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自分の生き方を誰かに恥じることなんかない

ドイツなどを回る旅行から帰国して、たまっていたことに追われてばたばたしております。気は急いても相変わらず集中力は散漫、手は進まずの私。しまいに久々に穴に落ちました。

昨日は、ある期待していたことに対して落胆してしまうご意見をいただくことがあり、うっかりまた条件反射で自信喪失の穴に久々に落ち込みました。

そうなると途端に自分のやっていることは取るに足りないくだらないことだと、自分の存在自体が恥ずかしくなり、あっという間に昔慣れ親しんだ自己嫌悪の穴に再び転がり落ちることに。

でも、深呼吸をしながら頭を冷やしていると、そのいただいたご意見は、

単なる一つの感想であり、それはそれと受け止めればよいことで、私自身を否定するものではない」ことであり、

むしろ別の視点をくださったことに感謝できる」ものであり、

そして、「いつもの悪い癖で、その方のご意見に勝手に過大な期待をしてしまっていた」ことに気が付きました。


そして「自信は自分で積み上げられること」と、

権威と関係なく自分のピラミッドを築くこと」で、

恐れと恥ずかしさから自由になれるということも。

(しょっちゅう穴に落ちては這い出るという、同じことを繰り返してばかりいる私ですが、最近は確実に穴から脱出するまでの時間が短くなっている手ごたえを感じています)


何者でない自分を恥じていた頃

そうして落ち着きを取り戻した頃、今度は、昔の元上司の方から、最近家族ぐるみで仲良くさせていただいているある大好きな方とお会いして「澤奈緒って知っていますか」という話で盛り上がったよ、というメールが飛び込んできました。

人生が最も混迷を極めていた暗黒の20代の終わりにお世話になったこの会社では、イラストレーションの学校に行くためのお金と時間を捻出するために、私はWeb周りの進行管理やディレクションなどを業務委託の契約で請負って勤務していました。

そこは、選りすぐりの超変わった珍獣のような人ばかりが集まる「動物園」とも呼ばれていた編集部。

ADHDやその他諸々の特性によってビジネスの才能がゼロな上にどこにいっても馴染めなかった私は、この職場で「息ができる!」という、社会に出て初めての開放感を味わいました。


しかし同時に、珍獣といえど特別にピカっと光るものを持たれている方々に囲まれて、まだ何をやるべきかを見つけられておらず、何者にもなっていない自分に対する焦りと恥ずかしさに、常に苛まれることにもなりました。


結局1年ほどで、結婚と初個展開催を機に後ろ髪をひかれる思いでそこを退職をしたのですが、今回ご連絡いただいた元上司の方は、その時にとても楽しくご一緒させていただいた方。

そして昨日お会いされたという大好きな知人の方も、何年か前に全く別ルートでお知り合いになってのち、家族ぐるみで仲良くさせていただいている、実は同じ会社ご出身の大先輩。


この会社からは、編集の技術的な知識はもちろんのこと、その後、現在に到るまで沢山のご縁ときっかけでキリストダンナと私の礎となるものを築いていただくことにも繋がり、つくづく不思議なご縁を感じます。

だからこそ、「ここにいて良いのか」と自己嫌悪と不安にまみれて焦っていたあの頃の自分に、伝えたい。

全てが素敵なきっかけの一部だったのだと。


自分の生き方を誰かに恥じることなんかない

以前の私は、恥の感情が強すぎて「いつか完璧になったら自信が持てるのに」と、途上である自分をいつも恥ずかしく思っていました。

確かにあの頃の私は何者にもなれていませんでしたし、今だってとても完成形とはいえない。でも、人生は死ぬまでいつでも途上と考えると、

その時々でやっていることを恥ずかしがらず、堂々としていればいい。

自分が生きたいように生きるのに誰の許可だって必要ないし、

人からなんと言われようと、自分の生き方を誰かに恥じることなんかない。

たまに忘れますが、そう思います。

実は先日同じアダルトチルドレンの悩みを抱える若い知人から、「自分のやっていたことを否定されて自信を失った」と連絡をもらい、「大丈夫、やりたいことをやっているあなたは素晴らしいし、何言われても自信を持って毅然としてればいいよ」と伝えたばかりでした。

本当は、しょっちゅうグラグラしている私の方こそ毅然としなくてはいけないのに、人のことは冷静に見られるものです。だからこそ、人はお互いの助けが必要になるのかもしれないのですが。


四十年間人の顔色を伺って生きてきたので、もううんざり。これからは自分の人生を自分の手に取り戻すべく、Be selfish! でいきます。これは1月のシリコンバレー合宿で学んだこと。

(人に迷惑をかけない程度にはしますが)


昨日はショックを受けたことから始まった1日でしたが、旅行で羽を伸ばしすぎて平和ボケしてしまっていた私に、喝を入れてもらえる出来事となりました。本当にありがたいことです。

私が在籍していたのはリクルートのエンジニア向けの面白情報サイトを運営していた「Tech総研(現在は更新停止中)」という編集部でした。

キリストダンナの最初の本が出版されるきっかけも、実はここからのご縁でした。リクルート、今でも感謝の思いが尽きない大好きな会社です。

※エンジニアの悲哀を漫画にした人気記事なども↓
【オマケ】スイスのバーゼルの美術財団で発見した衝撃の噴水
https://youtu.be/fTYQvy0B00I



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