』を一つづつ見ていきましょう。


ひ・・・肥満防止
よく噛んで食べることで満腹中枢が働いて食べ過ぎを防ぎます。

み・・・味覚の発達
よく噛んで食べると味わって食べるため素材の味がわかりやすくなります。お米も噛めば噛むほど甘くなる、なんて言いますよね。

こ・・・言葉の発音がはっきり
よく噛むことで口周りのアゴの筋肉が発達しますので、滑舌が良くなったり表情が豊かになり口が大きくあけやすくなるのでキレイな発音がしやすくなります。

の・・・脳の発達
よく噛んで食べることでアゴが動き、その動きによって脳細胞の刺激となり働きが活発になります。子供は脳の発達に、高齢者は認知症予防に繋がります。

は・・・歯の病気を防ぐ
よく噛むと唾液がでます。唾液には殺菌作用などがあり、口の中の環境を整えてくれて虫歯や歯周病の予防に繋がります。

が・・・がんの予防
唾液の中には発がん物質の発がん作用を消す働きがあると言われています。よく噛むとがん予防にもなるのです。

い・・・胃腸の働きを促進
よく噛むことで消化のサポートにもなり、消化酵素もたくさん出るので胃腸の働きを助けてくれます。

ぜ・・・全力投球・全身の体力向上
歯が強いと強く噛みしめることができ、全力で力が出やすくなります。虫歯などで歯が痛い時は食いしばることができず、力が出ませんよね?
力を入れやすくなることで全身の体力向上にも繋がります。

【よく噛んで食べるために】

このように噛むことは本当に素晴らしい養生です。

でも、噛んで食べれない、早食いになってしまう方が多いと思います。

そんな時によく噛んで食べるための方法をご紹介したいと思います。

まずは『箸を置いて食べること』です。

これは早食いの方には効果的です。

どうしても早く食べてしまう方には箸おきを購入しましょう。

一口食べたら箸を置いて噛んで食べる、ということを習慣にすることで噛む回数を増やせます。

2つ目は『食事中に水で流し込まない』です。

意外と多いのがこれです。最近は食事を取りながらお酒以外の水分を取る方がかなり増えています。

本来食事は水無しで食べるもの、水やお茶は口直しで使うぐらいなのですが、最近は噛まずに流し込むための水を食事中に飲みすぎる方がいます(鼻炎が多いので口呼吸で噛めない方も多数)。

なので、水で流し込みやすい方は食卓にお茶や水などを置かないようにしましょう。もし水がないと食べれないようでしたら、味がこすぎるか、鼻炎で口呼吸になっている可能性が高いので注意が必要です。

最後は30回噛むと良いと言われているのでカレンダーを見ながら噛んで食べることです。

何もないと30回も噛むのは大変だと思います。カレンダーを見ながらなら簡単に30回を数えられるので上手に活用しましょう。

噛むことはついつい忘れがちな養生。

ずっとは難しいかもしれないので、最初の一口だけでもまずは初めて見ましょう。

よく噛むことは健康への第一歩。さっそく次の食事から1口だけでも始めて見ましょうね!

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