長期投資で得た資産形成の自信
みなさん、こんにちは。さわかみ投信の石田です。
「FUN!FAN!FUND仲間」では、長期投資を実践しているファンド仲間(お客さま)の皆さまをご紹介します。
長期投資を始めたきっかけや、どのように社会づくりに関わっているのか、どんな夢を実現されたのか…それぞれが持つONE STORYをお届けします。
第3回は、掲載当時和歌山にお住まいの阿部様です(弊社社員の所属・肩書以外は2019年9月掲載当時のまま)。
(語り手:さわかみ投信 コンプライアンス室長 左近充)
※本コンテンツは、さわかみ投信が発行する長期投資だより(https://www.sawakami.co.jp/media/webmagazine/)の内容を流用しています。
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保険の代理店に勤める阿部様。その笑顔は人懐っこさを感じさせます。実は私と阿部様はさわかみファンドに関わる前からの知り合い。しばらく連絡を取っていない間に阿部様がさわかみファンドを始め、私はさわかみ投信に入社。弊社が毎月末に発行している月次レポートを見て思わず阿部様が私に連絡。「さわかみで働いてるのっ!?」
さわかみファンドを始めたきっかけ
「フリーターを抜け出したいって思っていたとき、たまたま友人と国民年金の話になったんです。払う、払わないから始まって(笑)。そこで制度って知らないと怖いなって気持ちになり、勉強してFPの資格を取りました。それと周りにFX(外国為替証拠金取引)や株式投資をしている人が多かったのもあって、自分でもそういった投資を一通りやってみました。でも値動きの激しいものとか、ガツガツしたものが多くて、なかなか自分に合うなと思えるものがありませんでした。投資ってそんなものなのかなって。そんな中、特に当時は珍しかったと記憶していますが、“長期投資”って書いてある本が偶然本屋さんで目に入って気になったんです。今思うとその偶然はラッキーでした」
さわかみはのんびりどっしり長期投資を掲げています。ガツガツ値動きを追うのではなく、安くなった時、いわば市場が売りまくっている時に待ってました!と買い、待って、上がったら次の買付資金のために薄く売る。繰り返す市場のうねりの中で、ゆっくり資産形成していきましょうというスタイル。阿部様は創業者の澤上篤人の本を手に取り、すぐ資料請求をして書類を送ったそう。「株と言っても、その中身は企業。短期で求める世の中の風潮があるけど、さわかみは違うと思った。だから始めた自分がかっこいいとも思いました(笑)」
類は友を呼ぶ
「それにさわかみファンドを始めてから、職場の人と話している時にまた偶然、その人がさわかみをやっていていることを知りました。色々話している中で、あぁやっぱりやって良かったなって思いました」
私は“類は友を呼ぶ”という言葉はあるんだなとつくづく感じます。自分に似ている人、性格が合う人、何か共通点がある人は、意識しなくても寄り合うものです。阿部様がさわかみの本を手に取ったのも、きっと引き合うものがあったのだなと思いました。
のんびりしてたらリーマンショック
「2005年で始めて結構上り調子だったけど、あれよあれよと下がっていった。でも不思議とそんなにショックって気分にはなりませんでした。というのも毎月のレポートはいつも見ていて、そのおかげかもしれないですね(笑)、今でも見ています。それからしばらくしてアベノミクスが始まって。谷を一度経験しているから、次にまた谷がきたらチャンスと感じると思います。ただスポット購入(好きなタイミングでファンドを買い付ける方法)はどうしても底を当てようとしちゃうから、つみたてで増額するかな。保険みたいに満期があるわけじゃないし、特に使おうと思ってるわけでもないので、言ってみれば僕のライフスタイルです」
まさにのんびりどっしりを地で行く阿部様。多少の事では動じる事もないそう。
「最近の長期投資だよりに、さわかみでは“もっと下がるのを待ちたかったけれど、ファンド仲間の買ってくれとの声に、早く買わざるを得なかった”というような事が書いてありましたね(2019年6月号「情熱を持ってさらに前へ。もっとアホになるさわかみ投信(後編)」)。僕がもし声を届けるとしたら、完全にお任せしてますと言います(笑)。上がったり下がったりで、上がり続けることもないし、下がり続けることもないと思う。そういうものなんだなって、さわかみファンドを持ち続ける事で納得し、それが投資において自信になりました。100年に1度の危機っていうのもいずれあるでしょうが、今後もずっと付き合っていけると思います」
私達はお客様の資産形成のために存在します。また、それを長い道のりの中で達成したいと思っています。その道中には晴れ燦々の日もあれば、嵐の日もあります。その中で毎年の“運用報告会”、投資先企業の工場などを見学する“企業訪問ツアー”などを通して、この旅はどんな旅なんだったっけ?と再確認したり、楽しみながら一緒に歩んで行けたらと思います。また、気になってしまうくらいなら、いっそ持っていることすら忘れていただけたらとも思います。その方が長く持てるからです。「いつの間に10年超えていた」「何年振りかに見たらこんなに増えていた」私達は毎年感謝会という、10年以上ファンドをお持ちのお客さまを対象に、長きにわたりお持ちくださった過去への感謝と、次の10年もご一緒したいという願いを込めた会を開催しています。その懇親の場ではほとんどの方がそうおっしゃいます。
将来に向けて
「教育現場に金融や保険の話があってほしいです。時間を味方につけるという意味では、小さい時から長期投資を知っていれば60年以上もできるし心強い見方になる。自分はもう大丈夫なので、あとは子供のために何が出来るのか。お父さんはこうやってきたから、こういう結果になれたんだよというのを見せたい」
長期投資は自分の世代だけで終わらせるのではなく、お子様の代、お孫様の代、更にはその先まで続けられるものです。そして企業を応援し、そのリターンを得る。その繰り返しでみんなが大きくなっていく。さわかみファンドはずっとその器であり続けますので、これからもさわかみファンドを持ち続けていただけると嬉しいです。
【コンプライアンス室長 左近充】
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