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【パニック障害】になったら心得ておきたいこと

重めのパニック障害になってから、早5年。
軽めの?パニック障害になってからを含めると10年以上が経過しました。
3年前にはだいぶ回復していたのに、のに!
無理をしながらのチャレンジを契機に脳が敏感になり、今まで以上に色々なことが出来なくなりました。

これまでの経過を振り返りつつ、何が増悪要因で、何が改善要因か、5年前の自分が心得ておくべきだったことをまとめておきます。

目次
■これまでの経過
・12.3年前~軽めのパニック障害
・5年前 過去最大の発作と自律神経の嵐
・3年前 小康状態から一転悪化ひきこもりへ
・1年前 独りで生活出来る自分になれた
・現在 安心している時間が長く平和な毎日
■パニック障害をこじらせる原因とは
■パニック脳を着実に回復させていくもの
■病院選び、どうする?
■パニック障害における鍼灸の可能性
■パニック障害において一番重要なこと
■おわりに

これまでの経過

【12.3年前】軽めのパニック障害
単発で激しい発作を起こしたものの、日常の予期不安はほとんどなく…
・新幹線や特急に乗るのが怖い、が薬を飲めば乗れる。
・飛行機に乗る旅行は却下
・電車や地下鉄は怖くない。
・少し以前より疲れやすいかも
くらいでした。

【5年前】過去最大の発作と自律神経の嵐
7年前の大きな脳震盪後から心拍数が下がりにくい状態。にもかかわらず、趣味のフットサルで苦しくても無理をして走り続け、気づいたら横になっても心拍が150から一向に下がらない。恐怖にかられ過去最大のパニック発作を起こす。
・何もしていなくても激しい恐怖に襲われる
・常に心臓がしめつけられて苦しい
・ご飯が食べられず1ヵ月で5キロ痩せた
・発作直後は電車に乗れていたが、発作4ヵ月後に突然電車の中での激しい動悸。それから電車が怖くなり、一駅間の短い電車へとルートを変更。

【3年前】小康状態から一転悪化ひきこもりへ
だいぶ落ち着きを取り戻しつつあり、日常で激しい恐怖を感じることが減り、自律神経も安定しつつありました。電車の予期不安はあるものの、一駅間の距離の短い電車なら薬を飲まずに乗れること多し。地下鉄は怖いため、マイサロン辺りの地下鉄圏内は徒歩&自転車。バスは振動と騒音が辛く断念。
家↔️サロン間、一駅間の短い電車&徒歩&自転車で落ち着いていた。
のですが…………………。

脳震盪&パニック障害発症後から夏が極端に苦手になって。
自律神経が弱っているからか、身体の熱を冷ますことができず、頭に血がのぼってしまう。
頭の熱のこもりと頻脈が辛く、自転車は暑いと厳しい。
タクシーが楽だが、たまに小刻みにアクセルとブレーキを踏む運転手さんにあたるとしんどい。そして毎日タクシーではお金がバカにならない。
怖いけどいっそ思いきって地下鉄に乗ってみるか…。
地下鉄チャレンジを始めると、地下鉄に乗っている間脳みそが洗濯機の中でかき混ぜられているような刺激を味わう。
何故か薬を飲まないチャレンジもしていた。
そうこうしている間に脳がまた敏感になっていった…。
そして辛くなくなってきていた地上の一駅間の短い電車ですら、辛くなりつつあった。

そしてついにXデーがやってきた。
美容院に向かっていた。
電車で頓服を飲まずにはいられない日が増えていたけど、負けずに出来るだけ飲まずに済ませたかった。
少しずつ頭が辛くなっていったけど、ツボ押しなどで応戦。
大丈夫大丈夫…。
まだ大丈夫だ…と思っていたけど、気付いたら限界を超えていた。
深いところからの気が狂いそうな恐怖。
慌てて薬を飲み、次の駅で電車を降りた。
いてもたってもいられない発作を起こしていた。

その日を境にいつもの行動で発作を多発し、あれよあれよという間に、出来ないことが増えていった。
ついには一駅間の短い電車にすら乗れなくなった。
ラクだったはずのタクシーですら発作を多発。
母と一緒に乗っても、脳がかき混ぜられるような辛さは変わらず目的地まで何度もタクシーを降りた。
しかし、降りたら降りたで車の騒音がやたらと大きく聞こえて、気が狂いそうだ。
裏道を泣きながら歩いた。

