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春は90BPM

春は忙しなく過ぎていく、らしい。

「春は曙」ともいう。けれどそれはどうやら昔話で、新生活が始まったり、そのサポートをしたり、うちの会社の上司は採用面接でてんやわんやだそうだ。夜遅くまで仕事することはあっても、朝方の澄んだ空気を味わう余裕はない。

わたしにとって春は、でもやっぱりのんびり過ごしたい季節。1日中部屋にこもってるなんてもってのほかだし、できればなにも強制されたくもない。自由に振る舞いたい。陽の当たるところで桜や菜の花を見たい。大好きな人のもとで安心して寝ていたい。

それは多分、結局季節に関わらず求めていることなのだが、でも春は特段その想いが増す。なんでって聞かれてもよくわからないが、きっと「春だから」なんだと思う。春って結局そういう季節。忙しなく動き回る季節じゃ、やっぱりない。

ドライブするので、春になると聴きたい曲でプレイリストを作ってみた。いくつかのアーティストが集まったが、出来上がってから気づいたことが2つあった。

1つは全部日本人アーティストであるということ。そもそもわたしが知っているアーティストが日本人の方が多いというのも理由だが、それ以上に春という季節を感じるのは、なんとなく日本語からの方が強いのだと思う。

そしてもう1つは、ほとんどの曲が90BPM程度の曲だったこと。120BPMじゃ忙しなさすぎて疲れてしまう。60BPMでは悲しい気持ちが強くなる。明るくのんびりと、温かな空気をまとってるテンポが心地いいのだ。

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