正常なおしっこの排泄は健康のバロメーター『尿トラブル対策と中医学的『腎』の養生について①』
※今回は無料記事としてなっております。
どうも!
家族においていかれて『鬼滅の刃』の映画をまだ見れていないストレスなのか、日輪刀をどうしても斬魄刀と言いそうになります。
さわたや薬房の早川です。
昔からマンガ好きなのですが、今まで色々読んできましたが、実は結構お気に入りのマンガが『オフサイド』という週刊マガジンで連載していたサッカーマンガです。
テレビアニメ化もしているので、ご存知の方も多いかもしれませんが、塀内夏子先生という女性の漫画家の方が書かれているのですが、試合展開の面白さや、ストーリー展開、キャラクターもとても魅力的でいまだにたまに読み返しています。
このオフサイドは僕が高校生ぐらいのマンガであの頃のマガジンはかなりジャンプに肉薄していて、割と僕の周りでもマガジン派が多かった気がします。
もうジャンプもマガジンも読んでいなので、やっと大人の階段を登り始めたのかも知れませんね・・・
さて、前フリとは全く関係が無いですが、今回から3回にわたり『おしっこ』について取り上げたいと思います。
今回は
『正常なおしっこの排泄は健康のバロメーター『尿トラブル対策と中医学的『腎』の養生について①』
というテーマでお届け致します。
☆現代人が最も酷使している臓器に一つ『腎臓&膀胱』
色々な不調について取り上げておりますが、カラダの弱りと言うと多くの方が
『胃の調子が・・・』とか
『お酒好きなので肝臓が心配・・・』
という方は多いと思います。
実は胃腸や肝臓以上に疲れているのが、カラダの老廃物を排泄するための大切な臓器である『腎臓』そして出すために使われるカラダの器官である『膀胱』です。
食べ過ぎや飲み過ぎで分解しきれなくなったカラダのゴミは血液に乗って全身を巡りますが、そんな血液を頑張ってキレイにしてくれているのが、実は腎臓や膀胱の働きなのです。
『人工透析』という治療を耳にしたことがある方も多いと思いますが、人工透析は様々な理由で腎臓の機能が低下し、働かなくなってしまう病気『腎不全』になってしまった方に行われる治療です。
その治療内容を知ると腎臓という臓器の大切さ、そしてきちんとおしっこが出ることの大切さを感じていただけると思います。
人工透析とは、簡単に説明すると体内から血液を一度出して、機械を使って血液をキレイにして体内に戻すという治療です。
☆正常なおしっこの排泄は健康のバロメーター☆
このように腎臓には血液を濾過して、キレイにする、カラダの『浄水場』のような働きがあるのです。
腎臓はそれだけではなく、今回は割愛をしますが、
数年前にNHKで放送されて反響が大きかった番組
『NHKスペシャル・人体〜腎臓があなたの寿命を決める』
という番組内でも紹介されたので、もしかしたら記憶に残っている方もいるかもしれませんね。
僕も様々な講演やセミナー、健康コラムなどで
『腎を大切にしましょう。補腎ですよ〜』
とお伝えしていたのも、実は
中医学で言う『補腎』とは腎臓を強くする、生活の中で弱ってしまう腎を養うということなのです。
今回は様々なおしっこトラブル(頻尿、尿漏れ、残尿感など)についての説明をその予防対策を中医学で言うところの『腎を養う養生法』なども取り入れてご紹介したいと思います。
☆おしっこトラブル・尿トラブルがおこる原因
では、ここから改めて腎臓、そして膀胱によって出される『尿〜オシッコ』について考えてみましょう。
尿は体内の余った水分や不要な老廃物で、腎臓でろ過されて膀胱に溜められます。
膀胱は伸び縮みできる器官で、300~500mL程度溜めることができます。普段は尿道括約筋が収縮しているので、尿が勝手に外に出ることはありません。