サロンはどうする?
廃業か?
いや、お客様が待っている。
最後の手段はオール自転車。
家からサロンまで15キロあるけど、夏を過ぎていたから、他の手段より気が楽。
音が怖いので、車通りの多い幹線道路は極力避け、裏道ばかりを選んで走った。
そうは言っても都心だからどうしても幹線道路にぶつかる。
また、都心は坂が本当に多いんです。
坂を上りきってしばらくたっても脳震盪の後遺症のなかなか心拍数が下がらない辛さ。
自転車が一番ましですが、不安や恐怖と隣合わせなため、少しでも安心感を増やすために、両親や親しい人にお願いして電話に付き合ってもらい、イヤホンを通してしゃべりながら通勤。
一番どん底の時期はそこまでやっても頭がつらく、号泣しながら自転車を漕いだ。

さすがに毎日片道15kmを自転車で頭がつらい中往復するのは酷なので、サロンに泊まる日が多くなりました。
最初からサロンに泊まれば良かったじゃん!と思うかもしれませんが、1人でいるのが怖いという症状もあり、それはそれで不安や恐怖を伴うことだったんです。

しかし、幸いにも私がサロンを継続し、仕事を続けることを熱心に応援してくれる人が近くに住んでいて、そこのお宅で毎日ご飯を食べて、たくさん話して…と癒しの時間を過ごすことが出来ました。

その恩人はKさんといいますが、毎日「今日は何だったら食えるんだ?」と電話をしてきてくれました。
通勤をしない日は基本薬を飲まないのですが、そうすると近くのコンビニすら行くのがつらく、ひきこもりの身だったので本当に助かっていました。

【1年前】1人で生活出来る自分になれた
週に1往復だけ通勤して、週6はサロンに泊まって仕事を続ける生活は、本当にKさんのおかげで成り立っていました。

実は…通勤以外でも大きな困難があり、それはお客様の施術時にお客様のストレスや不調を自分の身体に受けてしまうこと。
5年前から受けて辛くなることが続いていましたが、3年前にどん底の体調になってから、一層ひどくなりました。
お腹にもやもやが溜まって動悸が激しくなるパターンや、直に脳の興奮がひどくなるパターンもありました。
もともと人の辛さをもらう体質だったのでしょうが、体調の悪化により浄化する力が極端に落ちてしまったようで、時間の経過と共に溜まってきたものが一線を越えると発作を起こします…。

5年前に1週間連続で施術中に発作を起こした時は、もう仕事を続けられないと思いました。
そういえばKさんレイキヒーリングのマスターティーチャーだと言っていたなと思い出し、姿を見かけた時には「助けてください」と飛び込んでいました。
話を聞いたKさんは「今は私に頼りなさい」と言って、施術中にフォローをしてくれるようになりました。
遠隔でレイキヒーリングを送ってもらうと頭がスーッと鎮まって楽になります。
頭が興奮して辛くなっても、レイキを送ってもらうと発作を起こさずに施術をすることが出来、Kさんは神様のような存在でした。
どん底の3年前からはたった1人のお客様の施術さえ、自分の浄化力では対応しきれず発作に近づくので、すべてのお客様の施術のフォローをお願いしていました。
Kさんは仕事で忙しいことも多いのに、合間を縫ってレイキを送って助けてくれました。
お礼に私もKさんに鍼灸施術をさせて頂いていましたが、お返しをしきれない程お世話になっていました。

そんなKさんに目に見えて不調が現れ出したのが去年5月。
6月後半には明らかに呼吸が苦しそう。
私自身一生懸命施術をさせて頂き、直後はご飯を食べられるほど楽になったようでしたが、数時間で戻ってしまうようになりました。
施術をしても施術をしても日を追う毎に悪化していく。
柔らかいはずの筋肉が、骨のような繊維化したような固さになっていって。
肺も広がりにくくになっていって。
私がパニック障害の外出恐怖がなければとっくに病院につれて行ったのに。
私からだけでなく、周囲の住民からも病院に行った方がいいと言われても…
「誰が俺の代わりをやるんだ?俺の代わりはいないんだ」と言って聞きません。
7月に入って、仲間から半強制的に病院に連れていかれ、そのまま緊急入院となり帰って来れなくなりました。
末期の肺がんでした。

