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短編集②

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2019年2月の記事一覧

夫が豚になった(小説)

夫が豚になった(小説)

 それは夜に雨が降った日だった。朝が来ると晴れていた。夜露が朝日できらきらと光り、ベランダに置いている植物は、その雫を私に献上するように、葉をぴんと伸ばしていた。
 お味噌汁も作った、ご飯粒はきちんと立っていた。目玉焼きは黄色い部分は固かった。
自分でも珍しいと思うくらいに、ちゃんとしている日だった。
 普段は朝日の光を感じたい私は、早めに御飯を食べる。夫は仕事が遅い出勤なので、起き出すまでほっと

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