優しくない世界のリリカルゴリラ

最近、寝つきの悪さに拍車がかかり、その分昼間の眠気にも拍車がかかり。朝起きて仕事に行く生活をしているはずなのに、なぜか完全なる昼夜逆転をしている。

私の夜行性は、子供の頃からであるから、もうこれは体質の問題なんじゃという気がしないでもないが、人間の世間は夜行性の生き物向けにできていないのでしかたがない。

子供の時、朝が起きるのが苦手なのに(別に寝つきが悪くもない兄が私以上に寝坊癖がひどかったのもあって)早朝に起きるのを繰り返して、学校で眠い疲れたとよくぼやいていた。限界田舎の脳筋学校だったので、子供は元気に走り回って遊ばないとよろしくない、読書が趣味なんて全然よろしくない、という空気である。

通知表の通信欄には「すぐに疲れたという」と書かれる。

余計なお世話だコノヤロー。

のび太君並みのスピードで寝るくせに、私の3倍は起きない、私に起こしてもらうことで皆勤賞をとっていた兄貴の通知表に書いてくれ。

限界集落で、農家の生まれで、日々全く気の合わないクラスメイトばかりいる(しかも中学までずっと1クラス)学校でも、家で牛の世話をずっとやらされるよりはマシ、という世界で生きてきた私は、高校生の頃にはすでに結構な厭世家になっていたのだけれど、進学で札幌に出てはっちゃけたら厭世観がオゾン層の向こうに吹っ飛んで行った。

しかし、書いている作品は何となく厭世的な空気が微妙に残っていて、キャラは軽いノリでキャッキャウフフしているのに、世界観が何か不穏な小説ばかりが量産されていった。

今でもそんな感じだけど、まぁ、これが私の個性なので(割り切り)

私の生きてきた世界は、今も昔もそんなに優しくなかったので、たまに美しくて優しい世界に生きてきた人の話を聞いてると「マジか」となる。

私の生きてきた世界は、全く優しくはないけど、地獄ではないのでまぁいいか、みたいな感じだった。わりと優しい世界の話を聞いていると、そうか私の世界はだいぶ擦り切れた雑巾みたいな質感だったのだなぁ、と謎の感慨を抱いている。

まぁ、汚れは拭けるからいいんじゃない????

今となっては、私の物書きとしての特性はこの「ザラザラとした人生の諦念と、ふわふわとした理想の妄想を同居させる」ことだと思っているので、これは個性なんですよ、ということにしている。

何かリリカルな小説とか、鬱展開の後のほのかな希望みたいな展開の小説とか書いてばかりいるせいで、長年の知人に「お前の小説を見た後にお前本人の性格を考えると脳がバグる」と言われる始末であるけど、これが個性なんですよ。個性。個性です。

私はリリカルゴリラ。

切ない小説書いている人間でも、私本人は切ない思いをする前に荒ぶるゴリラになってドラミングしちゃうから……。

極論で言えば私は切ない思いを抱くほど現実に期待していないので……(厭世家時代の名残)

まぁ、気の合わない幼馴染のほとんどと高校まで強制同じ学校(中学まではクラスも同じ)、365日毎日稼業の農家手伝い、進学でやっと札幌まで脱出したら就職氷河期で一人暮らしができるまともな就職先がない(月給9万円※手取りではない、とかナメとんのか?)、作家デビューするも売れなくて1冊だけしか出せずにフリーライター+アルバイト生活。あまりにも金が稼げないので、東京にまで飛んできて2年半。もうすぐ派遣の雇い止めが迫っているけど、世界は優しくなくても私は生きてこられたのでどうでもいい。

でも、生きていくにはとりあえずお金が必要なので、不眠症と自律神経失調はどうにかしてほしい。収入に関わるので。ガチで体調不良は収入に関わるので。私生活に不利益が出まくってるのでマジでお願いしたい。

こんな時間に日記を書いている時点でお察しなんですけど!(午前二時半)

眠気を誘発するために書いている日記なので、この文章に何か素敵なメッセージとかは特にないです。こんなに優しくない(地獄というほどでもないので同情を誘う余地もあまりない)世界で生きてきても、たくましいリリカルゴリラになれるので元気出していこうな!


ところで、あまりにも眠れないので、眠気がくるまで書こうと始めた連載小説が、なんだかんだクライマックスちかくまで来たので誰か読んでくれ。

私史上最高に勤勉に更新しているんだけど、現在WEBで公開している作品の中ではぶっちぎりで読まれていないので!読んで!(厚かましさを前面にだしていくスタイル)

ステキブンゲイでやっている、中学生男女の狂言誘拐から始まる、正反対だけど良く似た二人の、父を欺くための狂言誘拐逃避行サスペンスです。

例の如く社会の闇アンハッピーセットなのでよろしくお願いします。

>>ステキブンゲイ『できれば君に、赦されたい。』

なんで文芸っぽくしようとすると社会の闇方面を模索しだすんだ私は。厭世家時代の名残か??

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