長らくKさんに施術時のレイキフォローをお願いし続けてきましたが、自分自身で浄化しきれるようになるにはどうしたらいいだろうと考えると、自分でレイキを出来るようになることだと思い至ったのは去年の初めでした。
5年前からぼちぼちKさんの真似事をしていましたが、去年の初め頃から自立するために本気でレイキ習得にむけてトレーニングをしていました。
Kさんから「チャクラを開こうか?」とお声掛け頂いていましたが、開いてもらって急に色々なものが入ってくるようになったら、ただでさえ敏感になのに耐えられないと思い、自力で少しずつチャクラを広げることに。

私は6月にはKさんはおそらく進行性の病気だろうと覚悟しました。
その時点ではまだ自分のレイキを感じることが出来ませんでした。
7月になってKさんがますます苦しそうになり、祈るような気持ちで毎日を過ごしていました。
Kさんの緊急入院の前日、突然レイキのひびきが分かるようになりました。
Kさんにも手をあてると、「癒される」「ラクだ」「質の高いレイキだ」「俺と同じ紫色のレイキだな」と、Kさんは言いました。
そして、「俺の役割は終わった」と言いました。

Kさんの緊急入院後、これまでの苦しみが嘘のように、自力で癒されながらお客様の施術を行うことが出来ました。
ギリギリのところでやっと自立しました。
泣いてばかりでしたが、生活も自立しました。

10月Kさんは帰らぬ人となりました。

【現在】安心している時間が長く平和な毎日
私にとって、通勤と施術が2大困難なことでした。
通勤→静かな裏道を選んで自転車通勤
   緊張が亢進したら休憩して鍼灸
   夏の3ヵ月はサロンに戦略的ひきこもり
   脳にダメージを与えない
   栄養療法で脳の回復を促す
これらの施策を続けることにより、坂道でも脈拍があまり亢進しなくなり、車の騒音や振動が徐々に気にならなくなっていきました。
薬の量は変えていないのに、頭が明らかに興奮しにくく、安心して通勤出来るようになりました。
通勤前の予期不安が全く起こらなくなりました。

施術→自分のレイキで自分とお客様を浄化しながら施術。
お客様からすごく癒されると言われることが増えました。
安心して施術が出来るため、施術前の予期不安も全くなくなりましいた。

2大困難をついに安心して行うことが出来るようになりましたが、自律神経の不調は地味に残っていました。
しかし、自分が安全で安心だと思う行動を取り続けること、毎日の鍼灸やレイキでのメンテナンス、そして栄養療法の積み重ねもあってか、少しずつ改善していっています。

・食事により動悸が起こるため、1食を食べきるのに2.3回休憩を入れて、2時間くらいかけて食べていましたが、最近は一気にまとめて食べても大丈夫な日が増えました。
・シャワーで心臓が苦しくなったり、とくに頭を洗う時に頭がイヤな感じになるため、シャワーやお風呂が怖かったのですが、最近はほぼ不安なく気持ち良くシャワーを浴びれます。
・7年前の脳震盪以来、特にテレビ画面を見ているのが辛かったのですが、この1年でかなり辛さが減り、テレビドラマを楽しめるようになってきました。

安心して過ごせて、楽しみまで出来て、何て幸せで平和な日々でしょう。
Kさんはきっと「別人28号だな!」と言っていると思います。

頭の締め付けや重さは前より良くなっているものの存在し続けているのと、ちょっとした不安により頭が一気に興奮してしまう症状は依然とあるので、引き続き養生し続けたいと思います。

■パニック障害をこじらせる原因とは

パニック障害って、外からは不調が見えないんですよね。
心の病気だと思われていて、気持ちの問題だと思われることもある。
大丈夫だと思えば大丈夫なんだと言われたり。

私は最近、パニック障害も原理は切り傷等と一緒なのではと個人的に考えるようになりました。
傷が見えないのと、傷の修復にかなり時間がかかることが多い点は切り傷と違うけど。