膀胱が尿でいっぱいになると、その刺激は脳に伝えられ、膀胱を収縮し尿道括約筋を緩めることで尿が排泄されます。
ところが、加齢などの影響で尿道括約筋が緩んでしまったり
ホルモンバランスの変化などで、脳が聞違った命令を出すようになったりすると、尿を止めておくことができずに、意思に反して尿漏れを起こすことがあります。
また、脳ヘの排尿信号が過敏になり、尿が少ししか溜まってないのに尿意をもよおし,卜イレに行きたくなったり
尿に関するホルモンが上手く分泌できずに、尿の量をコントロールできなくなることも排尿トラブルの要因のひとつです。
これら、様々な要因が絡み合い
頻尿や残尿感、軽い尿漏れ、夜間尿などが起こります。特に加齢によって、蓄尿~排尿機能の低下を感じることが多くあります。
尿トラブルが起こる仕組みを簡単に見たあとで、具体的な尿トラブルについて見ていきましょう。
☆女性にオシッコトラブル「膀胱炎」
まず最初は女性の方の多くが悩み、慢性化した方などは僕のところにも漢方相談が多い症状の一つでもある「膀胱炎」です。
膀胱炎は、尿道から大腸菌などの細菌が侵入することで起こります。慢性的な膀胱炎は漢方相談でも非常に多い症状の一つです。
とくに女性に多く見られます。これは、尿道の長さに差があるためで、男性は尿道が長く(16~18cm)、女性は短い(3~4cm)ので、女性は構造的に、尿道から大腸菌などの細菌が侵入しやすいことが原因であるといわれています。
通常、膀胱は尿によって定期的に洗い流されるので、細菌などが入ってもすぐに外に出され、感染しないようになっています。
しかし、冷えやストレスなどで免疫力が落ちているときや、トイレに行くのをがまんし過ぎて長時間尿が出されず、膀胱内に長時間細菌がとどまってしまったときなどは、細菌感染により炎症が起こってしまいます。
膀胱に炎症が起こると、その炎症による刺激が、排尿のサインとして間違って脳に伝わってしまい、頻繁にトイレに行きたくなったり、出し切っていない感じがしたりします。
また、炎症によって排尿のあとの痛みが起こるほか、炎症によって膀胱内の粘膜からもれた組織液が尿に混じり、尿がにごります。ひどくなると、血尿になることもあります。
(参考文献:クラシエ薬品HPより)
☆男女問わず悩みが多い「頻尿&尿もれ」
膀胱炎同様に多い排尿トラブルは『尿漏れ・頻尿』です。この二つの原因について見ていきましょう。
そもそも排尿とは、膀胱に尿がたまっても、正常な場合は尿道を筋肉が締めつけているので、すぐに出てしまうことはありません。
トイレに行くなどして、脳が「尿を出してもいいですよ」という命令を出すと、この筋肉がゆるんで尿道が開き、止められていた尿が排泄されます。これが正常な排尿です。
ところが、加齢や出産、薬などの影響で、カラダのバランスが崩れ、この筋肉自体がゆるんでしまったり、膀胱の炎症やホルモンバランスの変化などの影響で、脳が間違った命令を出すようになることがあります。
すると、尿を止めておくことができず、意図に反して尿がもれてしまいます。
くしゃみやせきをしたときにほんの少しもれてしまうものから、トイレに行くまでがまんできずに一気に出てしまうものまで、症状はさまざまです。
最近では尿漏れがかなり若い方、40代後半から50代ぐらいの女性を中心に増えています。
『尿漏れパット』のテレビCMを最近すごく目にしませんか?
また、昔は『尿漏れパット』のCMといえば高齢のタレントやモデルさんが登場していましたが、最近ではアラフィフぐらいの女優さんやタレントさんが出ています。
これを見るだけでも尿漏れの若年化が進んでいることがわかります。
次回も尿トラブルについてお届け致します。
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