傷が浅ければ数ヶ月で、もしくは数週間で良くなることもあるかもしれない。
ある程度深ければ年単位でかかるかもしれない。
古傷となって一定のところまで回復した後は、跡になって残り、何かの折りに痛み出すことがあるかもしれない。

なんにせよ傷の深さが外から見えないために、見通しが立てづらい。

皮膚が傷つき、スパッと切れて、出血すると、血小板が集まって、かさぶたが出来て一次止血二次止血、皮膚がしっかり再生されるとやがてかさぶたも取れて元の皮膚に戻る。

パニック障害で言えば、脳がダメージを受けて、発作が起きて、発作が落ち着いた後、脳がダメージを再び受けないようにするため、脳のダメージの程度に合わせて、不安や恐怖を起こし、肉体の主の行動を制限させる。

脳のダメージが限定的で、そこまでひどくなければ、新幹線や飛行機など長時間の拘束だけ恐怖を起こしたり。電磁波も関係するかな。
発作が起きても、日常生活を普通に送っても問題ない程度のダメージなら、特に不安も恐怖も起こらないのかもしれない。
10年前の私がそうでした。
発作で栄養をたくさん消耗した分、疲れやすさは感じましたが。

脳のダメージが広範囲で傷も深ければ、コンビニの店内の照明すら刺激と感じ(最近は省エネか暗めの店が増えましたが)、レジに並ぶことさえ恐怖がひどくて出来なかったり。
外にでるのが恐怖で、ゴミ捨てがやっとならば、そこまでして脳をあらゆる刺激から守らないと再び傷ついてしまうだろうほどの脳のダメージだと言えるのかもしれない。

そうやって不安や恐怖を起こすことにより、本人の行動を制限させて刺激を避け、さらなる悪化を防いでいる間に、ダメージの修復を進める。

脳のダメージの修復が進むと、行動制限の必要がなくなり、脳への刺激が軽めのものから少しずつ不安や恐怖がなくなっていく。

私はこの夏3ヵ月ごみ捨てがやっとの完全なひきこもりでした。
高温多湿だと酸欠感がひどくて息苦しく、外に出ていられませんでした。
脳を守るため、半分戦略的にひきこもり。
秋になって涼しく湿度も下がったところで、外出再開。
そうしたら、夏前よりも明らかに調子が良い。
この3年間不安や恐怖がひどくてシャンプーありの美容院に行けていなかったのですが、今なら行けるかも、行ってみたいと思えました。
そして、夫の付き添いありではありますが、無事にカットしてもらえ、感動しました。
高温多湿から脳を守っている3ヵ月の間に、じわじわ栄養や鍼灸などで脳の修復が進み、美容院にいく行動を制限する必要がなくなって、不安や恐怖が薄らいだのでしょう。

これまで見聞きしてきた情報の多くは、
・行動に制限があるのは問題で悪である
・いかに出来なくなってきたことをやるか
に集約されている気がします。

でも、それは逆なんじゃないかな?
行動出来ない状態にして、守ってくれているんだよ。
かさぶたが止血してくれているように、
行動制限がダメージを広げないようにしてくれているんだよ。

パニック障害になって、何かが怖くて出来なくなったら、制限せざるを得ないほどのダメージなんだなと受け止めて、制限を受け入れ、安全だと感じる範囲の行動に徹したらいいんじゃないかな。
その間に、パニック脳が不足しがちな栄養をとって、脳の修復を待つ。

パニック脳のかさぶたは無理にとっちゃダメ。
それが、パニック障害をこじらせる原因。

これらは私の私見です。
私は臨床心理学を専攻していましたが、学士止まりで、院には進んでいませんし、臨床心理士でも精神科医でもありません。
発言するに知見が足りていないかもしれませんが、5年10年とパニック障害とじっくり向き合ってきた今の雑感をここに記すことをお許しください。

さて、一つ疑問が残ったのでそれについても書いておきます。

10年前、電車には乗れて、新幹線が怖くて困っていた頃、心療内科で認知行動療法のカウンセリングを受けていました。
何が一番怖いか…そこまででないけど怖いか…
怖いものランキングを作り、怖さランクの低いものから順に暴露…不安に慣らせていく治療法でした。

私はこのやり方で、それなりに結果が出て、怖いながらも新幹線に薬なしで乗れるようになっていました。

怖いのに薬なしで乗るって、かさぶたとるってことじゃない?
さきほどの私のパニック障害かさぶた理論と矛盾するのでは?

この疑問に対して今考えた答えは
この方法で効果が出るには条件があるのでは。
たとえばご飯を食べるだけで動悸したり、何もしていなくても不安に襲われるほどの脳のコンディションならば、かさぶたを取っている場合ではない。
まずは安全を確保することが第一である。
段階的に不安に曝すのが有効なのは、脳が落ち着きを取り戻して安定している時。
かさぶたの下に皮膚がある程度再生している状態なら、かさぶたをとっても大丈夫。


■パニック脳を着実に回復させていくもの

パニック障害の人が不足しがちな栄養があります。
それは、タンパク質、鉄、ビタミン、マグネシウム…

《タンパク質》

傷がついたなら、ダメージを受けたなら、新たにそこの部分を再生しなければなりません。
そのためには身体の材料タンパク質がたくさん必要になります。

タンパク質が不足すると、使い古したアミノ酸が再利用されます。
古いアミノ酸は変形したりしているため、万病のもととなります。

私は毎食たんぱく質を摂っていますが、食事からだけでは不十分だから不調がある。
だから、プロテインドリンクで補うのがオススメです。
私はZAVASホエイプロテインを飲んでいます。

精神科医藤川徳美先生のご著書を参考に
プロテインを1日20g×2回
を目安にすると良いかもしれません。

プロテインもホエイ、カゼイン、ソイと色々ありますが、ホエイプロテインが一番吸収されやすく、材料として取り込まれる割合が高いので、変化が速いようです。

プロテインを飲んでたんぱく質が満たされていくと…代謝も良くなるため、薬の効きが良くなり、減薬・断薬を進められるといいます。
確かに私も薬の効きが良くなっていると実感しています。

鉄》

・酸素を運ぶ赤血球を合成する
・神経伝達物質生成の際の補因子で、心を安定させるセロトニン、やる気をつくるノルアドレナリン、快楽をつくるドーパミンが作られる際に必要です
・効率的にエネルギーを作り出すために必要不可欠

鉄が不足すると…イライラしやすい、神経過敏、集中力低下、めまい、偏頭痛、朝なかなか起きられない、疲れやすい、肌、髪、爪の劣化
などの症状が現れることがあります。

血液中のヘモグロビン値が正常でも、細胞で貯蔵している鉄の量を現すフェリチン値が低い場合を潜在性鉄欠乏症といいます。

月経がある時期の女性は、慢性的な鉄不足に陥りやすいです。

精神科医藤川先生の院では、4人のうち3人がフェリチン値が30未満で、重度の鉄不足だそう。 

ほうれん草もひじきも今は鉄の含有量が少なくなっているとか。
食事で必要量摂りづらくなってきているので、サプリや栄養補助食品の力を借りた方が良さそう。

藤川先生は鉄は1日100mg必要だとおっしゃっていて、Now アイアン36mg(キレート鉄)を1日3錠を推奨されています。

一方で実は国の鉄の上限量は1日40mg…。
1日の推奨目標量は11mg。
藤川先生は国の基準より多めを推奨されているんですね…。

私はビビりなので、スーパーに売っているラブレ鉄分1本8.5mgを1日2本飲んでいます。
合計1日17mg摂っていることになります。
裏をみると1日1本を目安にと書かれているので、私にしては冒険しています。
私は鉄を飲むようになって、朝スパッと起きてすぐに行動できるようになりました。

藤川先生のブログを拝見すると、10年のパニック障害もたったの数ヶ月で完治していくんですよね。
私も本当はもっとたくさん摂った方がもっとペース良く回復していくのだろうと思いますが、なにせ大変なビビりなもので。
少しずつでも、今のペースで安心しながら回復していこうという方針です。

《ビタミンB群》

ATP(エネルギー)合成のためにビタミンB群は代謝に欠かせません。

私はNOWフーズのB50を1日1錠飲んでいます。
ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸、コリンがそれぞれ50mgずつ入っています。

2年前口角炎がひどくなっていたのですが、飲み出したら急速に治りました。
…さらにパニック障害を拗らせてからひどくなった口元のたるみが改善したんです。
細胞の一つ一つのエネルギーが増えると若さが戻ってくるんだなぁ。

そして、通勤ストレスから発症した円形脱毛部分に毛が生え出した。
動悸が減って、頭が爽やかな時間が増えました。

食品では、ビタミンB2は牛乳、ビタミンB6はバナナに含まれています。

《ナイアシンアミド》

ビタミンB3の一種です。
(ビタミンB3にはナイアシンとナイアシンアミドがあります)

ナイアシンアミドを含めたビタミンB3は全身の500種類もの酵素の補酵素で…
エネルギー産生、脂質や糖質の分解、皮膚や粘膜の炎症を防ぐ、神経症状を防ぐ等といった役割があります。

ナイアシンアミドを摂取することで、精神を安定させる神経伝達物質「セロトニン」が生成されやすくなります。

ナイアシンアミドは分子量が122.13とビタミン群の中でもっとも小さいです。
分子量が小さい物質ほどより不足しやすいため、他のビタミンより優先的に補給する必要があります。

2021年11月末、NOWフーズのナイアシンアミド1カプセル500mgを飲み出してから不安が確実に軽くなり、1年2ヵ月ぶりにやっと美容院(シャンプーなしの1,000円カット)に行けました。
胸まで伸びていた髪を肩の長さに。
2022年2月には1日2錠に増やしました。
藤川先生は1日6錠(2錠×朝昼晩)計3,000mgを推奨していますが、私はビビりを発動して朝晩1錠ずつ計1,000mgのみ。

実は2021年11月末に飲みだした時に急に頭がcool過ぎる症状がおきました。
頭の中に急にメンソールが入ってきた感覚が2日くらい続きました。
そして、4日後には頭がスッキリしている部分と鬱陶しい部分が混雑して気持ち悪かったです。
飲みだして2年がたった今では、飲んでも特に何も変わらなくなりましたが、私は感覚が敏感過ぎるため、500mgですら変化を感じすぎて辛かったので、藤川先生の薦める3,000mgなんて変化が怖すぎて無理です。
1日3,000mgの方が早く回復するのでしょうが、私は1日1,000mgでゆっくりいくことにします。

ビタミンB3にはナイアシンナイアシンアミドの2種類があります。
ナイアシンを高用量摂取すると、血管拡張作用やヒスタミン放出作用の影響で、肌の赤みやピリピリしたかゆみ、頭痛など、ナイアシンフラッシュと言われる症状がでることがあります。そのためナイアシンより効果は低いがフラッシュの起こらないナイアシンアミドの方をお勧めします。

ナイアシンは食品では魚・レバー・鶏肉に多く含まれています。


ビタミンC》

エネルギー代謝で脂肪酸のミトコンドリアへの取り込みに関与しています。
病気や外傷などで生じる活性酸素を中和。

ビタミンCが不足すると
・だるい
・疲れやすい
・風邪を引きやすい
など、壊血病予備軍となります。
ATP不足となり、がんをはじめとする慢性疾患の原因にも。

ビタミンCの分子量は176.12とナイアシンアミドの次に分子量が小さく不足しやすいです。

私は健康食品でビタミンC1本500mgを朝晩2回飲んでいます。

《ビタミンE》

ミトコンドリア内の電子伝達系でのエネルギー代謝にて用いられる。
ビタミンBやCの効果を強める。

ビタミンEが不足すると過酸化脂質の自動酸化で酸素が浪費され、血液中の粘度が上昇して血流障害に。
酸素、ビタミン、ミネラルの吸収障害も起こる。

私は健康食品で1日42mg摂っています。

《マグネシウム》

マグネシウムは頭部外傷の人が不足しがちと知り興味を持ちました。
脳震盪後から様々な不調があるのはマグネシウムの不足が起こっているのでないか。
パニック障害の治療でも藤川先生はよく処方されています。

効果としては…

・神経の興奮を抑え、精神を安定させる
・体内の300種類以上の酵素の補助で、効率良くエネルギーを作る
・カルシウムと共に骨や歯の強度を保つ
・カルシウムの働きを調節して筋肉を緩め、筋肉のつりやすさ、凝りやすさを軽減

私は去年の7月の頭に友人からもらった『岩戸の塩』のにがりをプロテインのシェイクに6滴入れるようになりました。
私はプロテインを朝昼晩飲んでいるので、1日18滴摂取していることになります。

にがりにはマグネシウムがたっぷり含まれています。
にがりにはマグネシウムだけでなく、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛など、身体の機能維持に不可欠なミネラルも血漿中の成分比に近いバランスで含まれています。

ちなみに、マグネシウムはほとんどの食材に含まれているため、通常の食事で不足することはほとんどないとされていますが、ストレス、リンやカルシウムの過剰摂取、多量のアルコール飲用などで不足することがあるとのこと。

藤川先生はパニック障害の人の中でも
ナイアシンアミド不足型
マグネシウム不足型
に分かれるとおっしゃっています。

私はにがりを飲みだしてから、脳が確実に穏やかにまろやかになって興奮しにくくなったので、マグネシウム不足型なのだろうなと思っています。
脳震盪の後遺症の心拍数が下がりにくい症状やテレビやスマホなどの画面を見ているだけで頭が辛くなる症状も、にがりを飲みだした1年前から急に改善しだしました。


私の現在摂取しているサプリ栄養食品まとめ
〈朝〉
大豆プロテイン 20g
『岩戸の塩』にがり(マグネシウム)6滴
ビタミンC500mg1錠
ラブレ鉄8.5mg1本
ナイアシンアミド 500mg1錠

〈昼〉
ホエイプロテイン 20g
『岩戸の塩』にがり(マグネシウム)6滴
ビタミンB50 1錠
ラブレ鉄8.5mg1本

〈夜〉
ホエイプロテイン 20g
『岩戸の塩』にがり(マグネシウム)6滴
ビタミンC500mg1本
ナイアシンアミド500ミリ1錠
ビタミンE42mg


取り組む順番
1.プロテイン
タンパク質が満たされていないと、ミネラルやビタミンを摂取しても取り込む代謝酵素が不足しているので、ほとんど取り込まれません。
2.鉄
他のビタミンは鉄不足を解消してからが効果的。
3.ナイアシンアミド
 ビタミンB群
 ビタミンC
 ビタミンE
 マグネシウム

※ちなみに気をつけたいのは糖質のとりすぎ。
糖質を取りすぎると、代謝においてビタミンミネラルを浪費するため、ますますビタミンミネラル不足になり、不調になります。

※しっかり理解したい方や出来るだけすみやかに回復されたい方は、精神科医藤川徳美先生のご著書『すべての不調は自分で治せる』がオススメです。


■病院選び、どうする?

私は自分の考えがはっきりしていて、生意気なところもあるタイプ…。

今の先生はどんな話も否定せずにニュートラルに聴いてくれて、話しやすい。
多分、先生は自主性を尊重するタイプで、自分に合っていると感じました。
薬についての方針も頓服のみでと合意。
自由診療のセッションも受けました。
症状が辛い時も、話していると癒されて、いい気分になれ、救われました。
相性って大事ですね。

パニック障害になったお客様で、最初の病院がしっくりこなかったようで、納得がいくまでいくつもの病院にあたった方もいました。
大事なことだと思います。

メンタルが大きく関わる病気だからこそ、信頼出来て、困った時も相談出来るから大丈夫と思えると安心。

私はクリニックはネットで見つけましたが、文章から先生の人柄や治療方針を予想して受診しました。
出会えて良かったです。


■パニック障害における鍼灸の可能性

もともと自分で自分に鍼灸をするのが好きで、数々の人体実験を繰り広げてきました。
仮説を立てて、実践して、検証して…身をもって効果を確認するのは楽しい。
パニック障害になってからも毎日あれこれ試して、これは良いなと毎日のルーティーンにしているものもあります。

頭が鬱陶しくて、空気が全く入っていないような暗黒の状態でも、鍼やお灸をすると空気がやっと入ってきて楽になったり。すがすがしさまで感じられ、意欲や希望が湧いてきたり。
脳がほっこり癒されて、鍼灸に救われてきました。
不安や緊張が高まった時は、指を回すだけで脳をリラックスの方向に戻していくことも出来ます。
最近は五臓六腑のバランスを整えることを重視し、内臓が満たされるとなんて穏やかになれるのだろうと思います。
顔のゆがみもコツコツ減らし、眼球運動がスムーズになるにつれ、頭の辛さも薄れつつあります。
身体を整えることで、心も整っていく。
これは間違いありません。

一方で、あくまで鍼灸は補助だと思うようになりました。
鍼灸さえしていれば、順調にまっすぐに良くなるとは思いません。


■パニック障害において一番重要なこと

一番重要なのは“判断”だと思います。
毎日どんなに鍼灸をしていても、無理をして限界を越えれば激しい発作を起こし、より状態が悪くなれば、それまで出来ていたことがあっという間に出来なくなります。
そしてその限界とは日によって、さらには時間によっても違う。
不調の時は動かず、今なら大丈夫そうと思えた時に動く。
その見極めが難しいのですが、それが一番重要です。

時にはこれまで当たり前に簡単にやれていたことを“今はしない”という英断が必要なこともあります。
不調なのにもかかわらず、これまで通りの自分にこだわり、恐怖を感じたまま突進して、脳に深いダメージを与え続けるとはなんて愚かだったのだろう。過去の自分よ。

少し良くなってきた時も危険があって。
最近はこれが出来るようになったと喜んでいても、やはり波はあるものだし、日によってはそれが辛く感じることもある。
波があることは当然のことなのだけど、、最近出来るようになったことを断念するのは悔しいものなのですよね、泣
せっかく良くなってきているのに、そこで突っ走って無理をして…また逆戻り。
何度繰り返してきたことでしょう。
この負けず嫌いが。

何をするかは大事ですが、時に何をしないかこそ、身を守るために重要なのです。

私たちは肉体の司令塔。
進んでいい時、潔く撤退すべき時、的確に判断出来るようになろう。
今ならいけるという機を見計らって行動し、脳をダメージから守りながら復興を進めよう。
まあ…失敗しないとわからないものかもしれませんね。
人生勉強ですね。

■おわりに

かなりの長文、大作となってしまいました。
私がこの記事を書こうと思ったきっかけは、noteの様々な方の記事を読んでいて、同じ苦しみを味わっている方々がどうしたらいいかわからず困っていたから。

これまで色々な学びをあちこちの記事に書いてきましたが、それだと必要な情報を見つけてもらいにくいのでは、どうしたらいいかの情報を1つの記事をまとめたらいいのではと思い至ったのです。
それでこの5年10年を総括した記事を書くことにしました。

ささっと書くつもりが、あれもこれもとなり、仕事の合間や夜も書き続け、ようやく書き上げました。
5日かかってしまいました。汗

人それぞれ症状も状況も違うことと思います。
私の正解が皆さんの正解ではないかもしれない。
結局は誰もが自分の正解は自分で見つけるしかない。
その中で、この記事を1つの方法、選択肢として参考にして頂けましたら嬉しいです。

私はより本質的なパニック障害を初めとした病気の克服法は、魂が喜ぶ生き方をすることだと思っています。

この記事を読んでくださっている方の誰もが人生のドラマを持っていて、おそらく何らかの生きにくさを持っていて、生き方を是正するためにパニック障害を発症している。

私の場合は発症前はとくに寂しくて満たされず、人にもっとかまってもらいけど遠慮して我慢していたかもしれない。
それまでなんでも人に頼れず自分で完結して生きてきた。
目標達成のために寄り道せず努力ばかりしていて、日々を楽しんでこなかったかもしれない。

そんな自分が重度のパニック障害になることで、当たり前のことが出来なくて、自分の弱さをさらけだして人から助けてもらうようになりました。
困っていることを打ち明けることで、人の優しさや温かさをたくさん知ることが出来ました。
思うように身体が動かないので休んでばかりでしたが、これまで知らなかったた楽しみをたくさん見つけられるようになった気がします。私はパニック障害のおかげで人生が豊かになっているといえるかもしれません。

人生に無駄なことは何一つない。
この記事を読んでくださっている皆さんの人生もより豊かなものになりますように。


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